光明皇后1250年御遠忌慶讚奉納「さだまさし東大寺コンサート」ついでの 奈良散歩 2010.10.16〜17
【1日目 10月16日(土)】
朝6:30頃自宅発で東武特急スペーシアで上京、9:50発新幹線のぞみで京都へ。
京都着後すぐホテルへ。チェックインは15時過ぎなので、手続きと荷物を預けてすぐに京都駅から近鉄線で近鉄奈良駅へ。近鉄奈良駅着13:40頃。この日は往復とも急行を使いました。
近鉄奈良駅から興福寺方面へだらだら坂を上っていくと、興福寺の世界遺産石碑前でともこひさんが待ちぶせ。事前に合う約束ではいましたが、これにはともひこさん側にいろいろと事情があったようで(笑)。
ともひこさんとはすぐに別れて、興福寺へ。東金堂(国宝・後陣公開中)、五重塔(国宝・初層内陣公開中)など見て、五重塔の写真など撮っていたらちょっとしたトラブル発生。撮影のメインとして持って行ったデジイチE-410のシャッターが下りなくなりました。原因はメモリカードの容量が一杯になってしまったことでした。今年の4月以降データの整理をしていなかったのが、こんなところであだになるとは…。やむを得ず、いらないであろう写真データ50カットくらいを削除して急場を凌ぎました(汗;)。
世界遺産 興福寺 興福寺 東金堂(国宝) 興福寺 五重塔(国宝) その後国宝館へ。この日の待ち時間は30分。阿修羅像を見るために並びました。規制入場をしていましたが、館内、特に阿修羅像を含む八部衆の前は混雑していました。列に並ぶと流されてしまうので、少し下がってじっくりと拝見しました。後ろ側が見られなかったのが残念。東京国立博物館に来た時には見られたのに、行けませんでした。
興福寺を後にして東大寺へ。南大門へ向かう参道はいつも混んでいるのか、今年が平城遷都1300年祭のために特別賑わっているのか分かりませんが、とにかく人がいっぱいでした。あっ、まさしさんのコンサートの影響(観客9,000人とか)もこの日に限っては少なくなかったかも。
世界遺産東大寺 参道から大仏殿を望む 東大寺での一つの目的は戒壇堂の四天王像(国宝)を拝観することでした。大仏殿の回廊の周囲ではコンサートの入場待ちの列がぼちぼち出来始めて周辺は混雑し始めていました。戒壇堂へ向かおうとしたところで、紫子さんとご子息にばったり会いました。また、大仏殿拝観入り口そばのトイレ前では山下暗庵先生や石川鷹彦さんその他スタッフと思われる方がたばこを吸っていました。戒壇堂はひっそりと静かに佇んでいて、ゆっくりと四天王像を見ることができました。四天王像の中でいちばんのお気に入りは広目天像です。厳しさを感じる表情の内にも冷静さや理知的な印象を強く受けます。
戒壇堂を後にして例のトイレまで戻ると、エスタままさんに会いました。ちょっとだけご挨拶をして、コンサートに備え参道まで戻って食堂で腹ごしらえをしました。食堂を出たのが17:00頃、コンサートの開場予定時間は17:30でしたが、リハーサルやPAチェックが遅れていたようで(八野さんのブログに事情が書かれていました)、17:30頃までPAチェックなどの音が聞こえていました。17:00頃には大仏殿回廊の周囲には入場待ちの長い列が出来ていましたが、僕が列に並んだのは17:30頃で、その時の最後尾はちょうど大仏殿の真裏でした。列に並ぶまでは、近くにいて、鏡池に映る中門と大仏殿の写真を撮ったりしていました。鹿の悲しげな鳴き声が印象的でした。
鏡池に映る中門と大仏殿 四天王像を収めている戒壇堂
18:00頃入場の列が動き出して、入場が始まりました。入場口まで80m位のところまで来た時に、同じ座席ブロックの吾亦紅さんから電話がありました。入場後に電話をして初対面をしました。入場口では、芝生席のお客さん全員に特製レジャーシートが配布されました。
すでに暗くなってからの入場で、間もなくコンサートも始まろうかという時間だったので、座席ブロックの割り振りの様子などは詳しくは分かりませんでした。ただ、指定されたブロック内の後方で、ステージは遙か彼方、双眼鏡もあまり意味がないくらいの場所でしたが、大きな○○ビジョンの正面近くで、尚かつ、通路際を確保したので、映像は他のお客さんの頭などの影響が少なく見ることができました。
18:40開演、始めに東大寺管長のご挨拶があり、18:45コンサート・スタートでした。
コンサート開演前 芝生席の観客に配布されたレジャーシート 30年前のコンサートや東大寺との関わりなどをトークの中心にして、アンコールを含めて全14曲を歌いました。この日の観客数は約9,000人(30年前は6,000人)とのことですが、開演のアナウンスとほぼ同時に、客席全体が静寂に包まれたのにはある種の感動がありました。場所が場所ということもあるでしょうが、特にさだまさしファンではないお客さんもたくさんいると思われる中で、あの静寂は独特の雰囲気と感じました。あそこで「夏・長崎から」のように「まさしコール」が起きたとしたら、かなりの違和感があったかも知れません。そういう意味で、大規模のコンサートでありながら、観客の秩序が保たれていて、その場の雰囲気に合わせられるというのは特筆すべきことと思います。終演後の規制退場のアナウンスに対して、さみだれ式に出口に向かった観客の対応は「ちょっと…」と思うところがありましたけれど。
