京都 化野〜嵯峨野 散策
2006/06/24〜25
■職場の旅行で京都を訪ねました。1泊2日というごくごく限られた時間でしたが、その割りにはなかなか充実感のある旅となりました。
【1日目】
宇都宮駅から東北新幹線「やまびこ号」で東京駅へ。東京駅から東海道新幹線「のぞみ号」で京都へまっしぐら。乗車した「のぞみ号」は僕の好きな500系車両でした(嬉)。この車両は居住性や快適性では後発の700系に譲りますが、何と言ってもその美しいフォルムは現在活躍している新幹線車両の中でいちばんです。ちょうどジェット旅客機の胴体みたいなのです(ウナギのようにも見えますが・・・)。まあ、乗車している間は外見は見ることができないので、どうでもいいといえばどうでもいいのですが。
京都着12時11分。この日の予定は、比叡山延暦寺〜慈照寺銀閣〜ホテル〜鴨川納涼床(夕食)で、団体行動でした。
京都駅から京都ヤサカ観光バスで比叡山延暦寺へ。この日のバスガイドさん、ベテランで立板に水のごとくすらすら、すらすらガイドをしていただきました。比叡山ドライブウェイを登って行く途中、車窓の右に左に琵琶湖の一部を見ることが出来ました。この日の京都地方は好天に恵まれて気温が上がりましたが、蒸し暑さはなくカラッとした感じで過ごしやすかったのですが、さすがに800mを越える比叡山まで上がってくると、下界との温度差を感じました。比叡山延暦寺は初めて行くところで、エリアが東塔・西塔・横川と三つのエリアに広がっているということを知りませんでした。今回は大書院にてありがたい法話を1時間強にわたって拝聴したあと、国宝の根本中堂を拝観しました。1200年の間消えることなく守り継がれている「不滅の法灯」に歴史の重みを感じました。
延暦寺を後にして慈照寺銀閣へ。こちらは3度目。狭い参道の両側に土産物屋が建ち並び、京都での人気スポットとあって人出も多く、いかにも観光地という様相を呈しています。午後の拝観となったので、国宝の観音殿(銀閣)は逆光で見ることとなりました(写真を撮るのにはちょっとつらい)。
JR西日本が誇る500系新幹線 比叡山延暦寺 根本中堂 慈照寺 銀閣と向月台 銀閣を後にして、いったんホテルにチェックイン。ホテル着17時。ホテルは京都府庁北側に位置する「京都ブライトンホテル」。このホテル、調べてみると利用客の評判がよろしいようで。ツインの部屋でしたが、ソファセットが置いてあって、かつ、ゆったりとした広さがあってくつろげるお部屋でした。1時間ほどの休憩ののち、タクシー(川床とのセットプランになっているらしい)にて鴨川べりの料亭「梅むら」へ。このお店、伊藤博文公がこよなく愛し、常宿としていたということです。以前は川床というと、庶民には敷居の高い感じがしていましたが、現在では旅行会社が各種プランをセットにして用意しており、こうしたプランを上手に使うとリーズナブルに楽しめるようですね。
「梅むら」での食事の後は、仲間とぶらぶら歩いてホテルまで戻りました。
「梅むら」のお料理一挙紹介
1段目左から (1)ゴマ豆腐 (2)そうめんとスズキ、卵豆腐 (3)はもの湯引きとお造り
2段目左から (4)京茄子の田楽と生麩 (5)鮎の塩焼き (6)はもしゃぶ
3段目左から (7)サラダ? (8)ご飯とみそ汁、漬物 (9)スイカとびわのシャーベット
4段目左から 「梅むら」の入口 京都ブライトンホテル・ツインルーム【2日目】
この日は、京都駅での集合時間(午後2時10分)までは自由な行動が出来るということだったので、少し前からどの辺りを散策するかを検討しておきました。昨年2月に京都を訪ねたときは、南禅寺辺りから北野天満宮へ行くという、やや乱暴な歩き方(エリアが離れているという意味です)をしたので、同じエリア内で半日程度で回ることができ、かつ京都らしい食事ができるところということで、化野〜嵯峨野辺りを選びました。中でも、化野念仏寺にはぜひ一度は訪ねてみたいと思っていましたので、ちょうどよいコースになりました。
午前8時頃、ホテルからタクシーでJR二条駅に行き、嵯峨野線で嵯峨嵐山駅まで。駅前からタクシーで化野念仏寺までお願いしたところ、運転手さんがその先の「愛宕(おたぎ)念仏寺」が嵯峨野巡りの始発点だと教えてくれたので、「じゃあ、そこまで」ということになり、「愛宕念仏寺」前で下車。何の予備知識もないままに、山門をくぐって境内への階段を上がっていくと、見事な羅漢さまたちが迎えてくれました。旅行から帰ってきてから調べて分かったことですが、約1200体の羅漢があるそうです。一体一体ゆっくり見ている時間はありませんでしたが、とても表情豊かな羅漢さんたちでした。
「愛宕念仏寺」の山門を出て、車で来た道を戻ると、来るときには気がつかなかった、でも写真では見たことのある景色に出会いました。それは赤い鳥居の目の前にある「平野屋」でした。タクシーで通ったときには鳥居には気がついたものの、「平野屋」には気付きませんでした。「愛宕念仏寺」からの坂道を下ってきたときも、何気なく通り過ぎてしまいそうでしたが、ふと気付きました。あまりにも普通の民家風だったので、それとは分りづらかったのでした。それにしてもここで出される鮎の料理(18000円・予約制)ってのは、どんなものなのでょうか?。この先、食べることが出来る機会ってあるのでしょうかね。
