さだまさし「いつも君の味方」コンサート

             日  時 2004年03月26日(金)17時30分開場 18時00分開演
             
場  所 宇都宮市文化会館(コンサート通算3198回目)
             シ ー ト 1階1列23番(最前列!!)


◆コンサート・メニュー

CONCERT MENU
1ベル17時57分 / 2ベル・開演18時04分 終演20時55分
  OP.ひらいたひらいた
  1.無縁坂
   
Talk 1 
  2.ほおずき(1コーラスのみ)
   
Talk 2
  3.線香花火
   
Talk 3
  4.風の篝火
  5.絵はがき坂
  6.むかし子供たちは
   
Talk 4
  7.Happy Birthday
  8.いつも君の味方
   
Talk 5
  9.北の国から
   
Talk 6
 10.すろーらいふすとーりー 
 11.風を見た人
   
Talk 7
 12.どんぐり通信
 13.人生の贈り物
  
 Talk 8
 14.長崎BREEZE
 15.道(はないちもんめ)
 16.薔薇の木に薔薇の花咲く
  
 Talk 9
 17.転宅
 18.椎の実のママへ
 19.精霊流し
  
< 緞 帳 >
 EC1.たいせつな人
  
< 緞 帳 >
 EC2.秋桜

 Talk 1
  ・あいさつ
  ・グレープに付けられた色“お線香色”(笑)

 Talk 2
  ・縁日の話
  ・「ほおずき」の解説

 Talk 3
  ・線香花火のドラマ

 Talk 4
  
・メンバー紹介
  ・今日が誕生日の人

 Talk 5
  
・タオルプレゼント
  ・売れなかったけれども多くの人に知られている曲

 Talk 6
  ・生まれてきたことについて
  ・生まれ変わり
  ・人の支えになろう

 Talk 7
  
・クラス会の話

 Talk 8
 
・「人生の贈り物」のシングルカット、DVD付き
  ・映画「精霊流し」「解夏」について
  ・小説のドラマ化について
  ・5月8日の「さだまさし遊援地」(味の素スタジアム)宣伝
  ・「夏・長崎から」の意味、さだまさしのポジションについて

 Talk 9
  ・元気と勇気

◆開演前
 ・ロビーでてぐみんさんとこえみさんに会って少しだけお話することができました。こえみさんは一昨日(3月24日)の会津風雅堂のコンサートに行って来たそうです。この日の座席は3階の最後列だと言って嘆いていました。入場後、グッズ売り場でリリースされたばかりの「さだまさしベスト2(通)」と「精霊流し〜サウンドトラック〜」と絵本「秋桜」を購入しました。

◆開演
 
今回のコンサートツアーはすでに大阪フェスティバルホールで3回聴いているので、楽曲・トークともに余裕を持って聴くことができました。コンサート中のメモも前回までの蓄積がある分、楽でした。ただし、今回は自分にとっては地元会場最前列での鑑賞という特別なコンサート。開演前に指定の座席に座ったときから開演までのわずか10分くらいの間は期待と緊張が入り交じった不思議な感覚を感じていました。それでも開演後は最前列の魅力をすぐに感じ取ることができました。「ああっ、こういうことだったのね」と。最前列の魅力については最後に記します。

Talk 1
 
・挨拶の後、1曲目の「無縁坂」でコンサートが始まったことについて、「オープニングには不向きな曲。お客さんがすーっとひいていくのが分かる」と笑いを誘います。「精霊流し」の次にヒットしたのが「無縁坂」だったことで、グレープの色が“お線香色”と決められそれがグレープの解散を早めた、と早速軽妙なトークに引き込まれていきます。

Talk 2
 
・2曲目「ほおずき」を1コーラス歌い終わったところで舞台の照明が変わったと思った瞬間、さださん歌を止めていきなりトークに戻します。縁日の話題から、「ほおずき」の解説を始めます。歌詞に下駄の鼻緒が切れる場面があり、「今どき下駄の鼻緒をすげ替えることができる若い者などいない」と。「ほおずき」は見事に売れなかったと言いつつ、じゃあ路線を変えればいいと分かっていてもあきらめずに自分の好きな道を進むのが性分というようなことを語って「線香花火」を歌いだします。

