アルバム名 | アーティスト名 | 独善的評 | 星取り表 |
ハイヌミカゼ | 元 ちとせ | 初めて「元ちとせ」を聞いたときは正直言って『ついていけない』というかんじがなきにしもあらずだった。このアルバムを聴いたときもそうだった。全て同じ歌になってるじゃないかと。 が、あるとき知人の結婚式の入場の時に「わだつみの木」が使われていて、その印象がものすごくよくて、改めて聞き直したところ、「おっ、詩もいいじゃないか。歌も聞き応えあるぞ。」と思っていたら、はまってしまった。もうこの「元ちとせ」の魅力的な声の魔術からは抜け出せない。この「元 ちとせ」をデビューさせたプロデューサーもすごいんだけど、作詞家、作曲家もすごい。南の島のリズムにはレゲエがにあうんだな。これが。アルバム全体に不思議な統一感があって、2002年、一番のオススメ。 |
☆☆☆☆ |
冷静と情熱のあいだ | エンヤ | 映画自体ははっきりいってたいしたことがない。が、エンヤはいいよなあ。きっと、α波が出てるんだろうな。懐かしいようで、落ち着くし、心が洗われるよう。これだけで映画も成り立ってしまう気がする。(実際、誰だったか映画俳優と監督にエンヤの大ファンがいて「とにかくエンヤの音楽を使って映画を作りたい」で映画を1本作ってしまった話を聞いた)BEST盤という気がしないではない。「ロード・オブ・ザ・リング」のテーマ曲も入っていてお得。 | ☆☆☆ |
三日月ロック | スピッツ | 「スピッツの草野正宗はもうその才能を使い切ってしまったのか?」とそういう時期からいくらか抜け出して、やっと本来のスピッツらしさがでてきたというかんじかな。 はっきりいうと、長期のスランプからやっと抜け出させそうなアルバムか?でも、詞が素直じゃない。初期の詞は「詩」としても成り立っていくことができる可能性やインスピレーションや青春の危うさみたいなものが秘められていて面白かったんだけど、ここのところ屈折しまくり。でも、「ハネモノ」「さわって・変わって」等の曲はさすが。「地上を彩るのはラブホのキラメキ・・・」結構近いフレーズを僕自身使っていて思わずニヤッとしてしまった。 |
☆☆ |
Rock'n Roll Hero? | 桑田 佳祐 | 桑田佳祐はジョン・レノンの大大ファンなんだなあというのが伝わってくるアルバム。ジョン・レノンには「ロックンロール」というアルバムがあった。(その中に゛スタンド・バイ・ミー゛が入っていたんだな)なかでも「影法師」は一番ジョン・レノン色の強い作品。桑田の「Baby・・・」という声が不思議にジョンの声に聞こえ、バックのオルガンの音はもう完全にジョンの曲なんだな。歌詞の1部にも「マインド・ゲーム」をそのまま訳したんじゃないかと思われるところがある。「東京」はどうしてあんな暗い曲が売れたのかと思わず? | ☆☆ |
TRUE | 中島 美嘉 | 果たして、中島美嘉は美人なんだろうか。彼女のデビューの時から思っている疑問なんだけど。どうなんだろう? 1曲目にはなんとアカペラ風の「アメージン・グレース」。なぜ?彼女が「アメージン・グレース」を歌う必然性はどこにもない。ところで、女性Voはどちらかというと低めの声が主流らしい。デビュー曲の「」(曲名忘れた)も「will」も詞曲ともにGOOD。 |
☆ |
Top Of The Pop | 桑田 佳祐 | 「パパもママも桑田が好きだね。」と言われたが、好きとか嫌いとかの問題じゃなくて、生活の一部というかBGMというかいつでもそこにあるものというか、『サザン、桑田を聞きながら』「歳を重ねてきた」「時代を過ごしてきた」・・・いろいろ言えるが、とにかく、僕らの世代の曲なのである。改めて聞き直してみると、「可愛いミーナ」は「スタンド・バイ・ミー」の影響大。「真夜中のダンディー」はT・レックス、というよりマーク・ボラン(「DANDY IN THE UNDERWORLD」という作品の・・・)の影響等々。聞いてきた曲も同じなんだよなあ。落ち着いて聞けるよね。 |
☆☆ |
