さだまさし「30周年記念」2Daysコンサート
〜Rainbow Night〜 虹日 時 2003年1月26日(日)17時30分開場 18時00分開演
場 所 宇都宮市文化会館大ホール
シ ー ト 1階8列36番
◆開演まで
開場入り前に近くのファミレス(cocos)にて軽い食事。入場後売店で、絵本シリーズ『案山子』『親父の一番長い日』『償い』とベスト盤『永遠まで』と『ドラマ 精霊流し〜オリジナル・サウンドトラック〜』を買い、すぐに客席へ。前日と列は同じだが、少しセンター寄りでなかなか良い。ノートや双眼鏡を準備して開演を待つ。
CONCERT MENU開演18時02分 終演20時50分
1.きみのふるさと
2.主人公
Talk 1
3.歳時記
4.初恋
Talk 2
5.関白宣言(早回しあり)
Talk 3
6.関白失脚(メンバー合掌)
Talk 4
7.道化師のソネット
8.きみを忘れない
9.長崎小夜曲
Talk 5
10.風の篝火
11.線香花火
12.秋桜
Talk 6
13.療養所
14.舞姫
Talk 7
15.まほろば
16.胡桃の日
17.春雷
< 緞 帳 >
EC1.風に立つライオン
< 緞 帳 >
EC2.落日
< 緞 帳 >
Talk 1
・挨拶 昨日、楽屋を宇都宮市長が訪問
・東名阪での30周年8日間コンサート
Talk 2
・長崎は日本海側の気候
・30年間歌ってきて
Talk 3
・メンバー紹介〜「お父さんとポチ」バージョンアップ版
Talk 4
・泣いたり笑ったり
Talk 5
・NHKドラマ「精霊流し」
・「精霊流し」の映画化
・小説「解夏」の映画化
・奈良県十津川村探訪記
Talk 6
・さだが今後やらなければならないことTalk 7
・元気と勇気
◆開演
緞帳が上がるのと同時に1曲目の「きみのふるさと」の軽やかなイントロが流れ出します。ギターソロで始まった1日目とはうってかわってステージにはメンバーが勢揃いしています。まさしさんの衣装は黒に近い紫色のジャケットとパンツ、Tシャツ。ジャケットの身頃に模様入り、襟にはスパンコールの縁取り。足もとは衣装に色を合わせたスニーカー。舞台上のテーブルには花瓶に挿したピンクのバラが1輪、すでにありました。Talk 1
・いつもの挨拶の後、小説『解夏』の中の1編に宇都宮を舞台にした作品「水底の村」があるので、昨日は楽屋に宇都宮市長が訪ねてきたとの裏話を紹介してくれました。昨年のサッカーW杯当日のコンサートといい、今回の市長訪問といい、ますます宇都宮との縁が深くなりそう、と言っていました。
・東名阪での8日間コンサートを乗り越え、150曲を歌い、8日分のトークネタがある今、怖いものは無い(笑)。Talk 2
・長崎の気候は、日本海側の気候に近く、冬はどんよりとしたが多い。九州というと暖かいという印象があるが、暖かいのは宮崎や鹿児島あたりだけとのこと。関東の冬は天気がいいが、寒い。
・30年歌ってきていろいろとヒット曲を作ってもらった。5曲目「関白宣言」のイントロ途中で拍手が起こる。まさしさん、気持ちいいといって、イントロを止めます(笑)。もう一度最初から演奏し直し、エンディングではお約束の“早回し”付き。
Talk 3
・「関白宣言」の後、メンバー紹介へ。紹介順に、マリンバ・宅間久善、ドラムス・島村英治、ベース・岡沢章、エレクトリックギター・松原正樹、アコースティックギター・石川鷹彦、ピアノ・倉田信雄。
