一夜のシンデレラ −カラスウリ−

カラスウリは、樹木などにからみついてつるを伸ばしています。
日が暮れるとつぼみが開き始め、午後7時過ぎに白い花を開きます。花弁の先端が細い糸状になり,レースのように見えます。
株は、雄株と雌株があり、花も違いがあります。
秋にラグビーボール状の赤い実をつけます。この中には無数の黒い種がありますが,その形が打ち出の小槌に似ているというので,財布の中に入れておくとお金が貯まると言われています。
夏の一夜の花。開花から閉じるまで
3時間あまりの短い時間。
24時を待たずに美しい花は、
時を終えます。
注意してみていないと、その美しさに
遭うことはできません。
早朝のつぼみ 昼のつぼみ
午後6時 午後6時半 午後7時
辺りが暗くなってくると、一気に開花が
始まります。
みるみる開いていく感じです。
午後7時半の雌花 午後8時の雌花
雌花より雄花の方が1時間あまり
早く開花します。
雄花は、花びらが太く先が縮れて
います。雌花は、細く伸びています。
午後7時の雄花 午後8時の雌花
おしべ 花の断面から見たおしべの めしべ
花の匂いに誘われて虫たちが 受粉して1週間あまり 緑から赤に変わっていきます。
まだ青いうちは,白い筋があります。
ただし、このときに種を見ようとすると
納豆みたいです。

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