最終兵器 | キングギドラ | 基本的にラップは嫌い。が、このグループの詞に興味があった。窪塚洋介主演「凶器の桜」の主題曲でもあるしね。リップ・スライム、キック・ザ・カンクルー・・・さらに嵐やW-ins等のアイドルさえラップをやってて、それももっと上手くやれよってかんじなんだけれど、(それにどれがどれだかオジさんには見分けがつかない)このキングギドラとドラゴン・アッシュは段違いのうまさだと思う。詞も曲もしっかりしている。何回もくりかえして聞いてみたいと思ったラップは初めてといっていい。特にこのアルバムは詞に問題があって一旦発禁になってから詞を換えて発売されたらしい。大人のラップかな?オジさんでもついていけるよ。というところがうれしい。ま、ラップはラップなんだけど、ラップの概念を変えてくれたアルバム。もう一つ付け加えると、ひょっとするとラップは、詩の朗読、パフォーマンスに繋がるんじゃないかという可能性を示唆してくれたような気もする。 | ☆☆☆ |
FAIRY TALE | 倉木 麻衣 | 倉木麻衣の旬はもう過ぎたと感じてしまった。デビューが衝撃的だったし、一時期は宇多田ヒカル、浜崎あゆみと並んで歌姫なんて言われたこともあったけれど、悲しいかな他の二人ほど才能はない。女子大生をやってた方がいい。 | −★★★★ |
RAINBOW | 浜崎 あゆみ | あゆはいいよね。理屈抜きに。デビューの時から私はあゆのファンです。曲作りもだいぶこなれて上手くなってきた。「HANABI」やレコード大賞受賞曲の「VOYAGE」は聞いていて気持ちがいい。曲のスケールも大きくなってきた。ほとんど全部どこかで聞いたことがあるようだった。CMとかドラマの主題曲とかでね。あゆ人気はどこまで続くんだろうか? | ☆☆☆ |
THE SYSTEM OF ALIVE | w-inds |
正直な話、ちょっと期待していたんだけれど・・・。「歌は結構上手なのかな。」「いい人に歌を作ってもらってるのかな」と。所詮、子どもが歌っているにすぎない。 | −★★★ |
Second to None | CHEMISTRY | 人にはどうしても好き嫌いはある。確かにCHEMISTRYは歌もうまい、曲もいい、CDの作りもしっかりしている、ヒットもしてる。でも、好きじゃない。前のアルバムも車の中で何度か聴いてカラオケで歌えるとカッコイイかなとも思ったけれど、すぐに、誰かにやってしまった。好みの問題と言うしかない。 | ☆ |
Ballad | 浜崎 あゆみ | 改めて「A SONG FOR XX」なんか聞くと、詩が切実なことに気がつく。ひょっとして、あゆは昔不登校の子でその時の彼女の心情を詩にしたのかと思ってしまう。 1曲目の「RAINBOW」もいい。たまたま、満開の桜の花が風に吹かれてはらはらと散るのを見ながらこの曲を聴いていたら思いっきりセンチメンタルな気分になって心地よかった。ただ「M」等このアルバム用にリミックスしたのは、あまりいただけなかった。最近、クルマのなかでずっとこのアルバムをかけている。 |
☆☆☆ |
白い花 | Fayray | デピューの時からFayrayはずっときいてるんだけれど、美人はいいよね。最近「好きだなんて言えない。」もそこそこヒットして少しずつメジャーになってきたんだけれど、残念なことにカネボウのREVIEWのCMを降りてしまった。(ちなみに後釜は中島美嘉)そんなことはいいか。かつては浅倉大介ファミリーの一員だったが、作詞作曲に果敢に挑戦していて成果も上がってきている。でもB.G.Mというかんじは否めない。可もなく不可もなく。(顔をちょっといじったかなあ?) | |
PUPA | 上原多香子 | ウチのわがまま娘の詩織ちゃんがずっと多香子に憧れているのでとりあえず、聞いてみたわけだけれど、「なにも無理して歌わなくてもいいのに」 (ちょっと待て。多香子は歌手なのか?)が感想かな。結局「My First Love」を越えられない。演技も下手だし、結局、CMタレント or モデルさんとして生きていくんだろうか。 |
−★ |
T・W・O | 松浦亜弥 | 所詮、アイドルはアイドル。聞くには値しない。それにしても、かわいく顔を替えたよなあ。(デビューの時の写真と比べてみてください)つんくの作詞作曲から離れた方がいいかも。 | −★★★ |
