紙芝居「スーホの白い馬」  小2

  2年・国語にあるモンゴルの民話「スーホの白い馬」
をもとに、 16枚ほどの紙芝居にしました。
  小学2年生のクラスの半分(10数名)が、
手分けして絵を描き、せりふなどを分担・練習しました。
 もう半分は、別のお話を紙芝居にし、
合奏や合唱とともに
3学期の授業参観で発表しました。                 

青空ライン

題名
(以下16枚・クリックで拡大)
        (♪馬頭琴の音色1

  スーホの白い馬
              大塚ゆうぞう 作
              赤羽すえきち 絵
馬頭琴
 中国の北の方、モンゴルには広い草原が広がっています。そこにすむ人たちは昔から、ひつじや牛や馬などを飼って、くらしていました。
 このモンゴルに、馬頭琴という楽器があります。楽器の一番上のところが馬の頭の形をしているので、馬頭琴というのです。
 いったいどうして、こういう楽器ができたのでしょう?それには、こんな話があるのです。
スーホというひつじかい
 昔モンゴルの草原に、スーホという、まずしいひつじかいの少年がいました。
 スーホは、年とったおばあさんと、2人きりでくらしていました・・・
 スーホは、とても歌がうまく、ほかのひつじかいたちにたのまれて、よく歌を歌いました。スーホのうつくしい歌声は、草原をこえ、遠くまでひびいていくのでした。
白い馬との出会い
 みんなが心配でたまらなくなったころ、スーホは何か白いものをだきかかえて帰ってきました。生まれたばかりの小さな白い馬でした。
 スーホは、にこにこしながら、
「帰るとちゅうで、子馬を見つけたんだ。これが地面にたおれて、もがいていたんだよ。あたりを見ても、持ち主らしい人もいないし、おかあさん馬も見えない。ほうっておいたら夜になって、おおかみに食われてしまうかもしれない。それで、つれてきたんだよ。」
おおかみと戦う白馬
 あるばんのこと、ねむっていたスーホは、はっと目をさましました。けたたましい馬のなき声と、ひつじのさわぎが聞こえます・・・
 白馬は、からだじゅう、あせびっしょりでした。ずいぶん長い間、おおかみとたたかっていたのでしょう。
 
よくやってくれたね白馬
 スーホは、あせまみれになった白馬の体をなでながら、兄弟に言うように話しかけました。
「よくやってくれたね、白馬。本当にありがとう。これから先、どんなときでも、ぼくは、おまえといっしょだよ。」
 月日は、とぶようにすぎていきました。
競馬の開かれる町へ
 ある年の春、草原いったいに知らせがつたわってきました。これから開かれるけいばの大会で1等になった者は、とのさまのむすめとけっこんさせるというのでした。
 なかまのひつじかいたちは、スーホにすすめました。
「ぜひ、白馬にのって、けいばに出てごらん。」
先頭を走る白馬
       (♪ファンファーレ
 けいばが、はじまりました。たくましい若者たちは、いっせいにかわのむちをふりました。
 馬はとぶようにかけます。でも、先頭を走っていくのは、白馬です。スーホののった白馬です。 
自分勝手なとのさま
 とのさまは、スーホのまずしい身なりを見ると、しらんふりをして言いました。
「お前には、銀貨を3枚くれてやる。その白馬をここにおいて、さっさと帰れ
 スーホは、かっとなってむちゅうで言いかえしました。
「わたしは、けいばに来たのです。馬を売りにきたのでは、ありません
きずやあざだらけのスーホ
 とのさまは、どなりたてました。
「何だと、ただのひつじかいが、このわしに、さからうのか。ものども、こいつをうちのめせ
 スーホは、おおぜいになぐられ、けとばされて、気をうしなってしまいました。そして、友だちにたすけられて、やっとうちまで帰りました。
さかもりでの白馬
 すばらしい馬を手に入れたとのさまは、まったくいい気もちでした。
 そこである日、おきゃくをたくさんよんで、さかもりを開き、みんなに見せてやることにしました。
 とのさまがのろうとしたとき、白馬はおそろしいいきおいではねあがり、とのさまは地面にころげおちました。
にげる白馬
 とのさまは、大声でどなりちらしました。
「早く、あいつを、つかまえろつかまらないなら、弓で、いころしてしまえ
 ・・・白馬にはとてもおいつけません・・・。矢は、うなりをたててとびました。白馬のせには、つぎつぎに、矢がささりました。それでも白馬は走りつづけました。
帰ってきた白馬
 そのばんのことです。もの音のようすを見に出ていったおばあさんが、さけび声を上げました。
 「白馬だようちの白馬だよ」・・・
 白馬は、ひどいきずをうけながら、走って、走って、走りつづけて、大好きなスーホのところへ帰ってきたのです・・・
 「白馬、ぼくの白馬、しなないでおくれ
夢の中の白馬
 次の日、白馬はしんでしまいました。
 白馬は、ゆめの中でやさしくスーホに話しかけました。
「そんなに、かなしまないでください。それより、わたしのからだをつかって、楽器を作ってください。そうすれば、わたしはいつまでも、あなたのそばにいられますから。」
 楽器はできあがりました。これが、馬頭琴です。
 スーホは、どこへ行くときも、馬頭琴をもっていきました。それをひくたびにスーホは、白馬をころされたくやしさや、白馬にのって草原をかけまわった楽しさを、思い出しました・・・
        (♪馬頭琴の音色2)     
おわり
 やがて、スーホの作り出した馬頭琴は、広いモンゴルの草原中に、広まりました。
 そして、ひつじかいたちは、夕方になると、より集まって、そのうつくしい音に耳をすませ、一日のつかれをわすれるのでした。

