シングル巻き

このコーナーで説明に使ったステイターは通称:「とりさん素材」です。
この素材は0.35mmのエナメル線なら35Tは巻くことが可能です。

 シングル・並巻き


シングル並巻き@

単に順番に巻いていくだけの巻きで基本中の基本です。

問題は「谷渡り」するときに最後の1Tが崩れやすいことです。

余談ですが この巻き方はブラシタイプモーターの巻きには不向きです。アウターロータータイプのブラシレスモーター独特の巻き方と言えます。

(2004.02.04)


シングル並巻きA

この画像の巻きなら谷渡り線に無理がかかっていることがわかりますね。

もし、ブラシタイプのモーターでこの巻きを採用すると巻線が遠心力に負けて崩壊するでしょう。

(2004.02.04)

シングル・リターンエンド巻き


シングルリターンエンド巻き@

このように線の巻始めと巻終わりがステイターの最奥に位置する巻き方を便宜上「リターンエンド巻き」と呼びます。
この巻きはステイターの一番奥で巻きを終了するので「谷渡り」が非常に楽です。
「ローテーション巻き」を行うときには必ず採用することになります。
また、ブラシタイプのほとんどのモーターがリターンエンドに巻かれています。


シングルリターンエンド巻きA

この巻きも巻き終わり(28T目)がステイターの最奥に位置するのでリターンエンドです。

28T目が少し崩れて奥にズレていますね。こうなる原因は27T目が隙間に逃げてしまいプランよりも落ち込んだ位置に巻かれてしまうからですが、数年ぶりに巻いたんです。ご愛嬌ってことで・・・

(2003.09)


シングルリターンエンド巻きB

この巻きも変則的に見えますが巻き終わりが最奥に位置するのでリターンエンドです。

(2004.01.23)