200 KM/H IN THE WRONG LANE | t.A.T.u. | 「おじさんがタトゥーを聞くなんてやらしい。」「タトゥーですか。若いですねぇ。」前者は女房で、後者はウチの若い先生の言葉。 始めは「タトゥーなんて」と思ってたけど、曲も声もいいんだよね。歌も上手。ボクの好きな女性Voはハイトーンのウィスパーボイスなんだけれど、まさにそれなんだよね。思わず、CDを買ってしまった。日本で「ジュエミリア」という格好までまさにタトゥーそのもののグループがカバーしているけれど、声が決定的に違う。着メロにと思ってたら上の子に先に使われてしまった。(ウチでは曲がかぶらないように早い者勝ちという不文律がある。) 浜崎あゆみもこのタトゥーの影響を受けているんじゃないかと思われる面がある。曲の構成等にね。いろんな意味でこれからJ-popに影響を及ぼしていくのではと思われる。(きっと、制服を着たガールポップ・デュオがでてくるんだろうな)近々来日するっていう噂だし。 |
☆☆☆☆ |
Street Story |
HY | 歌が抜群にうまい。一瞬、男かと思わせる女の子のハスキーな声が絡むと抜群のハーモニーとなる。モン8と同じように沖縄をベースとするグループなんだけれど、曲・詞共に好みではない。どうして売れるのか不思議。なにがいいんだろう。 | |
songs | 175R | Vo/Sougoのワンマンバンドだね。曲・詞も彼の手による。ものすごく若々しくて、元気が良い。バンドの勢いが歌そのものに現れている。旬のバンドなんだと思うが、ただ、アルバム全体がそうだと、聞いているおじさんは疲れてしまうんだよね。音楽性もそう優れているとは思えない。ベースやリードギターもあまり旨くない。でも、所々、光るところもあることは確かだ。アルバムとして聞いた場合、残念ながら完成度は低い。繰り返すがキラリとしたところは詞にも曲にも随所に見られる。「ハッピーライフ」「空に唄えば」等の数発屋かこれからも残っていくかはこの次あたりの作品の出来具合によるんだと思う。正直いってけっこう期待していた分、評価は辛め。 | |
Between the Line | CHEMISTRY | CHEMISTRYは確かに歌は旨い。アルバムとしての完成度もかなり高い。選曲もいい。さすがと思わせられる部分が大である。「恋するカレン」なんていう大瀧詠一の名曲をいれるなんてにくいねえ。さらに「チェルシーの唄」もボーナストラックで入っている。この人達のプロデューサーがしっかりしているんだろうね。 でも、前にも言ったけれど、ケミは好きではない。 |
☆ |
いくつもの川を越えて生まれてきた言葉たち | 森山直太郎 | この人の「さくら」にはいろんな意味でおどろかされた。古風な詩、鮮やかなハイトーン、素直な歌い方等々。日本のミュージックシーンに及ぼした影響は多大であると思う。今風な古い歌といった感じだろうか。「風歌」(着歌の携帯の、というより体操のCMで有名になった)「夏の終わり」は「さくら」の延長線上にある歌で、これぞ森山直太郎という歌。ヒットを予感させる。ただし、「夏の終わり」でありながら『水芭蕉揺れるあぜ道・・・』の詞は納得できない。「風歌」「夏の終わり」等の古風な詞と「マリア」の『もし、君が帰ってきてくれたら、君の好きなオムライスを作るよ』の詞のギャップは大きいよね。ひょっとして、ゴーストライター?なんて疑ってしまうんだけれど・・・。アルバム全体の統一感や総合性といったものはやや欠けるものの、清冽な印象で将来性も十分感じさせてくれる。 さらに付け加えると、「夏の終わり」は「熱闘!甲子園」のエンディングに使われていて、まさにピッタリ。桐一高が今年も活躍してくれて夏の高校野球を見るとこの歌を思い出すようになるかも。パブロフの犬のようにね。 |
☆☆☆ |
How's It Going | 嵐 | とりあえず、長女の詩織ちゃんが嵐の(というよりニノと翔くんの)ファンということもあって、嵐関連のドラマや曲はチラッと見たり聞いたりしている。 ま、アイドルだよね。そろそろ年齢的にも下手さを隠すラップとロック系の縦ノリの歌から、バラッドに移っていく時期かもね。[news]という後発グループもでてきたことだし。とにかく、少し大人にならないと、「SMAP」には追いつけない。アルバムの出来はアイドル仕様。可もなく不可もなく。 |
|