「平野屋」「つたや」の前を通り、案内板にしたがって「化野念仏寺」へ。うっかりするとここも通り過ぎてしまいそうでした。「化野念仏寺」は随分前にさだまさしさんのアルバム「夢供養」に収録されている「春告鳥」という曲のライナーノートで初めて知りました。「化野」を「あだしの」と読むこともその時知り、強く印象に残ったのでした。このお寺には「西院の河原(さいのかわら)」という約8000体もの小さな無縁仏・石塔を集めた石垣で囲った区画があり、その中に入ると言葉では言い表せない一種独特の雰囲気がありました。この「西院の河原」は石垣の外側から写真を撮るのは差し支えないようですが、内側で撮影することは禁止されていました。何か特別のものが写ったりして・・・。8月下旬にはこれらの無縁仏の霊にローソクをお供えする「千灯供養」が行われるそうです。さて、境内の奥に行くと、うっそうと繁った竹林がありました。上り坂になっていたので、最初は同行した同僚とともに躊躇したのですが、行ってみてびっくりしました。これも写真やポスターで見たことのある風景でした。「ああっ、ここだったんだ!!」と思わずつぶやいてしまいました。竹林の中はきれいに整備されていて見事でした。坂道は長くなく、登り詰めたところには墓地があり、その一角に「六面体地蔵尊」があります。
嵐山・嵯峨野の散策の拠点 嵯峨嵐山駅 愛宕(おたぎ)念仏寺 愛宕念仏寺の羅漢像 化野念仏寺の入口 独特の雰囲気のある西院(さい)の河原 見事な竹林 化野念仏寺を出て、祇王(ぎおう)寺に向かいます。祇王寺は小さなお寺ですが、苔の庭が小雨にぬれてきれいでした。さらに下って二尊院へ立ち寄りました。総門の手前に、「小倉餡発祥の地」という石碑を見つけました。このお寺は後ろに小倉山を背負っており、そこからの命名のようです。また、小倉山といえば、藤原定家が選んだ「小倉百人一首」もこの地で和歌を選んだことに由来するのでした。境内の奥には定家がいたという時雨亭跡がありますが、そこまでは行きませんでした。
さらに下って山陰本線の踏切を渡り、野宮神社の前を通り、竹林を抜けると観光客で賑やかな嵐山の街並みに出ます。土産物屋には目もくれず、天龍寺を訪ねます。ここは足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てたお寺。方丈の前に広がる曹源池と庭園は夢窓疎石の作。庭を見たあと、法堂の雲竜図を拝観して天龍寺を後にします。
祇王寺の庭 二尊院総門 二尊院総門からまっすぐに伸びている紅葉の馬場 ![]()
天龍寺の曹源池 (別角度から)
天龍寺の拝観を終えて、昼食をとるために天龍寺近くの湯豆腐で有名なお店「嵯峨野」へ向かいます。天龍寺から裏道を抜けるほうが近かったのですが、渡月橋を見るがためにわざわざ遠回りをしました。今回は橋を渡る時間的余裕がありませんでしたので、またの機会にとっておきます。
さて、実は「嵯峨野」ではある方と待ち合わせをしていました。初めてお会いする方だったのですが、HPや掲示板をきっかけに知りあった紫子さんでした。今回の旅行に際し、アドバイスをいただき、お薦めのお食事所を紹介していただいたのがこの「嵯峨野」で、それもきっかけとなって化野〜嵯峨野散策というコースになったとも言えるのです。僕の方は同僚二人が一緒でしたが、事前にこういう方と約束をしているという事情は話しておいたので、気兼ねなく一緒に湯豆腐を堪能しました。なんでも、「森嘉」という名のあるお豆腐屋の豆腐を使っているとかで、一口でその味の濃厚さが分りました。この季節に湯豆腐?と思われる方もいるかも知れませんが、機会があったら季節に関係なくぜひご賞味下さい。お座敷とテーブル席がありますが、庭を眺めながら食事ができるお座敷をお薦めします。と言いながら、今回は話に夢中になってほとんど庭を見ていませんでした(笑)。機会があればまた是非とも寄ってみたいお店です。
食後は小雨の中を嵯峨嵐山駅まで歩きます。予定していた列車に乗って京都駅に戻り、紫子さんにお礼を言って別れました。集合時間にちょうどの間に合う時間でした。その後、予定通りの行程で宇都宮に戻り、帰宅は午後7時30分ころでした。
小雨の渡月橋 湯豆腐のお店「嵯峨野」 【まとめ】
梅雨時の京都ということで、もっと蒸し暑いものと覚悟していましたが、1日目は晴れて気温は高かったもののからっとしていて気持ち良かったし、2日目は小雨が降ったけれどもかえって新緑や苔がみずみずしく見えて、そういう意味では両日とも天候に恵まれました。京都は本当はもっとじっくりと時間をかけて楽しみたい街ですが、今回も限られた時間でそれなりに楽しむことができた1泊2日の京都の旅でした。
(2006/07/02 記す)お土産の「阿闍梨餅」 →
いろいとわけがあって・・・(笑)