Talk 3
 
・「線香花火」でソロデビューしたが、当時インタビューで「「線香花火」を11月に発売する意図が何かあるのですか?」とよく聞かれたと言います。まさしさん曰く、「作ったのが夏でレコーディングが秋になり、発売が冬になったというだけ」。じゃあ、次の夏までに取っておく、なんていうことは到底できる性格ではなく、「それができれば知らない答えで「ファイナルアンサー」とは言わない」と正月にオンエアされた「クイズミリオネア」の裏話で笑いを誘います。
 ・線香花火のドラマ。線香花火の火花を「まつ、まつ、まつ、まつ、まつ、利家、まつ」(笑)。このネタは金沢でのコンサート(2004年2月1日)の時にとても受けたので、以後のコンサートでも使っているという裏話を話してくれました。そう言われれば、昨年10月の大阪のコンサートでは「利家」は入っていなかったのが、金沢の後行われた大阪(2月7日)では「利家」が入っていました。花火の中では地味な線香花火が、あまり注目されないのは、街灯などで夜が明るくなったから。夜が明るくなって犯罪が減ったかといえば、逆に増えている。昔は夜が暗かったから、襲うほうも怖かったのではないか。
 ・線香花火に関連したトークの後、「ほおずき」「線香花火」と同じような系統の「風の篝火」について、よく売れたアルバム(『夢供養』)に収録されていたので、たくさんの人に聴いてもらえたと紹介しながら「風の篝火」を歌いだします。

Talk 4
 
・メンバー紹介。石川さん、宅間さん、岡沢さん、川瀬さん、倉田さんの順。4曲目の「風の篝火」までは、まさしさんのギターソロ。「絵はがき坂」からバックのメンバーが参加。
 ・今日がお誕生日の人調査。2列目センターにいた若い女性がステージにいちばん近くでした。「あら、先週だったのに、というあなた、OKです」「あら、先月だったのにぃ、というあなた、今年度中はOKです(笑)」というわけで「Happy Birthday」の合唱へ。

Talk 5
 
・演奏後、タオルで汗を拭いながら「若いときは汗が目に入るなんていうことはなかった。森林の伐採による鉄砲水・・・・(客席爆笑)」。そのタオル(30周年記念ギター原寸大の絵柄)を広げて宣伝。先程の2列目の女性にプレゼント。その時客席は羨ましそうなため息と悲鳴が入り交じったざわめき。その女性は席からステージ際まで出てきて、僕の目の前でタオルを受け取りました。ここでも悲鳴に似た歓声と拍手。

Talk 6
 
・この世に生まれてきたことについて。同じ時代に生まれて、こうして出会っていることは奇跡。もしも150年前に生まれていたら、長崎の円山でうまいこと商売をやっていたかも知れない。坂本龍馬に飯をおごって「龍ちゃんどうよ、最近」なんて会話を交わしていたかも知れない。
 ・以前に前世が何かという怪しげな占いで、照明のチーフは「あなたの前世は“たわし”」と言われたとか、「宅間は“お猪口”だったよな」などといううちわ話をしてくれました。「俺はきっと“モップ”だったのではないか」とダスキンにひっかけて笑わせてくれました。

Talk 7
 
・中学・高校の同級生のクラス会の話。年を取ってくると集まりたくなるらしい。まさしさんの中学2年の時の同級生(いそがい・けんじ)と高校2年の時の同級生(すずき・けいこ)がお互いにさだまさしの同級生であるということが分かったことで親しくなり、結婚した。結婚式当日、松戸でのコンサートがあったが披露宴に乱入。出席者に喜ばれる。写真を撮ったが、新郎と新婦に挟まれて真ん中にまさしさんという変な写真になったとのこと。式進行の司会者から「一言でいいですから挨拶を」と言われて「一言で済むと思っているのかと内心つぶやきながら、15分しゃべった。小ネタをやった」(笑)。挨拶の最後で、「姉さん女房ですが・・・」と何気なく言ってしまった言葉に「同い年だってば」という突っ込みをされた、とか(笑)。「気持ちはわかるでしょ」と客席に同意を求めます。「私の中では、中学2年生の時の同級生と、高校2年生の時の同級生なんだから」と(爆)。