SLOW | 福山雅治 | アルバムを聴いてみると、福山雅治は偉大なメロディメーカーであることがよく分かる。ほとんどが耳に馴染んでいる曲。しかし、敢えてわざわざ、この曲を聴こうとかは思わない。BGM感覚なんだな。個人的にはカラオケで福山雅治の曲を歌おうとも歌いたいとも思わない。確かにいい曲もあるけれど。それより、このCDのCMが面白かった。 | ☆ |
女子十二楽坊 | 女子十二楽坊 | 8月末のCDヒットチャート第1位。どうしてこういうCDが1位になるんだろう。謎。 確かに胡弓や横笛の音は我々の心の奥底に触れるものがあると思う。「川の流れのように」等の曲はものすごく郷愁をそそられるような気がする。演歌のようなマイナーなコード進行の曲はピッタリ。ツボにはまっているけれど、「ラブストーリーは突然に」等は?である。ちょっとオシャレに味付けた中国テイストの大人仕様のBGMっていう感じかな。言い方を変えると、どっちつかずでとても中途半端といえるかもしれない。癒し効果はいくらかあるかもしれないが。 |
−★ |
一五一会 | begin | beginのデビューは十数年前の「イカ天」(イカす!バンド天国 or ロック天国だったかな?)だった。「夏祭り」のジッタリンジン、ブランキー・ジェット・シティ、たま、Boom etc・・・有名バンドがたくさんデビューしたが、今残っているのはbeginだけといってもいい。一時は自分たちの方向性を見失っていてポップス色を出していたけれど、ここ数年、原点に戻って島歌を歌い、再び脚光を浴びている。「涙そうそう」はbeginの作曲。「島んちゅぬ宝」「声のおまもりください」「恋しくて」等々名曲ばっかだなあ。なによりbeginを聞いてると心が落ちつく気がする。そうそう、beginの「オリオンビールの歌」もいいよ。聞いてみてください。誰でもすぐに伴奏ができる「一五一会」という楽器を発明してそれを使ってるらしいんだけれど、どんなのかみてみたい気がする。 | ☆☆☆ |
GATE 〜sceanV |
島谷ひとみ | CDジャケットに写っている島谷ひとみは適度におみずっぽくていい女にみえる。いままでの3枚のCD全てが、である。特にこのCDはきれいに写っている。TV「僕だけのマドンナ」に出ていたときはハセキョンやタッキーに較べるとちょっと、というかんじだったのだが。スタイリストやカメラマンがいいのかなあ。 と、CDの中身は。前作2枚に比してもなかなかいいでき。 1曲目の「ペルセウス」からアクセル全開、フルスロットル。何がいいかというと声がいいんだよね。音程もしっかりしていてブレがない。プロデューサー等ブレーンがしっかりしているんだろうな。きっと。なかなか、聞きごこち地がよかった。でも、結局はBGMかな。 |
☆☆ |
ノマド・ソウル | 元ちとせ | 1曲目「トライアングル」からもう、圧倒されちまった。とにかく上手い。高音の張り。ミディアムテンポで誰かが「サティ風」といってたけれど、あれだけしっかりとしたハイトーンは日本にもそう何人もいないだろう。 また、作詞、作曲者にも多彩な人が名を連ね(あがた森魚、松任谷由実、スガシカオ等々)、時にはジャズ風、時にはクラッシック風と1曲1曲に違った味わいがでている。とにかくすごい。島歌からまた1歩ぬけだした印象である。超、オススメ。 |
☆☆☆☆ |
伝えたい言葉 | I Wish |
言わずと知れた「あいのり」のテーマが1曲目。それなりに大ヒットしたし、その勢いで「ふたつ星」も続けてヒットした。優しくて耳に心地よいんだけれど、特にヒットチャートの中でラップやロックの中にこういう曲が混じってると、清涼剤というかなそんな感じだ。でもでも、アルバムを聴くとみな同じ調子で飽きてしまうし、音に厚みがない。もともとVoのaiはストリートで引き語りをしていたコなんだな。ストリート感覚が抜けていないというか、キーボード、ギター、シンセ、ドラムくらいしか使ってない。ライブの場合なら十分だが、アルバムを作るんだったら音をいくつも重ねるとか(例えば、山下達郎が一人で楽器を弾いて、バッキングコーラスをとってそれを重ねていくという職人技のようなアルバム作りをしているよね)もっと丁寧なこだわりをもった音作りをしてもいいのではと思ってしまった。17歳の女の子にそういうことを要求するのはちっと無理かな。そういった意味で、もっと良い、敏腕のプロデューサーが必要かもね。 | ☆ |