・「関白宣言」の流れから名作トーク「お父さんとポチ」へ。フルバージョンと較べると細部は少し削られていましたが、ドッグフード・オージーセレクトのCMや、アイフルのCM「どうする!?アイフル!!」のCM入りで、バージョンアップがはかられていて、会場は爆笑。トーク中、ピアノの倉田さん、照明さん、音響さんみんなで雰囲気を盛り上げます。そして「関白失脚」へ。「関白失脚」では歌いだしてすぐのところで、宅間さんが木魚の音を「ポクポクポク・・・」と出すと、まさしさん演奏を止めてすかさず宅間さんに向かい「おまえ不吉だからやめろ! 」(会場笑い)。宅間さん、いったんは止めたものの別の楽器で再び「ポクポクポク・・・」、演奏は続きます。「♪〜かなり寂しい 話になるが 俺の本音を 聞いとくれ〜」のあと、お輪が「♪チ〜ン」となったかと思うとメンバー全員でしばらく合掌(爆)。
Talk 4
・泣いたり笑ったり、生きているといろいろなことがあるけれど、まだまだ歌わなければならないテーマがたくさんある。7曲目「道化師のソネット」を歌っている時に、スクリーンには映画『翔べ!イカロスの翼』で演じたピエロ姿のまさしさんが映し出されました。
9曲目「長崎小夜曲」では、ミラーボールの照明が奇麗でした。スクリーンには長崎の名所の線画イラストが投影されました。Talk 5
・NHKドラマ「精霊流し」について。仲間内でキャストにブーイング。それぞれの役者さんがカッコ良すぎると。「精霊流し」は豪華キャストによりこの夏公開予定とのこと。キャストもほぼ決まっているとのことでしたが、まだお知らせできないとのこと(客席からは「教えて〜」の声もありましたが、まだ発表はできないとのことでした)。
・「精霊流し」に続いて、「解夏」も映画化されることが発表されました。
・昨年6月(宇都宮のコンサートやNHK宇都宮放送局からの「見るラジ聴くテレ」などのあとですね)に、奈良県十津川村を訪ねた時の様子が面白おかしくも、最後には重要な示唆を示して語られました(最新の大ネタになっているようです)。人の良い役場の方々、村人たちの様子。頼みもしないのにホテルを予約してくれた役場の方、山道を歩いていて、蛇(マムシ)に出くわしたときの正しい女性のあり方とは(?)。蛇の捕まえ方、蛇を2匹つかんだまま車を運転する話、等々。この村は日本人が失いかけている大切なものを守ろうとしている。開発や発展を望むのではなく、不便で構わない。ここに来たい人が来ればよい村にしたい。土地が欲しいと言われればあげてもいいが、合併はしない。Talk 6
・さだがこれからやらなければならないこと。いろいろな体験・経験を通してそれを歌にして伝えていくこと。
・鯨博士奈須敬二さんを通じて知ったインディアン(ネイティブ・アメリカン)の言葉。「この大地や自然は祖先から譲り受けたものではなく、子孫から借りているものだ。だから大切にしなくてはならない」。Talk 7
・元気と勇気15曲目「まほろば」16曲目「胡桃の日」17曲目「春雷」の3曲続きは、圧巻でした。「胡桃の日」から「春雷」にかけてまさしさんのギターの弦が切れるというハプニングがありました。そして、演奏が続く中でギターを交換するという“荒技”を目撃することになりました。以下に詳しくその時の様子を記します。
<演奏中のギター交換“荒技”レポート> 事が起こったのは、「胡桃の日」の演奏が終わって照明が暗転になり、薄暗い中で「春雷」のイントロを弾いていた時でした。まさしさんにスポットライトが当たった時にはギターの第3弦(高音側から3番目の弦)がブリッジのあたりで切れて、弦巻き(いとまき)からブラ〜ンとぶら下がっていました。
演奏を聴く側としてみればあの激しい曲ですから、弦が切れた事によるサウンド的な違和感を感じることはありませんでした(音量が大きく聞き分けられない)。ただ、ギターを弾く側とすれば押さえるべき弦が無いわけですから、相当に違和感を感じると思います。
このまま演奏は続くのだろうとは思いましたが、その矢先に舞台下手からスタッフが交換用のギターを持って走ってきました。そこからが圧巻でした。