Talk 8
 ・「人生の贈り物」がファンの支持を受けて5月8日にDVD付きでシングルカット・リリースが決定。映像は映画「精霊流し」の田中光敏監督。石川さんが背後霊のように消えたり現れたりしている、とのことです。
 ・一昨年の裁判長の一言から、さだまさしが注目を集めた。小説・ドラマ・映画。
 ・小説を書くようになったのは、同級生の勧め(さだ企画を一緒に始めた男で今は100円ショップの店長をやっている・・のりちゃんかな?)。彼が幻冬社の編集者と引き合わせてくれた。
 ・映画「精霊流し」「解夏」ともにヒット。特に「解夏」は1月17日に封切りになってからロングランを続け上映している(宇都宮は4月16日まで)。若いカップルが多く見てくれている。さだまさし原作と知ってびっくりし、CDを聴いて歌を歌う人だと知ってまたびっくりし、更にダスキンのCMに出ている人と知ってもっとびっくりしたと言う話があるとのことでした。小説「解夏」をモチーフにしたドラマがフジテレビの「月9(月曜午後9時の枠)」で始まる。
 ・短編小説集「解夏」に収録されている「水底の村」(宇都宮近辺が舞台になっています)のドラマ化について問い合わせが来ていることを知らせてくれました(この日の時点では、まだ具体的な話にはなっていないようです)。
 ・「私はもう自分では映像には手を出さない」と言ったところで会場は大拍手でした。僕も大拍手でした。その時、さださんが目の前で僕を指さして「嬉しそうに拍手するねぇ」と突っ込まれました(嬉!!)。「あの辛い時期も応援してくれたんだね〜」の問い掛けに大きくうなずいて応えるしかできませんでした。
 ・「夏・長崎から」が17年続いた。20年まではさだがやる。その後はどうなるか分からないが、後を継ぐ人を育てないといけない。
 
・5月8日に味の素スタジアムで開催される「さだまさし遊援地」の宣伝。「夏・長崎」と同じことをやります。長崎に来られない方、是非いらして下さいと。ゲストについて、ダブル・ユー(モーニング娘。の辻と加護)について、辻ちゃん、加護ちゃんと言われても顔が浮かばない(笑)とか、はなわ君はきっと「S・A・D・A・さだ」ってやりたいんだろうな、などとつぶやいていました。
 ・「夏・長崎から」の意味やさだのポジションについて。あくまでも平和を考えるための出入口でいたい。門の前にいて呼び込みをしている感じだと。たとえれば、大阪の食いだおれ人形のように(このネタ、2月の大阪の時には大爆笑でした。ご当地では馴染みがないこともあってあまり受けませんでした。まさしさんもさらっと言うにとどめていました。ただし、アクションは付いていました)。
 ・自衛隊のイラク派遣について、行ってしまったからには全員が無事に帰ってきて欲しい。アメリカのイラクに対する姿勢についてはかなり強い口調でその心情を語っていました。

Talk 9
 ・元気と勇気、挨拶(この時点で20時20分でした)。

アンコール
 ・1曲目は「たいせつなひと」。目の前で聴くと、熱唱している感じが良く伝わりました。
 ・1度緞帳が下りて客電がつきました。客席を立つ人と、ダブルアンコールを求める拍手が入り交じっています。舞台監督がその辺を察してのことかどうかは分かりませんが、少し早めに(緞帳が降りてからあまり間があかずに)再度緞帳が上がります。まさしさんは、ギターを持ってくるように舞台下手側に催促し、ギターの準備ができたところで「秋桜」のイントロを弾き始めます。この時は拍手も何も起こらなかったのに、歌い出したとたんに会場は大きな拍手に包まれました。会場の皆さんは歌い出しの歌詞で「秋桜」と分かったということなのでしょうか。逆に言えば、イントロでは曲名が分からなかったということなんですかね?。これは10月の大阪(10月11日)でも同じようなことがあって、イントロで拍手をした人と、歌い出しで拍手した人がいました(大阪のレポを参照して下さい)。

衣装
 
・本編は赤のTシャツをインナーに、黒(黒に近いグレー)に赤の細い細いストライプ(遠目には無地に見える)が入ったスーツ。
 ・アンコールは白のTシャツをインナーに、白のスーツ、襟には細いスパンコールのラインで縁取りがあります。

全体の印象
 
・ここ数年、宇都宮でのコンサートはツアーの終盤に巡ってきており、全体の流れがスムーズで楽曲とトークの関係も見事にマッチしているという印象が残りました。さださんの声も安定してよく出ていました。
 ・前半はギターソロでアコースティック・コンサートそのものの雰囲気で、中盤以降は楽曲・トークともにやや重たいテーマでしたが伝わる人には伝わる内容だったように思います。

