夏でも、室内でも実験OK 熱気球

 熱気球の実験は気温の低い冬場が適しています。ポリ袋の下にワイヤーでゴンドラを吊し、その中でアルコールを燃やすのが一般的です。しかし、気温が30℃を超える夏場は、それではうまくいきません。

 ここでは、気温の高い夏場でもできる簡単な方法を紹介します。
 また、天井の低い室内でも可能です。
 
 1 準備する物 
●ポリ袋45〜70L用
 (ここれが重要。最近は黒い袋はゴミ回収に使えないので店頭にないことが多いのです。スーパーでは0.03〜0.02mmのものが多いのですが、できるだけ薄い物を購入してください。なお、100円ショップのダイソーで0.015mmが入手しました。時に0.013mmもあります。袋の購入はいろいろ店頭を回ってみるとよいです。)
●ろうそく6〜8本
 (1.5号が効果的だがそれ以外もOK)
●ボイド管
(口径100mmが良いが、塩ビ管、厚紙でもOK。長さ15cm程度に切断)
●発泡スチロール
(一辺8cm、厚さ3cm程度)
●アルミ箔  適量
●釘      (5cm程度)
●付箋、ライター、バケツ等
 
 2 工作 
@ 発砲スチロールをアルミ箔で包みます。
 発砲スチロールの大きさは、3−Aの画像のように、ボイド管をかぶせて、できるだけ大きな隙間ができることと、管の中に入らないことが重要です。

A できた発砲スチロールの台に釘を6本差し込みます。 
 
   
 3 実習 
@できあがった台にろうそくを立てます。

A台にボイド管をかぶせて完成です
 ボイド管と台との間に、空気が入るように隙間ができることがポイント。
 
 
。   
 B写真のようにポリ袋を持ち、火を付けたろうそくの上にかざし、膨らんだら手を離します。
※最初は、2人でやるとうまく暖まった空気が袋に入ります。


 4 よりよく上げるための方策 
●上がらない@  → 十分暖まった空気が袋に入っていない。
●上がらないA  → 袋が厚く重いので軽い袋(薄い袋)に代えてみる。
●上がらないB  → ろうそくの本数を増やす。
●良く上がらない@ → 袋の大きさを代えてみる。
●良く上がらないA → 気温の低い日に行うか、エアコンの効く部屋で行う。
●良く上がらないB → 袋の口をセロテープを使って、少し狭くする。(セロテープは最小量に)
●良く上がらないC → ろうそくを中心部分にまとめ、火力アップとともに上昇気流を強化する。
●上がっても姿勢が崩れ落ちてしまう  →  袋の口の部分を重くするために、付箋などを貼り付ける。
●その他 →
   
 このように火を積んだゴンドラを使わないために、室内でも安全です。 

 注意

@万が一、袋に火が付いてしまうことを考え、バケツに水を用意しましょう。
 ボイド管とろうそくの長さに注意。短いボイド管は危険。また、ボイド管からはみ出る長いろうそくもだめ。
A子どもだけでなく、大人と一緒に実験をしましょう。 
Bろうそくの本数を増やしたり、中央にまとめると、ろうそくの温度が上がり、溶け出します。そのたる、ろうそくの寿命が縮むと共に下にロウが垂れますので、右上の写真のように下敷きなどを置くと良いです。
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