Road Of Majar | ロード・オブ・メジャー | シングルをヒットさせ続けている力溢れる若手グループといったらいいか?どちらかというと「175R」なんかに近いかもしれないが、もすこし骨太の感じがする。でも、おじさんは1曲くらいきくのはいいけれど、CDで聞くともう、途中でみな同じように聞こえてしまって疲れてしまう。残念ながらこれはホントのことだ。どうして売れるんだろうか? 音楽性だとか演奏がうまいとか歌詞がしっかりしているとかそういう前におじさんはPass。 |
☆ |
Love | 中島 美嘉 | やはり、というか、とうとう、というべきか中島美嘉は顔を変えた。そして、新宿とか渋谷のキャバクラ嬢のようなかんじになった。明るい雰囲気になった。そのためか新曲「雪の華」のプロモも顔をあまり出さないようにしている様子。しばらくしたらTVとかにもどんどんでるンだろうね。もっともいままで「高校生くらいまで私は悪かったんですよ。」と言ってるような目つき・顔つきだったからね。ま、よいとか悪いとかは別にして、この子はハスキーな艶のある声がウリだ。曲。詞ともにGood。歌も上手い。 今回のアルバムは芯が1本通っている感じ。始めの数曲はジャズっぽい雰囲気を出していて(いわゆるスイング系の)たとえば、ベースはあえてエレキベースやPCの打ち込みでなく、ウッドベースを使うなんてところにこだわりがみえて、好印象。それじゃなくても、バラードを歌わせたら抜群で、「愛してる」なんて曲は、例えば知らない同士の若い女の子と男の子がどこかのシティホテル最上階のラウンジで偶然隣り合わせて聞いたら忽ち恋におちてしまうんじゃないかとおもわせるような魅力があると思う。 |
☆☆☆ |
1st contact | orangerange |
ラップは好きじゃない。じゃあ、どうしてOrangerangeを聞くのかと言われたら、それはウチの真名斗くんの影響である。「このアルバムがいい」なんいっちょまえに言うから話し相手になってやろうと思って聞いてみた。このグループは沖縄出身だけあって沖縄の伝統的な音階を使ったり蛇皮線を使ったりして、キックやリップと違った方向性を出している。それだけでなく、ギターが抜群に上手くギターだけ聞いているなら一昔前のハードロックのノリだ。沖縄というと「紫」というDeepPurpleを目標としたグループがあったけれど、ギターの音はその「紫」を思い出せてくれた。ところどころ有名な曲のパクリなんかもうまく使ってたりして、そういうのも才能なんだろうなあ。「ビバ!ロック」の出だしはどこだったか忘れたがラグビーチームの応援歌で、途中のギターのレフはKISSの「LoveGun」そのもの。いいのかなあと心配してしまうほど。 ま、今の若い子はこういうのがいいのかもね。 |
|
exile ENTERTAIMENT |
EXILE |
「ChooChooTrain」はかつてのJRスキースキーのCMsongだった。確かガーラ湯沢ができた頃のね。そのころはスキー人口も多くウチでも必ずシーズン中に何度か行っていた。スキーリフトもすごい混みようだったけれど。今からすると相当昔のような気がするが、たかだか10年くらい前のことだ。まったくCD評になってないネ。それくらいつまらんアルバムということもできる。残念ながらどれも同じような曲に聞こえてしまう。裏を返せばそれだけ統一性があるとも言えなくもない。 趣味じゃない。 |
−★★ |
Memorial Address | 浜崎あゆみ | あゆは何を考えているんだろう?このアルバムの約半分の曲はすでに夏のミニアルバムの中に入っていた。売れセンを狙ってるんだけれど今イチというところかな。期待した分、評価は低め。 | ★ |
Delicious | 島谷ひとみ | 島谷ひとみのBestアルバム。ベストが組めるということは、それぞれの曲がそこそこ売れたということだ。確かに聞くと耳慣れた曲ばかり。「パピヨン」「亜麻色の髪の乙女」「シャンティ」「ペルセウス」等々。だけど、この子の代表曲となるとどれになるんだろう。確かに歌は上手い。でも、やはり、『そこそこ』なんだよね。ドラマ「僕たちのマドンナ」にも出ていたけれど、タッキーにふられてしまう、そこそこの役だった。ドラえもんのテーマ曲「ゆめ日和」も思ったより売れなかったしなあ。この『そこそこ』の状態から脱皮して、島谷ひとみの一曲というのを残していかないとカバー歌手になってしまうような気がする。 決してこのアルバムが悪いと言ってるわけではない。すごくいいというわけでもないが。BGMかなあ。 |
