TRPG・その1


 先月、「Never Winter Nights」というゲームが発売された。
RPGに激辛な私だが、久々にやってみたいゲームだ。(現在、まだ買ってないけど)

で、ふとしたことから、Googleで「TRPG 群馬」とか検索してみると、
結構いろいろ引っかかって、「あー、まだまだやってるんだ。TRPG」とか思いつつ、
近くで集まっているらしいから行ってみようかなー、とか考えたが、
8年もブランクがあるので、思いとどまってしまった。

TRPGというのは、「Tabletalk Role Playing Game」の略である。
つーことを知っている人というのは、世間一般じゃほとんどいないだろう。
「TRPGって何?」と聞かれても、ふつーの人が納得するのが時間がかかる説明なんで、
「ボードゲームのボード無しみたいなやつ(笑)」
と答えてしまう。

では、TRPGとは何なのか?

テーブルトークと言うように、テーブル(座敷でもいいが)に何人か集まって、
進行役と参加者が会話をしながら進めていくゲーム、である。
人数は5人〜7人が一般的である(と思う)。
最低でも2人いないと出来ない。(GM1人とプレイヤー1人)

具体的に言うと、進行役(ゲームマスター、以下GM)がシナリオを作り、
そのシナリオに参加者(以下プレイヤー)がルールに従ってゲームを進めていく。

ルールは、ゲームシステムというか、ルールが書かれた本(ルールブック)によって異なり、
現在は、たくさんのゲームシステムが売られている。
有名なのは、「D&D」(ダンジョンズ&ドラゴンズ)というゲームである。
TRPGの火付け役となり、初心者から上級者まで遊べ、
今現在でも根強い人気を誇っているゲームである。
小説やアニメにもなった「ロードス島戦記」も、元々D&Dをベースにして作られたものである。

ゲームの流れとしては、
まず、GMがルールブックを見ながらシナリオを作る。
舞台設定や人物設定も行うので、なかなか大変な作業であるし、センスも問われたりする。
シナリオができあがったら、プレイヤーがキャラクター(ゲーム内における自分の分身)を作る。
そしたら、GMが進行役となり、プレイヤーがキャラクターをシナリオ内で演じる。
そして、シナリオの目的が達成できれば終了となる。(未達成でも終了だが)

キャラクターを演じる時は、会話でキャラクターを操作したり、サイコロを使って操作したりする。
例えば、「ドアを開ける」といった動作は、プレイヤーが「このドアを開ける」というだけで済む。
しかし、「目の前の敵に剣で攻撃する」という動作は、攻撃が成功したか失敗したか判断させるために、
ルールブックに従い、サイコロを使って操作する。

ルールがD&Dだと、以下の流れになる。

GM「目の前にコボルトが1匹現れた!」
GMとプレイヤーが6面体サイコロを振り、先行(イニシアチブ)を決める。
GM「コボルトは2で、プレイヤーは3だから、そっちが先行」
プレイヤー「剣で攻撃。(20面体サイコロ振る)18だからAC1まで命中。」
GM「じゃあ、攻撃は命中している。ダメージは?」
プレイヤー「(8面体サイコロ振る)6がでた。6ポイントダメージを与えた」
GM「コボルトは断末魔の叫び声とともに死んだ」

・・・こんな感じ。

当然、人数もそろえば会話も弾むわけで、結構盛り上がる。
特に戦闘場面では、サイコロを振ることが多く、ゲーム要素が強くなるのでおもしろい。

また、シナリオから脱線して違う話(マニアックな話が多い)をついついしてしまうこともある。
よって、1回のゲーム時間というのは、たいてい2時間位である。

知らない人がTRPGをやっている所を見ると、「ちょっと不気味」とか思ってしまうかもしれないが、
(マニアックな話が多いせいだが)
実際やってみると、結構のめり込み楽しいゲームだと思う。
PCやTVゲームに市販されているRPGとは違い、自分の好きなことがゲーム内でできるので、
市販TVゲームに飽きてしまったら、一度TRPGをやってみることをおすすめする。
1人でゲームするのとは違った楽しみが味わえると思うので。

ま、初めて一から遊ぶにはちょっと勇気がいるが、身の回りにTRPGをやっている人がいたら、
一緒にやってみるといいのではないだろうか。
まわりにTRPGやっている人がいなくても、ネットで調べれば、意外と近くで集まってTRPGを
やってたりするので、そちらに参加するのもいいかもしれない。


その2へ続く



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