ギターはワイヤレスのピックアップ付きだったようですが、まさしさんはスタンドマイク前で歌い続けています。スタッフがまさしさんの後ろからギターボトムのエンドピンからストラップをはずします。ほぼ同時にピックアップのジャック等もはずしたと思われます(この辺、技術的なことは詳しくないので許してね)。その間、まさしさんはギターが落ちないよう抱えつつも歌い続けます。弦の切れたギターが取り除かれると、交換用のギターをまさしさんの背後、頭の上から(だったように思います)胸の前に抱えさせ、ストラップを左肩に掛け、ギターボトムのエンドピンにフックしてできあがり。もちろんピックアップのジャックも接続したと思われます。ギターの交換を終えたスタッフは、弦の切れたギターを持ってあっという間に舞台下手袖に消えていきました。ギターの交換が終わったのは、「春雷」のワンコーラス目が間もなく終わろうとする頃でしたが、まさしさんは何事もなかったようにギターを弾き、熱唱を続けたのでした。
こんな出来事はそうそうめったに起こることではないでしょうから、その現場を目撃できたというのは、幸運だったと言っていいでしょう。もちろん、こうしたハプニングは起こらない方がいいに決まっていますが。それにしても、まさしさん・スタッフともに慌てることなく、しかもスピーディーで着実に対処したというところに、プロフェッショナルぶりを感じずにはいられませんでした。このようなことが起こり得るいうことを想定して、練習みたいなことはやっているんでしょうね、きっと。そうでなければ、あんなに鮮やかにはできないと思った次第です。
「春雷」の熱唱の後、緞帳が下りてダブルアンコールへと続いていきましたので、まさしさんのコメントは何もありませんでしたが、「あれぐらいのことはできて当然、驚く事じゃないよ」なんて声が聞こえてきそうなほど、何事もなかったように緞帳は下りてきました。
この文章ををまとめながら、ふと谷村新司さんと小川知子さんがミュージック・フェアで歌った「忘れていいのよ」のあのシーンを思い出してしまいました。
また、このギター交換について、レナさんの30周年コンサート掲示板に掲載していただいたところ、「着せ替え人形みたい」との感想もあったようで、言い得て妙だなぁと納得してしまいました、
アンコール
・衣装は袖と襟にスパンコールの付いた緑色がかったグレーのスーツ、襟にスパンコールが付いた薄い藤色のシャツ。
・1曲目は「風に立つライオン」でしたが、歌いだして間もなくスタッフが譜面台を持ってきてまさしさんの前に置きました。どうやら歌詞などを表示するモニターにトラブルがあった模様でした。しかし、歌が途切れることはなく「風に立つライオン」を歌い終えると、オープニングからステージにあったピンクのバラを花瓶から抜き、上手側で挨拶した後、1列目センターにいた女性(前日とは違う方でした)に手渡してから下手側でも挨拶して袖へ入って行きました。ここでいったん緞帳が下りますが、拍手は鳴り止まず、もう一度緞帳が開いてまさしさんは笑顔で舞台に出てきました。メンバーも出てくるように促しながら、それぞれに何やら話しかけていました。たぶん、アンコール2曲目の確認のように思われます。アンコール2曲目は「落日」でした。エンディングが静かに流れる中、緞帳が下りて終演となりました。全体の印象
・この日のまさしさんの声はオープニングの時から前日よりも良くでていました。楽曲の構成もこれぞ「ザ・さだまさし」という感じで、古くからのファンにはたまらなく、かつ、初心者にも太鼓判を押してお薦めできるラインナップでした。この構成は、東名阪で行われた8日間コンサートのどの日の構成とも別のようで、30周年コンサート“地方版”のために作られたもののようです。ちなみにこのコンサートの地方公演で1夜のみ行われる場合は、この「Rainbow Night」が行われました。ただし、会場によって1〜2曲の入れ替え、トークの変更(ご当地に合わせて)などがあったようです。レポート一覧へ まさし & 玲子 HOMEへ