|
ジュエルズ | Queen | 言わずとしれたキムタク主演「プライド」のテーマ曲「I was boan to love
you」が特別に追加された2001年発売のQueenのベストアルバムの再発売。Queenはいいよね。音がきらびやかでなんといってもフレディー・マーキュリーの、時には力強く時には艶めかしく時にはピアニッシモの変幻自在の声が素晴らしい。今、聞いても決して古めかしくはない。 昔、大学生の時に「私はロックは聴かない」という友人に「とりあえず、これだけきいてみて」とDeepPurple「チャイルド・イン・タイム」、Queen「ボヘミアン・ラプソディー」を録音したテープ(そういう時代だった)を渡したら、すっかりQueenのファンになってしまった。キーボードもギターも音がいい。抜群に上手い。 ともかく、Queenも僕らの『永遠』なのである。 |
☆☆☆ |
Wish You The Best |
倉木麻衣 | やっと? とうとう? まあ、いろいろ言い方はあるけれど、Bestアルバムが出た。確かにデビューは新鮮だったし、曲もオシャレだった。一言でいうと「デビュー作を超えられない」ということになるんだろうが、真面目に学生やりながら歌うたってるのならこのていどでいいのかな。 | |
AT THE BLACK HOLE | YOSHII LOVINSON | イエモンの吉井和哉というより、「イエモンを離れた吉井和哉のプライベートアルバム」という言い方の方がぴったりくるようなアルバム。自分が作りたいものを自分自身のために作ったという感じ。吉井和哉のファンの人たちはたまらないだろうけれど、一般の人にはあまり受け入れられないだろう。イエモンの最後のアルバム「8」では内省的なものすごく抑えたVoで吉井和哉の歌の上手さを聞かせてもらったような気がするが、今回のは自由に歌ってると言う様子。ロックスピリットに溢れたVo?マイナーコードの多用で「日本のロックなんだぞ、俺は日本人だ!」と主張しているよう。 1曲目からこれぞ吉井和哉とも主張している。 |
☆ |
LOVE PUNCH | 大塚 愛 | アイコ? 矢井田瞳? 愛内?それともこの甘えた声はハロプロ系かと思うとこれが大塚愛なんだな。Yehーi!作詞・作曲を自分でやってしまうところがちょっとすごい。少女と女、アイドルとアーティストの狭間にいる感じ。でも、決してカワイイとは言い難い。元気はあってよい。バラード系はまだまだ。アルバムとしてずっとは聞いてられないね。 | ★ |
TFA | Tommy february6 | 待ってました「Tommy february6」のセカンドアルバム。キラキラのサウンドとTommy
february6の乾いた声が良い。毎日車の中でかけていてTommy
february6の声を聞くと元気が出てくる気がする。ま、単に個人的にこの人の声が好きなだけなんだけれど。先日Mステをみてたらこの人が出てナマで歌っていたけれど、ハッキリ言ってめっちゃ下手。でも、ま、いいや。CDで聞いてればいいや。キーボードのキラキラ音はファーストアルバムと変らない。詞の世界も乙女チックで相変わらず。しばらくこの調子で行ってもらいたい。 着メロを「MaGic in youR Eyes 」にしていたら若くてとってもカワユい女の子に「若いですね」といわれたけれど、どういう風にとっていいのかちょっと迷ってる。 |
☆☆☆☆ |
SMILE | L’Arc〜en〜Ciel | このアルバムも「待ってました」というヤツだね。hydeの歌の上手さ・高音のきれいさ、tetsuのスライドを多用した流れるようなベース・ライン、う〜んこれぞ、ラルクというアルバム。曲作りも肩肘張った感じではなく、リラックスした雰囲気があっていいねえ。「瞳の住人」のhydeのハイトーンは、「他のヤツはこれだけでないだろ」と言ってるかんじで、他の追随を許さないヨネ。とにかく、さすがラルク。 | ☆☆☆☆ |
