紙芝居「スイミー」  小2

絵本「スイミー」   2年・国語にあるお話「スイミー」をもとに、 14枚ほどの紙芝居にしました。
  小学2年生のクラスの半分(10数名)が、手分けして絵を描き、せりふなどを分担・練習しました。もう半分は、別のお話を紙芝居にし、合奏や合唱とともに3学期の授業参観で発表しました。                

いるか

表紙    スイミー
         レオ・レオニ 作
         谷川俊太郎 訳

 広い海のどこかに、小さな魚の兄弟たちが、楽しくくらしていた。
 みんな赤いのに、一ぴきだけは、からすがいよりも、まっ黒。泳ぐのはだれよりも、はやかった。
 名前は、スイミー。
スイミー「こんにちは、ぼく、スイミー。今日はね、ぼくたちの楽しみにしていた運動会なんだ。もうすぐ、ぼくのとくいな ときょう走がはじまるんだ。」
       ♪ファンファーレ・ピストル♪
スイミー「やった、1番だ
赤い魚「ぼくは、2番だ
 〃  「あたし、3番よ」
 〃  「はじめは、ちょうしよかったけど、とちゅうでつかれて、ぬかされちゃったんだ。」
赤い魚「あら、あたしもよ。」
 〃  「でもやっぱり、スイミーは、はやいなあ。」・・・
 そのとき、おなかをすかせた、おそろしいまぐろが、すごいはやさで、ミサイルみたいに、つっこんできたのです。
赤い魚「まぐろって、何だろう?」
 〃  「とっても、こわいらしいわ。」
 〃  「みんな、はやくにげないと、食べられちゃうぞ」「キャー」・・・
 こうして、まぐろは、ひとくちで赤い魚たちを、のこらずのみこんでしまったのです。
 にげたのは、スイミーだけ。
まぐろ「わっはっはっ。1ぴきにげたようだが、はらいっぱいで、もう食えんわい。わっはっはっ。」
 スイミーは、およいだ。くらい海のそこを。
 こわかった。さびしかった。とてもつらかった。
スイミー「兄弟たちは、みんなまぐろに食べられて、ぼく、ひとりぼっちになっちゃった。とりあえず、海のそこに にげてきたけど、これから先、どうしよう?」
 けれど、海には すばらしいものがたくさんありました。
くらげ「あら、あんた だあれ?」
スイミー「ぼく、スイミー。ひとりぼっちになっちゃったんだ」
くらげ「そうなのう。そりゃ、さびしいわねえ。でも、がんばって生きていれば、いいこともあるわよ。・・・」
スイミー「ありがとう。くらげさんて、まるでにじ色のゼリーみたいだね。」・・・
スイミー「すごいいきおいで、すながふっとんでいって、おじさんて、まるで水中ブルドーザーみたいだね。」
いせえび「わっはっは。うまいことを言うなあ。こわい魚がきたら、この中ににげれば、あんぜんさ。」
スイミー「すごいなあ。」
いせえび「それじゃ また。わっせ、わっせ、わっせ。」・・・
スイミー「おじさんて、ずーいぶん、体が長いんだね。」
うなぎ「そうかい?」
スイミー「うん。顔を見るころには、しっぽをわすれそうだよ。」
うなぎ「わっはっは。おもしろい子だ。この海には、まだまだおもしろいものがあるから、たくさん見るといい。」・・・
 スイミーは見た。こんぶや わかめの林
風にゆれる やしの木みたいな いそぎんちゃく。
見えない糸で ひっぱられているような 見たこともない魚たちを。
 こうして、おもしろいものを見るたびに、スイミーは元気をとりもどしていったのです。
 そのとき、スイミーは岩かげに見つけたのです。
スイミーのとそっくりの、小さな赤い魚の兄弟たちを。
スイミー「さあ、出てこいよ。みんなであそぼう・・・」
赤い魚「だめだよ。大きな魚に 食べられてしまうよ。」・・・
スイミー「何とか 考えなくちゃ・・・」
赤い魚たち「うーん。」
赤い魚「そうだ、まぐろより はやくおよげるように れんしゅうしよう。」
赤い魚「むりだよ。ミサイルみたいに はやいんだぜ。」
赤い魚たち「うーん。」
 スイミーは考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。
それから スイミーはとつぜん さけんだ。
スイミー「そうだ
赤い魚「おどかすなよ。」
スイミー「みんないっしょに およぐんだ。」
赤い魚「えっ、どういうこと?」・・・
 みんなが 1ぴきの大きな魚みたいに およげるようになつたとき、スイミーは言った。
スイミー「ぼくが 目になろう。これで、かんせいだ
赤い魚たち「これで かんせいだ
 こうして 
朝のつめたい水の中を 昼のかがやく光の中を
みんなはおよぎ、大きな魚を おいだしたのでした。
                    (H14年2月吉日)

いるか

*紙芝居作りのヒント*
@絵を描く
 挿し絵はあまり参考にならないので、希望する場合は左のような図鑑を見せるとよいでしょう。(特に絵が苦手な児童にとっては)
 紙芝居の絵は、遠くからも何が書いてあるかわかることが重要なので、下書きは、とにかく、
1.書きたいもの、大事なものを「真ん中に、大きく」
 (バランスと大きさが第一、細かい部分は二の次)
2.なるべく濃いBの鉛筆で、うすく
 (書き直しが、何度もきくように)
を指導しました。 
ポスカ  色塗りには、ポスカを使いました。
 (マジックタイプの、水性ポスターカラーです)
1.塗るのが苦手な児童でも、きれいに仕上げられる
2.失敗しても、よく乾かせば、重ね塗りができる
 ただし、1本250円(15色3750円)と高価・・・
 よく乾いたら、白い布のガムテープを半分の幅に裂いたものを貼り、破れやすい絵のまわりを補強しておきます。(半分に裂かなくてもよいのですが、節約のため)
 遠くからも見やすいように、小学2年の児童にとっては大きめの四つ切り画用紙を用いたので、こんな感じの出来上がりになりました。
A紙芝居の台
紙芝居の台  適当な大きさ、形の段ボールをくりぬき、まわりに黒のラシャ紙をのりで貼り付け、絵を入れ、めくるための台を作りました。
 長さ90cmの段ボールを使いましたが、もっと小さくても十分でしょう。
 紙芝居が始まり、表紙が半分めくられているときのイメージです。(絵は「スーホの白い馬」のもの)
紙芝居の台(背面)  その台を後ろから見た様子です。
 めくったら、1番後ろに入れていきます。(赤の矢印)
 別のグループの紙芝居の絵は、「予備」の部分にしまっておきます。(青の矢印)
 その間の空間には、補修用の黒のラシャ紙を入れておくことができます。(黄色の矢印)
紙芝居の台(たて)  たて長の絵にも対応できるよう、工夫しておくとよいでしょう。(台を横向きにしても大丈夫なように)
 そのためにも、段ボールは、その原型をそのまま使えるものを選んで、後はカッターと布のガムテープで工作します。
  また、紙芝居の行われる背景になる、教室の黒板や壁などは、できたら暗幕等を使い、なるべくすっきりさせておくと、子どもたちや書いた絵が引き立ちますね。

お魚&わかめ  脚本は、こちら
役割・分担表は、
こちらをどうぞ♪
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