使い捨てカメラで星座を撮ろう

 使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)でも星座の写真が撮れるの?なんてお思いでしょう。ちょっとした改造をすることにより、星座ぐらいならとれるのです。ここでは、コニカを例にして紹介します。

1.必要な物
レンズ付きフィルム(コニカ超MiNi)
ストロボ付は、高電圧のため使わないように。
やけどをするおそれがあります。

黒のビニールテープ(ガムテープ)
2.カバーをはずす


化粧用のシールをはがし、
写真のようにドライバーを
使って、全面のふたの部分を
はずします。
左右からやっていくとはずし
やすいです。
右のように、カバーを取ります。
3.シャッター部分の改造
@レンズ右下(矢印)のはめ込みをドライバーを使って丁寧にはずします。
Aシャッターの羽根をはずす。穴から簡単とれます。
 後に一般撮影をしたい場合は、この羽根をなくさないこと。
Bこのように穴が見えます。
 ただし、この時点でフィルムは感光しています。
 完成するまでに、2.3コマは感光して使えない。
Cレンズの部分を再び取り付けます。
4.完成
カバーをもう一度かぶせます。
その後、黒のビニールテープなどをレンズに
張り付ける。

レンズの所は、テープののりが付かないように、テープの
表の切れ端を使う。
5.撮影
写真のように太めのゴムなどでカメラ三脚に取り付けます。
撮影は、感光した2コマを進ませてから、シャッター代わり
のビニールテープをはがします。
テープを取った時点で撮影が始まります。
撮影終了は、黒のテープでふさぎます。
そして、シャッターボタンを押して、コマを送ります。

このカメラは、フィルム感度がISO400で、
光学系はF11程度なので、星座の場合は5分以上の
露出をかけましょう。
6.注意
フィルムを現像に出すと、「写っていませんよ。」などと言われることがありますので、
あらかじめ改造したことと、星座の写真であることを話しておくように。
7.作例
プラネタリウム内での撮影
約4分の露光です。
実際のオリオン座を固定撮影しました。
このように、星空の撮影に使えます。
試して撮影しては、いかがでしょうか。

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