色色衣 | スピッツ | 上のラルクのhydeのVoが圧倒的な安定感と自信と挑戦的な感じであるのに対してスピッツの草野正宗のVoは清澄感とある種の危うさを持っているような気がする。最近の草野正宗は危うさをさらに増してきたんだろうか、「もうちょっとどうにかなんないのかい」といいたくなってしまう。「あいのり」主題歌の「スターゲイザー」は売れるべくしてある程度売れたわけだが、一番よくないよね。このアルバムの中で。特に詞はよくない。初期の頃の曲にはなんかひたむきさみたいなものがあって、今の曲と大きな温度差があるような気がする。そういった意味でアルバムに統一感のようなモノが欠けているような・・・。ぜったいスピッツは昔の曲の方がよかったと思う。 |
☆ |
冬の恋歌(ソナタ)サウンドトラック | リュウその他 | このベタベタした甘さはなんだ?フランシス・レイ、リチャード.クレイダーマン等々のちょっと昔に流行した音だね。今の日本にはなかなかない音だ。ピアノのイントロに囁くような男性ヴォーカル。言い換えれば王道をいくラブメロである。河村隆一がソロでちょっと成功しかかってたけれど、結局、あまりにもナルシシズムが強すぎて飽きられてしまった。しかし、こういう、ラブ・メロは定期的にヒットする。という意味でも韓流がもてはやされ始めたという流れにも乗ってある程度のヒットはするだろう。個人的にはものすごく好みの分野である。カラオケで「最初から今まで」の日本語バージョンが歌えるようにしたいと思っている。「あなただけを」というワルツの旋律の、「最初から今まで」以上に甘い曲がお気に入りである。 もう一つつけくわえておくが、ドラマはあまりにもアホらしくて見ていないん。 |
☆☆☆☆ |
13/71 | 尾崎 豊 | 尾崎豊の13回忌で、トリビュートアルバムと一緒に発売されたベストアルバム。とにかく、いいものはいい。尾崎豊の感性の豊かさを大いに感じることのできる名曲ばかり。とは言っても、「17歳の地図」等の作品ではやはり「若さ」と「未熟さ」が同居している感は否めない。詩やその内容が同じようと言ってしまえばそれまでだが、そこがまた魅力と言うこともできる。 それこそ「両刃の剣」ってヤツだな。 「卒業」「I Love You」はいつまでも輝き続ける名曲であることにかわりはない。ストリートでギターを弾いて歌っている少年少女たちのレパートリーのなかにもほとんど尾崎豊の曲は少なくとも1曲は入っている。(それだけギターのコード進行等も簡単だからということもできる)それだけ、色褪せない曲なのだ。 |
☆☆ |
U&U | ダブルユー | モーニング娘。の(もう卒業したんだっけ?)加護、辻のユニット。全て有名女性デュオのカバー。ザ・ピーナツ、ベッツィ&クリス、あみん、リンリン&ランラン、Wink、リリーズ、ピンクレディ、ビューティー・ペア、うしろ髪ひかれ隊(デュオではないが)・・・それぞれのヒット曲を予想より数段上手く歌いこなしている。私のような年代のおじさん層を狙ったやらしい戦略と言えなくもないが、見事に引っかかってしまった。細かいことをいうといろいろあるんだけれど(歌い方までベッツィ&クリスに似せなくたっていいじゃないかとか、サウスポーの部分部分に力が入りすぎとかね)、ピーナツの歌はまだちょっと早いかなというかんじがあって、年齢的にも実力的にもリンリン&ランラン、リリーズあたりの歌があってるかなと思った。今の若い子たちにはあんまり受けないよな。ちょっと、合点がいかないところもあるけれど、尾崎豊のアルバムと同じ☆2つ。 |
☆☆ |
初恋 | RYU | 言わずとしれた「冬のソナタ」の主題歌「最初から今まで」を歌っているRYUが日本人気に後押しされて出すべくして出た日本語バージョンのアルバム。歌は上手い。ボーカルを前面に出すためのアレンジが加えられていて「冬ソナ」の魅力が薄れている感じは否めないし、「冬ソナ」以外の曲はアルバムにするためどこからか無理矢理もってきた感じで、なんでもかんでも韓流っていえば売れるわけじゃないゾ・・・なんて思ってしまうのは筆者だけではないと思うんだけれど。正直言って曲を選りすぐってマキシシングルでよかったのに。 | −★ |
