CDを利用した分光器の製作

 最近、コンピュータ関連の雑誌などにCDがおまけとして付いてきます。しかし、使えるソフトがわずか、ほとんどのCDがゴミ箱に入ったり、子供のフリスビーになっていませんか。こんな不要なCDを使って、簡易分光器の製作をしてみませんか。制作費は50円以下。

1.材料と準備

・不要のCD(切ってしまうので、後で後悔しないように)
・サインペン・はさみ・のり・習字の墨・両面テープ
・ケント紙・画用紙

@図のように、CDにサインペンで切るための線を入れます。1枚のCDで16〜20枚の回折格子が取れます。

ACDを切るのには、良いはさみかアクリルカッターがいいでしょう。(切れ味が悪いはさみは、CDが割れてしまう。)
★その側の方が、スペクトルの見え味がよい。

2.器の製作

・ケント紙か画用紙に図のような形を描き箱を作る。大きく見たい人は・・・。

・ケント紙の裏は、墨などで黒く塗りましょう。

★これそっくりのものを作る必要はない。

***大きく見たい方は、こちらへ  

3.製作手順 次の写真を見てください。
注意:写真では、見やすくするためにCDを載せた部分を後にしましたが、
    CD片を張り付ける部分を先に折り込むこと。

4.どんなふうに見えるかな

スペクトルを観察しているときの様子です。
また、写真中央は太陽光線、及び左は水銀灯をそれぞれ分光し、ビデオカメラで撮影したものです。

写真では分からないが、スリットを狭くすることにより太陽では大気によるナトリウムの吸収線を確認することができます。水銀灯などでは、輝線スペクトルがよく見えます。水銀灯の写真は、光量が弱いため家庭用ビデオでは、十分表現できません。目で見ると何本もの輝線が見られます。


参考資料  CDを利用した簡易分光器(大島 修 岡山 美星天文台)  私と同姓同名です。顔も少し似ていると言われる。