民族衣装アオザイ

ベトナムの民族衣装アオザイは、シルク製のチャイナドレス風の2ピースです。チャイナドレスの左右のスリットが腰の上まであり、太いズボン風のパンツでできています。

 ベトナムのイメージを代表するものにスゲ傘、そして民族衣装のアオザイです。
 スゲ傘は、都心部では行商で、郊外や農村などは日常見かける光景です。
 このスゲ傘は、「ノン」(Non)と呼ばれています。
ベトナムではこのスゲ傘をかぶったままバイクに乗るおばさんもいるので、風に飛ばされないように顎ひもが付けられています。

 ところで、アオザイですが、右の画像は某資料です。こんな姿がベトナムで見られるのかと思っていたが、絶対に見られないと言って過言ではないでしょう。ハノイ市内でアオザイを着た女性を見るのは外国人相手のおみやげ屋やホテル、そして、ベトナム航空のスチュワーデスぐらい。さらに、下の画像はアオザイを着て、スゲ傘をかぶり、籾を分けている姿などあり得ないのです。
 私たちは、ベトナムの観光資料に載っているとそう思ってしまうのですが、実際は作られた光景なのです。日本で言えば、サムライ姿の人が歩いているとか、舞妓さんが普通に歩いているとか・・・・実際にはきわめて珍しいのです。外国では、日本の風俗関係者のことをゲイシャと言うように。
○○航空のパンフレットより
民芸品の刺繍
ハノイからハロン湾へ行く途中に寄った、アオザイを作っている人たち。
 足踏みのミシンで丁寧に作っていました。その横では、女性の体のサイズを採寸していました。注文して数日でできあがるそうです。同行の友人は、娘のためにオーダーしました。規制サイズですが6時間ほどで仕上がったとのことでした。数十ドルでした。
アオザイを作る女性

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