紅いものお絵かき

 沖縄特産、紅いもを使って、お絵かきをしてみましょう。
紅いもには、アントシアニンという物質がたくさん含まれています。このアントシアニンは、酸性・アルカリ性で色が変化します。この性質を使って、ぬり絵に挑戦。
準備する物は、沖縄特産の紅いも
 紅いもは、別名、紫いもとも呼ばれ、古く沖縄や種子島地方だけで栽培されてきたサツマイモです。切ると中がきれいなワイン色をしています。
 紅いもは、アリモドキゾウムシやイモゾウムシがいる可能性があるなどの理由で、生のままでは本土には持ち帰れません。本土に入ってくるものは、熱処理をしたもの(焼きイモまではいかない)や写真のような細かく切って乾燥した物です。
ここ数年来の健康志向のなかで、紅いものもつ紫色素であるアントシアニンが非常に体に良いということで一部でブームになっています。
 紅いも粉の入手は、新垣具郎商店(沖縄県浦添市)
さーて、作り始めよう
 紅いも粉を、適当にとります。お湯の中に適当にとった紅いも粉を入れて、ゆっくり煮出します。沸騰させる必要ありません。
数分でOK。
 煮出した汁をバットに入れ、その中に画用紙を入れて、20分ほど放置します。
画用紙は、ぬり絵用にあらかじめ絵を描いておくと良いですね。(水性インクは流れちゃいます)
 煮出した汁は、できればろ紙を通すと良いのですが、やらなくてもOK。
 画用紙を、水でさっと洗い(表面のでんぷんを落とす) 流し、そのまま洗濯ばさみなどに挟み乾燥します。

乾いたらできあがり
お絵かきをしよう
 レモン汁(酸性)やアンモニア水(アルカリ性)などを筆に付けて塗り絵をしましょう。
アントシアニンで楽しもう
酸性・アルカリ性(pH)によってアントシアニンは分子構造が変化して色が変わります。
お酢やアンモニア水つかってお絵かきをしてみましょう。
アントシアニンの色の変化
 酸性やアルカリ性によって、このように色が変化します。
リトマス紙のような性質を持っています。
試験管に紅いも汁を入れ、それにレモン汁やアンモニアをたらしてみました。
右は、紅いもケーキにレモンをたらしたあとです。(北海道のにゃんこさん撮影)
 ここ数年来の健康志向のなかで、紅いものもつ紫色素であるアントシアニンが非常に体に良いということで一部でブームになっています。

●アントシアニンとは?

 ポリフェノールの1種で、しそやなすなどの紫色の成分です。赤ワインの色もこのアントシアニンによるものです。このアントシアニンには、体内の活性酸素の増加を抑制する抗酸化作用があることがわかってきました。また、肝機能を強化し、眼性疲労にも効果があるといわれています。

 紅いもから紫色の色素であるアントシアニンを取り出すのは、沸騰している湯のなかに入れればOKです。生のままでつぶすと酵素で分解されアントシアニンがなくなってしまいます。

 抽出液は栄養たっぷりなのでサリチル酸や安息香酸などの防腐剤を入れておきましょう。おいしそうな臭いもしますので誤飲しないように。

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