DAYSTAR Sola REDi α
12月11日 冬場でシンチレーションは悪いのですが、良くないのですが、LUNT SolarSystems LSF50FHaとDayStar Sola REDiと同社 T-Scannerで
プロミネンスを撮影してみました。 本日のシンチレーションの様子は、ビデオ動画で紹介します(撮影はREDi)。 
 
 この3点を単純に比較することはできません。
LUNT LS50FHaは、口径50mmの屈折に対物にエタロンフィルター、接眼部にブロックキングフィルターB1200を付けています。口径50mmの画像です。
Sola REDiは、口径60mmの太陽望遠鏡でコリメート系を組み込んだ焦点距離1350mmの屈折です。
T-Scannerは、口径75mmのERFを使い、接眼部にフィルターを付けています。
まず、口径が50mm.60mm.75mmと違います。

考察
明らかに口径差が出ています。コントラストは、LUNTが良いのですが、分解能では他に及びません。口径が一番大きいT-Scannerが優位に立っています。
ただし、T-Scannerは10年を超えるフィルターなので、一度オーバーホールに出しているがフィルターの寿命を超えています。
その関係で当初0.5Aの半値幅ですが、今では0.8Aを超えています。

 LS50FHaのブロッキングフィルターは12mmで、焦点距離1200mmの屈折にはちょっと小さい。REDiとT-Scannerのブロッキングフィルターは
共に35mmほどあるので、余裕です。

 Sola REDiの波長のムラ 
   Sola REDiのブロッキングフィルターは 、30mmを超える大きな物ですが、温度による波長調整で角度を変えていくとそれに伴うゴーストが発生するだけでなく、視野の1軸方向に波長がずれてしまいます。
 左の画像のように、右上のプロミネンスにHαの波長を合わせると左下はHαの中心波長からズレが生じます。(波長のずれる方向は、調整ネジの軸方向です) Nikon E990にて撮影し、画像処理で強調しています。
 つまり、太陽面全体を中心波長に合わせることができない欠点があります。これは、無理矢理ブロッキングフィルターの角度を変えているせいであります。コリメーターレンズ系で合成Fを伸ばしているのですが、それでも理想的なF値に達していないことが原因だと思われます。
 Sola REDiの構造
 
 REDiのフィルター部を分かりやすいように示してみました。口径60mmの対物レンズを通して、コリメーターに組み込まれてフィルターがあります。
まずは、OPT製(台湾)の ERF(UV/IRカットフィルター)を通し、コリメーターレンズ、その後エタロンフィルター、最後にブロッキングフィルターという構造になっています。
ブロッキングフィルターが大きいので、LUNTやCORONADOの一体型の太陽望遠鏡より優れています。言い換えれば、アイピースを覗いて周辺部まで均一の
Hα透過率が確保できます。

 このサイトは、DaySatar Filters Sola REDi に関する各種比較実験等を紹介していきます。この機材は、友人のS氏よりお借りしている物で、他の太陽観測機器と比較等をしていきます。

撮影の比較  12月11日
機材紹介
問題点と改善