指しゃぶりの癖について






今日は子供さんの歯の外傷(けが)についてお話したいと思います。
毎日の生活の中で遊んでいるときやスポーツをしているときなど
子供さんがけがをする場は多く、その中で特にお口の中を切ったり、
歯をぶつけたりする事は少なくありません。
また、外傷によって歯並びやかみ合わせにも影響を与える
可能性があります。

歯の外傷の多い年齢は、乳歯では1?3才頃で、永久歯では7?8才頃にです。
1才頃の子供は歩き始めて運動能力がまだまだ稚拙で転倒することが多く、
3才頃になると運動が活発になり保護者の監視が行き届かなくなり
転倒することが多くなります。
7?8才頃は学童期に入り、運動が活発で行動範囲が広がる時期になり、
ちょうど上の前歯の永久歯が出始める頃です。
上の前歯はハの字に開いて出てくることが多く、
また隣の歯との間に隙間があり歯をぶつけたときに支えがないために
外傷になりやすいのです。

乳歯でも永久歯でもだんとつに上の前歯を転倒したり、
衝突したりしてぶつけることが多いです。
 低年齢の時は、乳歯の埋まっている周りの骨がまだ薄く
弾力があるので歯が動揺したり、また、転位といって今まで歯のあった
位置より曲がってしまったり、中に埋まってしまうことが多いです。
その時に、上唇小帯といって上唇の裏側にあるすじを
歯をぶつけたときに一緒に切ってしまうことがよくあります。
このときはたくさん出血しますので、驚かれることがあると
思いますが、心配はありません。

小学校高学年くらいになると、歯の周りの骨も硬くなり、
永久歯の根が完成してくるので、ぶつけたときに歯がかけてしまうことが
多いです。 歯がかけたり、抜けてしまった時はどうすればいいのでしょうか。
まずは何よりも落ち着いて行動して下さい
けがをした子供さんは痛みと驚きで動揺していますから。
出来る限り歯を元に戻すように治療しますが、歯科医院に来るまでの間、
歯の保存状態によって治療の予後が大きく左右されます。
歯が乾燥してしまうのが一番良くないので、生理食塩水、
牛乳に入れて下さい。無ければ唾液の中に保管して来院して下さい。
また、外傷してから処置するまでの時間が短いほど
予後が良好ですので、なるべくすみやかに受診して下さい。
歯がかけたりしていなくても、歯がグラグラしている場合は
そのままにしておくと歯が抜けてしまうことがありますので、
セメントやワイヤーなどを使って歯を固定したりします。
見た目には何もなさそうでも、時間が経ってからぶつけた
歯の色が黒く変わることがあります。
これは歯の神経が死んでしまったためで、
根の中を消毒する治療を必要とする時があります。
歯の外傷はいつどこで起きるかわかりません。
その時、子供さんは痛みと心理的ショックを受けていますから、
周りの方が落ち着いてすみやかに歯医者を受診して下さい。
また、外傷の時に頭もぶつけていないか必ず確認して下さい。
頭をぶつけていたら、場合によっては歯医者ではなく、
外科に先に行ってもらう時があります。