Press Release Follow-Up : Naming for Minor Planet (21328)Otashi

太田宇宙の会 Ota Uchuno Kai(Ota Astronomical Club:OAC)

小惑星(21328)「太田市」


命名文

国際天文学連合(International AStronomical Union:IAU)は 2005年7月19日発行の小惑星回報(Minor Planet Circular)

54566号で小惑星(21328)太田市の命名を次のように発表しています。

(MPC Discovery Circumstances)
NO    NAME  DESIGNATION  DISC_DATE  DISC_SITE  REF_MPC   DISCOVERERS
(21328) Otashi  1997 AM13    1997 01 11  Oizumi     54566     Kobayashi, T.

(MPC Citation発表文)
(21328) Otashi = 1997 AM13
  Discovered 1997 Jan. 11 by T. Kobayashi at Oizumi.
  In Mar.\ 2005 Ota city and three neighboring towns in the eastern part 
of Gunma prefecture were combined to form a new Ota city. Astronomical 
outreach is energetically carried out there by the Ota Uchuno Kai 
(Ota Astronomical Club). 


(和訳) 太田宇宙の会による
(21328) Otashi = 1997 AM13
   1997年1月11日に小林隆男によって大泉で発見されました。
2005年3月に、群馬県の東部の太田市と3つの近隣の町は、新しい
太田市を作るために合併しました。
 天文普及活動は、太田宇宙の会(Ota Astronomical Club)によって、
精力的に実施されております。


小惑星の命名について

  当初は他の惑星と同じように、小惑星に対してもローマ神話の神の名が与えられていました。のち小惑星が多数見つかるようになると英雄の名なども用いられるようになりました。しかしこの命名規則でも名前の数が足りなくなる恐れが出てきたため、現在では天体の中で唯一、発見者に命名提案権が与えられています。  まず、新天体と思われる天体を2夜以上にわたって位置観測し、その観測結果が国際天文学連合 (IAU) の小惑星センター (Minor Planet Center, MPC) に報告されると、発見順に仮符号が与えられます。 例えば「太田市」の場合は「1997 AM13」と記載されます。最初の「1997」は「1997年」、「A」は「1月の前半」、「M13」はその期間に発見された小惑星という意味になります。そして最終的に軌道が確定して新天体だと確認されると、小惑星番号が与えられた上で命名されます。 発見者によって提案された新小惑星の名前は、IAU の小天体命名委員会によって審査されます。名前はラテン語化するのが好ましいというのが世界的な暗黙の了解事項ですが、現在ではそうでないものも多くなっております。その他にも、「発音可能な英文字で16文字以内であること」、「公序良俗に反するもの、ペットの名前、既にある小惑星と紛らわしい名前はつけられない」、「政治・軍事に関連する事件や人物の名前は没後100年以上経過し評価が定まってからでないとつけられない」、「命名権の売買は禁止」などの基準がります。


現在の小惑星の数

 2005年7月19日現在 番号登録された小惑星は99,947個です。このうち命名された星は12,449個です。

もとのページへ