いざッ、Now | 嵐 | いきなり大野君の声で「切り取ったメロディ・・・」の「言葉より大切なもの」から始まる。切れ味いいじゃん。「ハダシの未来」 等々けっこう知ってる曲もあって、嵐もそこそこヒットしてるんだなあと改めて思った次第。あまり感想もないなあ。 | ☆ |
シャボンの中の青い恋 | ミッシェル・ポルナレフ | 1981年ボクはなにをしてたろう?キミは? ポルナレフの実に20数年前のアルバムをやっと手にいれることができた。フランスでそれなりの活動をしていることは知っていたが、このアルバムが日本で発売されたのが2001年。しばらく完売で手に入らなかったのである。ポルナレフがアメリカンポップを目指していた挫折した頃のアルバム。歌詞はフレンチだが、音はまだリズミカルでメロディアスなディスコ風キラキラポップメロ。この前の「美しきロマンの復活」でアメリカは諦めたのかという感じがあったのに・・・。まだ吹っ切れてないようというのがありあり。でも、なんだかんだといってもポルナレフのハイトーン、ファルセットは抜群!!!表題の「シャボンの中の青い恋」のスケールの大きさ、曲の盛り上げ方等圧巻。さすが。 ウチの詩織ちゃんが「パパはこういう感じの曲はあまり好きではないんじゃないの?」といっていたんだけれど、「昔からこの人のファンで、このハイトーンがいいんだ。」と話したら納得してくれた。 |
☆☆☆ |
musiQ | orangerange | 2004年に最も売れたグループはなんてったってorangerangeだろう。何がうけているかしいていえば、ノリのよさととっつきやすさかな。音楽的にはそんなに高くない。ただ、光るところはある。「花」は曲も詞もしっかりしていて後にも残る曲だと思う。あとはどうでもいいかな。無理してアルバムにしなくてもよかったんじゃないかと思ってしまう。方向性としては「キングギドラ」を目指しているのかな?でも、まだまだ。ということは伸びていく可能性もたくさんあるということか。 | ☆ |
My Story | 浜崎あゆみ | あゆの2年半ぶりのアルバム。あゆの魅力は歌詞や音に陰があるところだ。最近の曲は他人に曲を作ってもらってる分だけその陰が薄められたかんじがあった。その分、リスナーが彼女から離れ売れなくなった。が、このアルバムは明らかにマイナスの方向にベクトルを向け、原点回帰を目指している。という意味で、あゆの魅力を引き出そうとしているアルバムと思う。そこそこのヒットはすると思う。 | ☆☆ |
Love Jam | 大塚 愛 | この子はかわいいとは思えないけれど、いわゆる「ぶりっこ」で自分自身のことをかわいいと思っていることは確かだ。そういうところが中・高生の女子に圧倒的に人気がないことに繋がっているんだろうなあ。個人的には関西系のノリの女の子は好きじゃない。「金魚花火」「大好きだよ。」といった曲ではしっとりとした和の雰囲気が出ていてまあまあ。。「Happy
Days」では元気な感じがでていた。「サクランボ」の延長上にある曲だね。 |
―★ |
MUSIC | 中島 美嘉 | まずはプロデューサーの手腕に拍手。「桜色舞うころ」「朧月夜〜祈り〜」は和風テイストの佳曲、どころではなくすばらしい楽曲。どうしてこんなにいい曲なんだと身震いしてしまうほど。こういう曲を歌わせてくれる周りがいいんだろうなあ。でも、なぜ、中島美嘉なんだという疑問が残ってしまう。中島美嘉自体はそんなすごい歌手でもないと思われるが。「ひとり」は前作「雪の華」の二人の主人公のその後を歌った作品。これもいい。きっと、しばらくしたらシングルカットされるんだろうなあ。あとはそこそこ。 でも、トータル的に統一感のあるいいアルバムだと思う。 |
☆☆☆☆ |
ゼロへの調和 | アンダーグラフ | 中・高生が大好きな例のあのフレーズ「旅立つキミを・・・・・」の『ツバサ』のグループ。裏を返すと『ツバサ』しかないということだ。長澤まさみのCMのバックに流れていた。ところどころ、昔の叙情フォークの匂いが残っていて「おっと」と期待させてくれるんだけれど、期待だけでおわってしまうという感じがしないでもない。やはり、今の曲なんだよなあ。 |
☆ |
home going |
ゆず | 文字通りゆずのBESTアルバム。 |