小惑星(11930)Osamu(大島修)の命名について


国際天文学連合(International Astronomical Union :IAU )は 7月5日発行の小惑星回報(Minor Planet Circular)43045号で小惑星第11930番を太田宇宙の会 副会長 大島 修(おおしま おさむ)氏を記念してOsamuと命名したことを発表しました。

この小惑星は日置努(ひおき つとむ)氏と早川修司(はやかわ しゅうじ;同氏は太田宇宙の会会員)氏が1993年2月15日埼玉県の奥多摩観測所で共同で発見したもので、小惑星1993CJ1と命名され、昨年、確定小惑星として11930番として登録されました。

両氏は大島修氏の功績をたたえこの星に同氏の名前をつけることを5月に提案し、今回認められたものです。

大島修氏は太田宇宙の会副会長として、天文知識の普及のための活動やアマチュア天文家の協同作業によるイベントの企画運営に精力的に取り組むとともに、アマチュア天文家として赤城神社の古文書から彗星の記録の研究、CCDカメラによる惑星状星雲の撮像など幅広いテーマで成果を上げています。

大島修さんは太田宇宙の会ばかりでなくサイエンス・インストラクターとして科学普及活動全般で活動しており、群馬星の会顧問(前会長)、天文普及研究会などで活動しております。

この小惑星はその明るさから直径5-15km程度と見られます。 火星と木星の間を周期4年余りで公転する小惑星帯に属する星で地球に接近することはありません。現在18.5等星で望遠鏡でも目視で観察することは困難です。

 


小惑星回報43045号に掲載された命名文

Minor Planet Circular

(11930) Osamu = 1993 CJ1
     Discovered 1993 Feb. 15 by T. Hioki and S. Hayakawa at Okutama.
     Oshima Osamu (b. 1959) is a leading amateur astronomer and science
teacher in Gunma prefecture and volunteer science instructor in great favor
with children.  His interests in astronomy are wide, currently CCD imaging of
planetary nebulae.

「和訳」

(11930)Osamu =1993CJ1

奥多摩観測所にて日置努と早川修司が1993年2月15日に発見した。大島修(1959年生)は、アマチュア天文家をリードする存在であり群馬県の理科教師である。ボランテアでのサイエンス・インストラクターとして子供たちに巨大な感銘をあたえている。彼の天文への関心は幅ひろく、最近では惑星状星雲のCCD撮像を行っている。



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