2006サッカーW杯アジア地区最終予選
「日本 vs イラン」(横浜国際競技場)
「君が代」独唱 さだまさし
2005年8月17日(水)19:25頃
■発端
2005年2月5日オンエアの、AMラジオ・ニッポン放送の「キャプテン川淵の行こうぜ!オレたちのニッポン」にまさしさんがゲスト出演したときのこと。キャプテンからまさしさんに「W杯予選の大事なところで君が代を歌ってもらいたい」という旨の言葉を受けて、まさしさんも「機会があれば是非」という感じでやりとりがありました。この放送後、実現の可能性があるのはホームゲームとなる3月30日のバーレーン戦(埼玉スタジアム)か8月17日のイラン戦でした。個人的にはバーレーン戦も期待して待っていましたが、このときは森山良子さんでした。残る可能性はイラン戦だけになりました。その前に第三国で開催となった北朝鮮戦(6月)がありましたが、ホームゲームではないので対象外でした。
■まさしさん独唱の情報
国歌独唱を誰が歌うのかは当日のその時までシークレットとなっているようで、日本サッカー協会HPやアーティストの公式HPにも情報は発表されませんので、期待して当日を待たなければならないところでしたが、今回はたった一度だけある筋からインターネットのファンサイトに情報が寄せられました。情報源が明らかにされませんでしたので、まさしさんのファンも期待と疑問が半々の様子だったようですが、ラジオで川淵キャプテンとまさしさんのやり取りを聞いていた当管理人としてはかなり信憑性が高いと感じていました。
ところで感心したのは、さだまさしファンの良識でした。その情報を多くのファンが知ったはずですが、試合当日まで公の場(インターネット掲示板など)では自主的に沈黙を守っていたようですね。水面下で個人的な情報のやり取りはあったでしょうが、公式発表されていない情報を喧伝することはなかったようです。
■君が代独唱
国歌独唱はキックオフ直前に行われます。イラン国歌独唱の後、「君が代独唱はさだまさしさんです」という場内アナウンスがあると、スタジアム全体が「ウォ〜〜!!」と今までに国歌独唱してきた歌手の中でもいちばん大きなどよめきが起こりました。テレビで観ていただけでも、その大きさは感じ取れました。当管理人がさだまさしファンであることを差し引いても、客観的にそうだったように思います。
日本代表チームのユニフォームの色を意識した白のジャケットとパンツに、青色のTシャツと青色のコサージュという出で立ちで登場したまさしさんは、紹介された後、選手達が整列しているほうを向いて一礼をしました。これも今までには見られませんでした。おそらく、両チームの選手に対する敬意を表したのではないかと思います。再び正面スタンドを向いてちょっと間を置いた後、朗々と「君が代」を歌いだしました。いつものことながら、スタジアムのサポーターの大合唱となりました。が、まさしさんの歌う「君が代」は今まで聞いてきたどの「君が代」よりもゆっくりでした。サポーターの合唱がまさしさんよりも先に行ってしまった場面があり、サポーターがまさしさんの速度に合わせる形となったようです。テレビで観ていた当管理人には、ゆっくり、ゆっくり歌われた「君が代」が今までとは違う歌に聞こえました。
テレビ中継(NHK-BS、テレビ朝日系列のどちらも)の中でまさしさんが映像として写っていた時間はほんのわずかでしたし、「君が代」を歌っている時間も1分少々でしたが、何だかとても素晴らしいものを見せてもらった、聴かせてもらったという感じがしました。
試合は日本代表が2-1で勝利し、グループ1位通過という結果になりました。W杯出場は前の試合の北朝鮮戦で決定していましたので、事あるごとにいろいろと言われてきた(右翼だ、左翼だ、軟弱だ等々)まさしさんでしたが、今回はそういった心配もなく(負けたら何か言われたかも知れないし・・・まして、もし本戦出場の可否がかかっていた試合だったなら尚更)本当に純粋に素晴らしい“歌”を聴かせてもらった気がします。
■後日談
まさしさんの「君が代」独唱の後は、ファンサイトの掲示板などで沈黙を守っていた方々の「良かった」等の書き込みがされました。ブログを検索してみたら、特にさだまさしファンではない、サッカーのサポーターのブログなどでもいくぶん話題になっていたようでした。
試合の翌々日19日には九州・福岡県の宗像ユリックスで行われたさだまさしアコースティックコンサートの中で、まさしさん自身から「君が代」独唱についての話があったそうです。その内容については、MS.パンプキンさんが管理している「Wind of Topaz」(トパーズ色の風)というHPにレポがありますので、興味のある方はご覧になって下さい。この後のコンサートでもしばらくは話題として話されるかも知れませんね。
「Wind of Topaz」(トパーズ色の風)はここ
2005年8月18日読売新聞朝刊(東京本社版)スポーツ面の記事
※当管理人は「君が代」や「君が代」が国歌であるということに対して特には思想的な観点を持ち合わせていませんし、
またそのような観点からの議論もできませんし、するつもりもありませんので、あらかじめお断りしておきます。