終演時間は20:54頃。通常のコンサートと較べたらずっと短かったし、まさしさんはじめいつものバンドのメンバーさんの姿もほとんど見えなかったれけど、この時に同じ空間にいて何かを共有したことがとても大切なことだったのではないかと、感じました。
金剛力士像 阿形像(国宝) 金剛力士像 吽形像(国宝) 南大門 退場後は参道に人が溢れていました。途中、南大門の金剛力士像がライトアップされていて、昼間よりもきれいに写真が撮れました。多くの人がカメラ(主に携帯電話)を向けていました。人波は近鉄奈良駅前まで続いていました。21:56発の急行京都行きに乗車でき(車内ではずっと寝ていました。終点までなので慣れない土地でも安心でした)、予定よりも1時間くらい早くホテルに戻ることができました。1:30就寝。
【2日目 10月17日(日)】
5:30起床。奈良市内での時間を稼ぐために早めの行動。朝食も混み合う前に済ませて部屋でゆっくりした後に7:50チェックアウト。8:30京都発奈良行き近鉄特急に乗車。今回の旅行に際してはマイミクさんから教えてもらった「奈良・大和路遊々きっぷ」が大活躍でした。エリア内のJR・近鉄・奈良交通バスが乗降自由でした。ただし特急券(座席指定)は別途購入する必要があります。一つだけ難点があるとすれば、新幹線の乗車券の代金も一緒の切符なので、無くしたら大変、という不安がありました。後で、パスケースに入れて首からぶら下げるという方法もあるなぁ、と思いました。
近鉄奈良線 近鉄奈良行き特急 方向幕と座席 今回、奈良市内にホテルが取れなかったので京都泊にしましたが、近鉄特急を使えば片道35分なので、これはいいです。大和西大寺駅を出ると平城宮跡や大極殿正殿が見られますが、こちらの人出も両日とも多かったようです。
近鉄奈良駅前からバスで破石町(わりいしまち)まで乗車。まずは志賀直哉旧居へ。想像していたのは草庵のようなこぢんまりとした家でしたが、とんでもない邸宅でした。昭和の初め戦前であんな立派でハイカラな食堂やサンルームを備えていたとは、驚きました。
志賀直哉旧居 サンルーム 次に歩いて10分ほどの新薬師寺へ。ここでは十二神将像(国宝)が目的でした。本堂も国宝です。前日に東大寺戒壇堂の四天王像を見ているし、作り方も同じ塑像なのでどうしても見比べてしまいます。バサラ大将像がいちばん有名ですが、やはり個人的には戒壇堂の広目天像が好きです。バサラ大将像のそばには、CGで再現された極色彩のバサラ大将像の写真がありました。十二神将像が全て極彩色だったことを想像するとさぞかしきらびやかだったろうと思います。
新薬師寺本堂(国宝) 本堂内に十二神将像(国宝)が収められている
新薬師寺を出ると、白毫寺へ15分の小さな案内板が…。旅の計画の中では検討したものの、行かないことに決めていたのに行ってしまいました。片道15分、往復30分、現地での滞在時間を含めると40〜45分のロスでした。しかも行きは上り坂が続きます。境内は萩の花が有名のようですが、すでに花は終わっていました。唯一の救いは山の中腹にあるお寺なので、奈良盆地を一望できたことでしょうか。興福寺五重塔や東大寺大仏殿も望めました。
白毫寺へ上る坂白毫寺から奈良盆地を望む 汗をかきかき新薬師寺まで戻り、すぐ隣の入江泰吉記念奈良市写真美術館へ。写真家の入江泰吉氏は奈良・大和路をモチーフにした作品を多数残している第一人者です。この方の写真全集を確か勤め始めて間もなくの頃、発売と同時に購入しました。展示内容は「傑作選」と銘打ってあって、代表的な写真ばかりを大きなサイズで堪能できました。
入江泰吉記念奈良市写真美術館 破石町バス停まで戻り、目の前の「観」という蕎麦屋で昼食。タイミング良くカウンターが一席空いていました。直後から混み始めました。バス停のそばに頭塔(づとう)というのがあるのを知っていましたが、スルーしてしまいました。
バスで大仏殿前バス停まで戻り、昨日に続いて東大寺へ。目的は三月堂(法華堂)。本尊の不空羂索観音立像は修復中と知っていましたが、四天王像(国宝)は見られるかなと思って行ってみましたが、こちらも残念ながらいらっしゃいませんでした。内陣も修復中らしく、見られたのはガラス越しに日光・月光両菩薩像(国宝)ほか三体だけでした。それなのに通常と同じ拝観料はどうかなぁ、個人的には思いました。しかたないので隣の二月堂に上って大仏殿を望みました。二月堂を下り、大仏殿前まで来て拝観するかどうか迷いましたが、前回来た時に拝見しているので今回は見送って近鉄奈良駅まで歩いて戻りました。
三月堂(法華堂・国宝) 二月堂(国宝) 二月堂から大仏殿を望む 14:05発京都行き特急の特急券を確保して、少々お土産を調達してから京都に戻り、予定通り15:32京都発新幹線のぞみで東京に戻りました。東京駅着17:53。東武浅草駅発19:00のスペーシアに乗車し帰宅は21:00ちょうどくらいでした。
リーフレット コンサート以外は仏像、しかも国宝ばかりを巡る内容でしたが、少ない時間の中では効率よく見て回ることができたと思います。仏像は、まして国宝はほとんど撮影できませんので、写真がないことはお許し下さいませ。
奈良にはまだまだ見どころはたくさんある、と言うか、見たもののほうがはるかに少ないので、機会があったらまた奈良を散策してみたいと思います。