紙芝居「力太郎」  小2

  2年・国語にある昔話「力太郎」をもとに、16枚ほどの紙芝居にしました。
  小学2年生のクラスの半分(10数名)が、手分けして絵を描き、せりふなどを分担・練習しました。もう半分は、別のお話を紙芝居にし、合奏や合唱とともに3学期の授業参観で発表しました。      

青空ライン


(以下16枚・クリックで拡大)
      (♪楽しい音楽

    力太郎
            いまえ よしとも 作
            たしま せいぞう 絵
 とんと昔。それはもう、まずしい じいさまとばあさまがおった。ふろなぞ めったに入れんもんだから、体中こんびだらけであった。ある日のこと、じいさまが言った、
「わしらには、もう、わらしはできねえ。せめて、2人のこんびでも落として、人形でもこさえるべや」・・・
 ばあさまが言った、
「まっ黒けじゃが、かわええ。こんび太郎と名づけましょ。」・・・
 ばあさまが、まんまをやると、こんび太郎は、いきなり手をのばし、ぱくんと食ってしまった。
 2人は、たまげながらも、大喜びして、3度3度、どっさりとまんまをやった。・・・。
 こんび太郎は、食えば食うだけ大きくなったが、ほぎゃあとも言わず、ねたまんまであった。
 ある日のこと、こんび太郎は、百貫目の金棒をつえに立ち上がると、見上げるようなでかい若者になった。・・・
 じいさまは、びっくりして、
「ふわっこらま、すげえ力だ。こりゃもう、こんび太郎でのうて、力太郎じゃ
 力太郎はこたえた。
「おら、これから旅に出て、この力が どんくらい人の役に立つか、ためしてみてえ。」
 
 さて、力太郎が町をめざして、のっしじゃんが行くと、向こうから道いっぱいになるほど大きな「みどう」をかついでくるものがおる。
 「これじゃ とおれん」と力太郎が、金棒でみどうをひとつきすると、どんがらりんと音立ててこわれてしまった。男はまっ赤になり、
「やい、やい、やい、日本一の力持ち、みどうっこ太郎をしらんのか
 力太郎は、つかまれた金棒をだまって、ぶん回すと、男は空高く、はねとばされていった。
 そのまんま、待っても待っても落ちてこん。ずいぶんとたって小声で、「たすけてくれよう」というのが聞こえた。見回すと、やれやれ、そこいらで一番高い松の木のてっぺんに ひっかかっておった。
 力太郎は、その松を根っこぐるみひっこぬいて、おろしてやった。
 みどうっこ太郎は、ためいきをつき、
「どうか、いっしょに たびをさせてけれや」
とたのんだ。
 向こうから、大きな石を ごんごろ、ごんごろ、ころがしてくるものがおる。
「あやあ、あのまんまじゃ、ほかのものに ぶつかるが」・・・
 力太郎は、ころがってきた大石を、金棒でがちんとうけとめ、「これ、いたずらすんなって」言いながら、つんとけると、石は、男にまともにぶつかった。
 
 男はおこったのなんのって、
「おらのことを、日本一の力持ち、石こ太郎と知ってやったことか
 みどうっこ太郎と石こ太郎は、なっかなか かちまけがきまらん・・・。
 力太郎は、石こ太郎の首ねっこをつまんで、ぽいとぶんなげると、石切場の石くずの中に、首までうずまってしまった。
 やっとこすっとこ はい出た石こ太郎も、いっしょにたびをさせてくれるよう、たのんだ。
 さあ、こんどは 3人になって、
のっしじゃんが ずしん、のっしじゃがんが ずっしんと行くと、とうとう大きな町についた。
 ところが、まっぴるまというのに、町には 人っ子ひとり見あたらん。・・・3人は町中を、ずいずいずいと見てまわると、町一番の長者どののやかたの前で、むすめがひとり、うずくまっていた。
「あねこ、あねこ、なして、ないておるのか?」
と聞くと、なきながら、ばけものが おっかねえからですと こたえた。・・・
「ほやあ、ばけものだと?」
「はい、それが大きな大きなばけもので・・・」
「ええとも、ええとも、おらたち3人で、たいじしてやっから、なくのをやめて、家に入れてけれ」・・・
 やがて夜になると、なにやら黒いけむりが、あたりをもわんとつつみ、わやわやとうずまくと、その中から、町中に聞こえるような声がした。
「むすめは よういしとろうなぐはははは
 それから雨がざんざかふり、風がびゅわん、びゅわんふいてくると、山の向こうからどえらい地ひびきを立てながら、そいつが ぬっくと姿をあらわした。
 みどうっこ太郎が、ずんとぶつかっていったが、ひょいとつまみあげられ、ずぼんと のみこまれてしまった。
 石こ太郎がつづいてとびだし、組みつこうとしたが、これも何もできんうちに、げろんと のみこまれてしもうた。
 そこで力太郎が、すっくと立ち上がった。
「ようし、こんだあ、おらが あいてだぞ」・・・
 ばけものは、力太郎の金棒をつまむと、あめみたいにまげてしまった。
「そんなら、取っ組み合いだあ
 