     (H6、8、9、10、11、14、15年2月吉日)

青空ライン

*紙芝居作りのヒント*
@絵を描く
絵本  何か参考になる絵がないと、書くのは難しいですから、教科書の挿し絵や、左のような絵本を参考にさせるとよいでしょう。(特に絵が苦手な児童にとっては)
 また、前年度の実物などがあれば、見せてあげるとよいでしょう。ただし、あまりそれを真似させると、その子なりの良さが出にくくなるかも・・・
 
 紙芝居の絵は、遠くからも何が書いてあるかわかることが重要なので、下書きは、とにかく、
1.書きたいもの、大事なものを「真ん中に、大きく」
 (バランスと大きさが第一、細かい部分は二の次)
2.なるべく濃いBの鉛筆で、うすく
 (書き直しが、何度もきくように)
を指導しました。
 ちなみに、左の下書きは、「少し左に寄っているよ」と助言したら、その子は、裏に新しく書き直しました。
(そして、できたのが上から4番目の絵です)
ポスカ  色塗りには、ポスカを使いました。
 (マジックタイプの、水性ポスターカラーです)
1.塗るのが苦手な児童でも、きれいに仕上げられる
2.失敗しても、よく乾かせば、重ね塗りができる
 ただし、1本250円(15色3750円)と高価・・・
完成した絵  よく乾いたら、白い布のガムテープを半分の幅に裂いたものを貼り、破れやすい絵のまわりを補強しておきます。(半分に裂かなくてもよいのですが、節約のため)
 遠くからも見やすいように、小学2年の児童にとっては大きめの四つ切り画用紙を用いたので、こんな感じの出来上がりになりました。
A紙芝居の台
紙芝居の台  適当な大きさ、形の段ボールをくりぬき、まわりに黒のラシャ紙をのりで貼り付け、絵を入れ、めくるための台を作りました。
 長さ90cmの段ボールを使いましたが、もっと小さくても十分でしょう。
 紙芝居が始まり、表紙が半分めくられているときのイメージです。
紙芝居の台(背面)  その台を後ろから見た様子です。
 めくったら、1番後ろに入れていきます。(赤の矢印)
 別のグループの紙芝居の絵は、「予備」の部分にしまっておきます。(青の矢印)
 その間の空間には、補修用の黒のラシャ紙を入れておくことができます。(黄色の矢印)
紙芝居の台(たて)  たて長の絵にも対応できるよう、工夫しておくとよいでしょう。(台を横向きにしても大丈夫なように)
 そのためにも、段ボールは、その原型をそのまま使えるものを選んで、後はカッターと布のガムテープで工作します。
  また、紙芝居の行われる背景になる、教室の黒板や壁などは、できたら暗幕等を使い、なるべくすっきりさせておくと、子どもたちや書いた絵が引き立ちますね。

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