最前列の魅力
 
・今回のコンサートは偶然にも1階最前列でしかもまさしさんがハンドマイクを持った場合によく立つ位置、つまりセンターよりやや下手側(客席からステージを見た場合左側)の席で、ギターの石川さんの真っ正面でした。チケットが届いた時、一瞬疑いました。最前列でも2階席ではないかとか、申し込んだコンサートを間違えていないとか。でもチケットを何度目を皿のようにして確かめても、「1階1列23番」とありました。「23」番と知ったその瞬間、センター近くだな、と分かりました。念のため文化会館のHPの座席表で確かめたところ、最初に記した席だと改めて認識しました。
 ・正直な話、以前は最前列なんて全く興味はありませんでした。どのホールでも音響や舞台全体を見渡せるという点では1階席中央付近に設置されるPA席付近がベストと考えていました。今でもその考え方には変わりありませんが、今回の経験で最前列には他の席では得られないメリットがあるということがよ〜く分かりました。そんなことについて、簡単にまとめてみます。

<メリット>
(1)当然前の列がないので、前列の人の頭が邪魔にならない。
・これは、目から鱗が落ちる思いでした。ほかのお客さんが自分の視野にはほとんど入りませんから、ステージを独り占めしているような感覚、もっと具体的に言えば自分のためだけにコンサートが行われているような錯覚に陥ります。
(2)当然舞台に近いので、アーティストの細部まで肉眼でよく見える。また、アーティストと目が合う。
・今回の場合、まさしさんがスタンドマイクの前に立って歌う時に約5〜6mの距離、ハンドマイクを持ってステージ際に来た時に1.5〜2mという近さ。例えば今回のツアーの衣装は黒の無地のスーツとばかり思い込んでいたのが、細い赤のストライプが入っていることに気づいたり、ギターのYAMAHAさだまさしカスタムが使い込まれていること(ピックガードからちょっと外れたところまでピックによって表面が削られていたなど)や、T'sTのやはりピックガードの下側に何か補修された跡らしきものが確認できたりしました。もちろん、ギターを弾くときの指使いまではっきりと見ることができて興味深かったです。
・コンサートのはじめの方で、まさしさんと何度か目が合いましたし、真っ正面の石川さんとも少し距離はありましたが(まさしさんより奥に位置しているので)何度か目が合いました。
(3)トークの時にすぐ近くまで来てくれるので、場合によっては話しかけられる。
今回は、見事に突っ込まれました。こちらで意図したり、わざとそれらしいことや目立つことはしませんでした(小心者なのでそのようなことはできません)。でもあそこで来るとは予想しませんでしたので、びっくりしました。
<デメリット>
(1)音響的にはやや劣る。
・コンサートのはじめの印象では、PAのスピーカーが真横にある感じなので音がこもっているような印象を受けました。やがて気になるほどではなくなり、逆にギターのソロでは生の音とPAを通じた音とがミックスされて聞こえるような感じがしました。
(2)会場全体の雰囲気がわかりにくい。
・これはメリットの(2)の内容とは裏腹の関係ですね。会場の拍手は当然後ろから聞こえて来ます。
・照明の効果がわかりにくいです。
(3)コンサートの内容をメモしづらい。
・単に勇気の問題ですが・・・・(笑)。僕の場合、普通のB5版のノートを使っていますので、最前列では当然舞台から見えるわけでして、歌っている最中や、トークで盛り上がっている時に下を向いてせっせとメモを書いているのも失礼だと思いますし、またメモしていることに突っ込まれるのも恥ずかしいので。今回は最小限のメモにとどめました。そのわりに詳しいレポートになっているというのは、コンサートの翌日(3月27日)に書いている(つまり記憶が新しいうちに)ことや、今回のコンサートがこのツアー4回目で過去3回の蓄積があるところが大きいです。
(4)双眼鏡は出しにくい。
・これも勇気の問題ですが、最前列では肉眼でいろいろなことがよく見えます。まず、双眼鏡が必要な場面は普通はないと言っていいです。逆に最前列で双眼鏡を使うということは、単なる“うけ”ねらいか、アーティストに対する嫌がらせと受け取られかねないと考えます。ただし、今回最前列にいて何度か双眼鏡を使いたいという思いはありました。それはもっと詳しくギターを弾いている時のアルペジオの指使いと、弦を押さえる指使いを見たいと感じた時でした。まあ、根拠はないけれどもセンター付近の席でも5〜6列目以降だったら双眼鏡を使ってもいいでしょうか。
(あくまで個人的な考え方であり、他の人に押し付けるつもりはありません)

(2004/03/27 記す)

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