 2人は、えんさわんさ、さんざんもみおうたが、かちまけがつかん。どうかすると、力太郎のほうがあぶない。
 これじゃいかんと思うた力太郎は、いきなりあいてを下から けりあげた。
「んぎゅっ、むうっ」
そいつは、ぶはっと みどうっこ太郎と石こ太郎をはきだすと、ぼかぼかぼかっと、きえてしもうた。
 こわごわようすを見ていた町のものも、大よろこびで、かくればしょから出てきた。長者がすすみ出て、
「おかげさまで・・・、おれいには、何がよいじゃろうか?」
 3人は顔を見合わせ、ふっふとわらい、
「そうじゃなあ、一番でっかい かまいっぱい、まんまを
たいてけろ」・・・
 城からつかいがやってきて、3人をめしかかえたいと言ったが、
「おらたちは、ここでくらすほうが、気楽じゃ」
と、てんで あいてにしなかった。
 そのあと、3人は村にすみつき、力をあわせてはたらいたものだから、村の田は、ぐんとみのが、りようなった。
 力太郎は、たすけたむすめといっしょになり、じいさま、ばあさまをむかえた。あとの2人も、村のむすめといっしょになり、そこで、ずうっとくらしたそうな。
 さむらいどもだけは、すっかり小そうなっておったと。
 ふはははは。
        (H6、8、9、10、11、14年2月吉日)

青空ライン

*紙芝居作りのヒント*
@絵を描く
絵本  教科書の挿し絵や、左のような絵本を参考にさせるとよいでしょう。(特に絵が苦手な児童にとっては)
 紙芝居の絵は、遠くからも何が書いてあるかわかることが重要なので、下書きは、とにかく、
1.書きたいもの、大事なものを「真ん中に、大きく」
 (バランスと大きさが第一、細かい部分は二の次)
2.なるべく濃いBの鉛筆で、うすく
 (書き直しが、何度もきくように)
を指導しました。
 
ポスカ  色塗りには、ポスカを使いました。
 (マジックタイプの、水性ポスターカラーです)
1.塗るのが苦手な児童でも、きれいに仕上げられる
2.失敗しても、よく乾かせば、重ね塗りができる
 ただし、1本250円(15色3750円)と高価・・・
完成した絵  よく乾いたら、白い布のガムテープを半分の幅に裂いたものを貼り、破れやすい絵のまわりを補強しておきます。(半分に裂かなくてもよいのですが、節約のため)
 遠くからも見やすいように、小学2年の児童にとっては大きめの四つ切り画用紙を用いたので、こんな感じの出来上がりになりました。
A紙芝居の台
紙芝居の台  適当な大きさ、形の段ボールをくりぬき、まわりに黒のラシャ紙をのりで貼り付け、絵を入れ、めくるための台を作りました。
 長さ90cmの段ボールを使いましたが、もっと小さくても十分でしょう。
 紙芝居が始まり、表紙が半分めくられているときのイメージです。
紙芝居の台(背面)  その台を後ろから見た様子です。
 めくったら、1番後ろに入れていきます。(赤の矢印)
 別のグループの紙芝居の絵は、「予備」の部分にしまっておきます。(青の矢印)
 その間の空間には、補修用の黒のラシャ紙を入れておくことができます。(黄色の矢印)
紙芝居の台(たて)  たて長の絵にも対応できるよう、工夫しておくとよいでしょう。(台を横向きにしても大丈夫なように)
 そのためにも、段ボールは、その原型をそのまま使えるものを選んで、後はカッターと布のガムテープで工作します。
 また、紙芝居の行われる背景になる、教室の黒板や壁などは、できたら暗幕等を使い、なるべくすっきりさせておくと、子どもたちや書いた絵が引き立ちますね。

サボテン  役割・分担表を
ごらんになりたい方は、
こちらをどうぞ♪
もどる