足利を訪ねた第一の目的は、足利市立美術館で開催中の「相田みつを展」を見ることであった。同じ県内であってもそうそう頻繁に行ける所ではないので、ついでにどこか見るべきところはないかと好奇心のアンテナを張っていたところ、3/5付けの朝日新聞栃木版に「西渓園」という観梅の名所があり、3/9頃満開になると紹介されていたのでそこに行くことに決定する。この2ヵ所を中心として、あとはその近辺をふらふらすればよいという、「小さな旅」の骨格は決まった。足利といえば「坂東の大学」と称えられた足利学校や足利氏の氏寺である鑁阿寺が有名だが、こちらには訪ねたことがあるので、今回はあえてコースからはずした。
足利を訪ねるにあたって、日頃お世話になっている「足利さだ研」HP(すずきけいこさん運営)の掲示板で、情報の提供をお願いしたところ、すずきさんはじめご当地にお住まいの方からいくつかの情報をいただき、参考になりました。ご協力ありがとうございました。
さて、当日は地元今市市を出発、東北自動車道宇都宮ICから佐野藤岡ICまで高速道路を走り(片道1400円)、国道50号をずんずんと西へ向かった。これ以上無いだろうという好天に恵まれ、途中、日光連山が遠くに情けないくらい小さく見える。逆に足利近辺に住んでいる方が、今市市の大谷橋から日光連山を見るとその大きさというか雄大さに驚くのではなかろうかと思った。足利学校の看板を目安に公設市場前交差点から市街地へ向かい、渡良瀬川を渡って(田中橋)JR足利駅近くの太平記館駐車場(無料)に車を置いて、いざ、徒歩で市内の探訪に出た。
☆足利市内・本日のコース☆
太平記館(観光駐車場に半日駐車)→足利市美術館(相田みつを展)→香雲堂本店(古印最中)→
→九一そば第一立花(昼食・蕎麦)→西渓園(観梅)→織姫神社→一茶庵本店(蕎麦・次回のための場所確認)→
→足利市民会館(6/2さだまさしコンサート会場)→太平記館
以上、全行程を徒歩で踏破(大袈裟?)した。
★相田みつを展は、良かった。印刷物で見るのとは明らかに違って、肉筆の力強さや迫力が伝わってくる。相田みつをの作品については、自宅に掛けてある日めくりなどで、その含蓄のある一言一句に日頃から触れていたが、毛筆で書いたものからは、今まで感じていたもの以上の何かを訴えてくるものを感じた。近々東京へ行く予定があるので、銀座にあるという常設の「相田みつを美術館」を訪ねてみようと思う。
★第一立花の蕎麦はおいしかった。すずきけいこさん、お知らせ下さってありがとうございました。店に入ったのは1時30分少し前。昼食時をはずしていったつもりが満席、5分くらい待つ。ガイドブックなどにはあまり取り上げられていないようだが、知る人ぞ知るという店のよう。実は、最初なかなか場所が分からなかったので、香雲堂本店に寄った際、店員さんに場所を訪ねたところ、快く教えてくれた。その時に分かったことだが、地元では「第一立花」よりも「九一そば」の名で通っているようであった(詳しくは、当HPの「食べある記」にレポートがあります)。
★西渓園は、先に記した新聞記事で初めて知った。新聞によれば1200本の梅の林だというが、果たして現地へ行ってみると、想像以上に素晴らしい。梅の香りが降り注いでいる感じがした。場所は、九一そば第一立花前の交差点を北上し道なりにまっすぐ進むだけ。ただし、緩やかな上り坂が続き、距離も結構あるので歩いて行く場合はそれなりの覚悟も必要か(駐車場はないので車で行こうと思う方は要注意)。県立足利工業高校・足利市立第一中学校あたりまで行けばあと少し。この梅林は個人の方の所有だそうで、梅の花が咲くころに限って一般に公開しているのだと言う。当初3haの山の斜面に1500本の梅を白梅・紅梅を7:3の割合で植え、現在は1200本になっているとのこと。梅林内には歩道があってぐるっと一周できるのだが、一番奥には山の頂上まで行ける道があり、今度いつ来ることができるか分からないと思った私は、少々疲れていたものの頂上まで行ってみた。足利さだ研のすずきさんからは「梅以外には何もないところですが」と聞いていたのだが、何もないどころか、梅林を眼下に望み、しかも足利市内を一望できる眺望の良さがあった。本当に穏やかな天候に恵まれ、さらにこの季節特有の霞がかかることもなく、遠くまで見通すことができた。梅林内を歩いていて感じたのは、面白いと言ったら失礼になるが、熟年のご夫婦連れがたくさん見受けられて、ほのぼのとした感じであった。梅の季節は絶対にお薦めです。ただ、足元には運動靴を忘れずに。運動靴さえはいていれば、頂上まで登れます。
★西渓園から市内に戻って織姫神社へ・・・・西渓園を登って降りてきたきた足にはあの石段はきつかった。本殿の裏手は公園になっているようだが、さすがにそこまで行く力は無かった。
★織姫神社を後にして、一茶庵本店へ。関東一円に暖簾分けをしているという有名な蕎麦屋で、ぜひ一度立ち寄って見たいと常々思っていた。ただし今回は次に来た時のためにと思って、場所だけ確認しておきたかった。手持ちのガイドブックの地図を頼りに歩いたのだが、ガイドブックに記載してある場所に来ているのに店が無い。手持ちのガイドブックは5〜6年前のもので、どうやらその後移転したらしい。第一立花でもらった「足利手打ち蕎麦切り会」のパンフレットで場所を確認したところ、移転先も遠くなかったので店の前までたどり着くことができた。それにしても、あてにしていたガイドブックの通りに歩いてきたのに、目的物が無いというのには、ちょっとあせった。
★一茶庵本店を後にして、昭和通りへ出て足利市民会館へ。何があるわけではないが、6/2にさだまさしコンサートがここで行われる。チケットを取っているので、下見(駐車場など)のつもり。駐車場のキャパシティはあんまり無いみたい。足利市民会館へ向かう途中、さっき登った西渓園の頂上が見える。あそこから下りてきたんだ、と感慨にふけりながら歩いた。足利市民会館から昭和通りをまっすぐ南進すれば車を置いた太平記館駐車場へたどり着く。途中、「ぱんじゅう」を売っている店があり、買ってみたい気がしたのだが、3〜4人並んでおり、ちょっと時間がかかりそうなので、残念に思いながら通り過ぎる。
★太平記館駐車場の到着は午後5時少し前、駐車場の営業時間の終了間近であった。ぱんじゅうを買っていたら帰れなかった?。朝来たコースを逆戻りし、自宅到着は午後6時30分過ぎ。足利には何度か行っているが、どうも遠いという印象がぬぐえなかった。今回、時間と距離を計ってみると高速道路利用で1時間30分、距離約90Km。高速道路料金はふところに痛いが、ちょっとだけ近くなったように感じたのは、その町を自分の足で歩いたという意識があるからかも知れない。
と、こんな感じの足利で過ごした1日だった。おみやげは、香雲堂の古印最中と相田みつをの日めくり。
余談だが、上記のコースを歩いたとその日のうちに足利さだ研の掲示板に書き込みしたら、翌朝書き込みを見たすずきけいこさんは、思い立ってご夫婦で同じコースを歩いたとのことでした。「疲れた〜」と掲示板に報告してくれました。
(2002/03/17)
<九一そば 第一立花>
<西溪園・白く見えるのは全部梅の花>
<西溪園のいちばん奥、山頂から足利市内を展望>
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