Locus of Snow


私は幼少時代、全国的に有名な草津温泉に住んでたんだ。もちろん雪国で、パウダースノーが靴の下で鳴くような所だった。雪の日に傘なんかいらなかったしね。払えばみんな落ちるんだから・・・。古いアルバムなんか見ると、3歳位にはスキーを履いていた。でも、とても滑るなんてもんじゃないけどね。その頃の装備は長靴、皮のベルトがビンディングの木製の板(エッジなんてない。ワックスの代わりにローソクを塗っていた)、竹のストックだ。

小学生になると草津からは離れちゃったんだけど、長期の休みの時はずうっと草津で過ごしたし、友達もいたからちょくちょく行っていた。その頃の装備は皮製の編み上げ靴(これが履くのも脱ぐのも大変、凍ったらストーブのそばで解かさないと全然脱げないんだ。)、解除装置のついてない金具の付いた木製の板(これはエッジが付いてた)、竹のストックだ。この頃はスキーが楽しいってゆーより、友達と遊ぶのにスキーを履いているってゆー感じだった。でも、スキー場の林間コースから外れて林の中を滑りながら鬼ごっこなんかしてたんだから、いちおーはコントロールしてたんだね。でも、とにかく足が冷たくなるんで、あまりスキーは好きじゃなかったよーだ。でも、この頃はリフトに乗る時にはおじさんに「お願いします」っていちいち頭を下げて乗ってたよなあ。地元のフリーパスも使ってたしね。

中学生位から本格的に始めたんだけど、楽しんでばかりでとても上手とは言えなかった。その頃のそうびはノルディカの靴にロシニョールの板、チロルのワンタッチのビンディングと紐の流れ止め、アルミのポールだった。でも、この流れ止めのお陰で、転ぶと体の近くで板が回転するから恐かった。その頃の草津スキー場には”リングバー”ってゆーリフトがあったんだ。二人乗りのTバーリフトの様なリフトなんだけど、リングが二つ付いてて、一人が落ちるとその反動でもう一人も落ちちゃうようなやつだった。今じゃあもうどこにもないよね。懐かしいなあ。

高校の頃は兄貴の195cmのロシニョールを履いてバンバン滑ってたんだけど、今思えば後傾姿勢でかっこ悪かったなあ!コントロールも上手くなかったし、若さでスピードだけ出してた感じ。部活もやってたからあまりスキーに行けなかったけど、一番無鉄砲だったかな。

この頃から経済的理由でスキーとは離れてしまった。いろいろ金かかる時期だしね・・・。就職して少しゆとりが出てきた頃からまたスキーを始めたんだ。最初は安いセットを買って、ただのレジャー気分だった。後傾姿勢もなかなか直らずに苦労してた。パラグライダーを初めてから無線の免許を取ったこともあり、ちょくちょく滑りに行くようになった。パラの仲間の中にもスキーフリークはいたからね。

スキーパラをやりに新潟のスポーツ振興石打スキー場に行った時のこと、そこでBIGFOOTに出会ったのが衝撃的だった。パラグライダーを管理してる所がクナイスルのスキースクールもやってて、イージーなパラスキー用にBIGFOOTを直輸入で売ってたんだ。なんたってラインは自分の命を預ける部分だから、エッジで傷つけたりしたら自分の命を踏んじゃうような物だからね。’90年頃だったかなあ。当時のBIGFOOTはリングが足の形をしている伸縮自在のポールとセットだった。パラのウェイティング(風待ち)の間に滑って遊んでたんだけど・・・最初はとてもイージーなスキーだってゆー感じだったんだけど、直ぐに閃いてポール無しで滑って見たんだ。そうしたら「これは、慣れ親しんだローラースケートと同じだ」って解り、「これはスキーじゃあないっ!」って悟った。その後は新しい感覚に楽しくなってBIGFOOTERになったわけだ。お陰で悩んでいた後傾姿勢もすっかり治り、時々スキーを履いても格段に上達していた。今は長いスキーは不自由で嫌だから多分下手になっちゃったろうけどね 。

冬でもパラで飛べるエリアがホームエリアになったんで回数はあまり多くなかったけど、暇があればスキー場へ行くようになった。もちろんBIGFOOTだ。一時期スノーボードも買って挑戦した。その頃はまだあまり売っている店も無く、1セット揃えたら15万円位かかった。新雪のカービングに憧れたんだ。でも、7回目位の時、両肩を同時に捻挫して車の運転にも仕事にも困ったことがあり、こんな事で怪我したらもっと面白いことが出来なくなっちゃうって断念したんだ。その時に買ったボード用のグラブがその後のBIGFOOTでの愛用グラブになったんだ。掌側にケプラーが入ってるからエッジを掴むのに丁度いい。まだあまりポールをもってないミニスキーヤーはほとんどいなかったんで、思いっきり自由に滑れた。踊りながらだって滑れるし、スーパーウェーデルンはイージーだし、急斜面なんか全然疲れないし、目立つことを意識して楽しめたね。でも、短いスキーの弱点はあった。新雪に入るとかなり急な斜面でも潜って動けなくなるんだ。あともう一つ、先が足の形になっててブッシュや雪面の凸に躓くんだ。緩 い斜面で遊んでいると突然躓くことが多い。胸に無線機を付けてたから2シーズンにわたり肋骨骨折を経験した。でも、肋骨バンド付けたまままた滑りに行ってたからなかなか直んなかったなあ。それから、春先のべた雪では午後になると、日陰から日向に滑った途端に減速するでしょ?その時に転ばないように水上スキーの様な後傾姿勢で滑るのがとても疲れるんだ。その時に前のめりになったら、あっとゆーまに飛び込み前転しちゃうからね。もっと何時でも楽しく滑れないかなあ?と、いつも思っていたんだ。時々他のミニスキーも履いたりしてね。

そして’97年の冬、SNOWBRADEに出会った。スキーセールの新聞広告で見かけたんだけど、まずネーミングからして気に入っちゃったんだ。しかも90cmあるってゆーし、カービングはOKって書いてあるし、早速買いに行って、滑るのが楽しみでしょうがなかったね。滑って見るとまたまた感動っ!BIGFOOTじゃあ滑りにくかった急なコブ斜が楽しいのなんのって、さらに自由になった感じがしたね。ジャンプの着地も安定してるし、スピードが出ても安定感があるし、カービングも楽しいし、ぜひハーフパイプに入ってみたいと思った。ゲレンデでも昔と違いかっこいいスノーブレーダーを見かけるようになった。昔は時々ミニスキーヤーにあってもみんなポール持ってる事が多かったけど、最近は自由に楽しんでる人が増えていい感じだね。
その後も買うのはもっぱらスノーブレードばっかり。今ではいろいろなタイプが売られているからね。当分はこれにはまってると思うんだ。家族でブレーダーになるぞーっ!!