CD jacket4 デモンストレーションCD JASRAC許諾R-04B0669 ホームレコーディングCD-R盤CD

Garnet
“夕空詩集”

曲目解説
by Garnet-KAZ
【価格】\1,050(消費税込)
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2年4ヶ月ぶりに制作したGarnetの第3弾CDです。前作を作って以降に出来た歌やレパートリーに取り入れた歌たちの中で、「CDに入ってないの?」と問い合わせをよくいただいていた曲を中心に収録してみました。前作より少しは成長してないと恥ずかしいよね〜と思い、今私たちが出来る限り精一杯の事をして制作してみたつもりです。リードギターも弾いたし(苦笑)。夕焼けの歌で始まって夕焼けの歌で終わる構成で、ほっとしながら聞いていただけるCDに・・・・なっているんじゃないかな〜?。ジャケットも今回はちょっと気合を入れて作ってみました(^^)。
橋のたもとで
(詞:中林三恵)
(曲:加藤和広)
「夕空詩集」1曲目は、前橋市内の夕焼けの情景を歌ったこの歌。いくつかの橋を行きつ戻りつしながら人待ちをしている女性の気持ちを繊細に表している中林三恵さんのこの詩を読んだら、すぐにこの70年代フォーク歌謡風のメロディが湧き出て来ました。今流行の韓流純愛ドラマのひとコマみたいななつかしい映像イメージに、忘れかけていたあの頃がよみがえって、胸がキュンとなりませんか? 今回のCDには、前回のCD「風に歌う」と同様、2曲の中林さん作詞の新曲を収録させていただいています。30年前から私の心のメロディーのひとつだった名曲「赤い花白い花」の作者の詞に曲をつけさせていただいて発表させてもらえることは、私にとって感無量です。
みのわの里ときつねの歌
(詞曲:加藤和広)
野外劇「きつねの嫁入り」をメインイベントとして2004年10月に開催された「ぐんま文化の日・地域開催事業・箕郷会場・まるまる一日きつねの日」。このイベントでライブをということでお招きいただくことが決まり、作らせていただいたイメージソングです。野外劇の脚本の執筆者であり、このイベントのプロデューサーもやっていらした岡本優子さんからいろんなお話を聞いたり資料をいただいたりして、「きつねと人間の共生」をテーマにした歌を書いてみました。・・・世界各地で今起きているいろんな紛争も、当事者同士が「共生」「思いやり」を考えることによってなんとかならないものなのかな、などとこの歌から発展していろんなことが頭をよぎります。
上州の子守唄
(詞曲:川島裕次郎)
前回のCD「風に歌う」収録曲「ナタリー」の作詞者・川島裕次郎さんが作詞作曲された群馬の新しい子守唄です。「高石ともやとナターシャセブン」が日本の各地の子守唄をレパートリーにしており、そのことにインスパイアされて川島さんが作られた曲とのことです。ある日、出来たばかりのこの曲を携えて川島さんが我が家に遊びに見えまして、譜面起こしのお手伝いをさせてもらった時に、上州群馬の気候風土をしっかりと織り込んだこの新しい子守唄が、昔からあるスタンダードな子守唄みたいに感じられ、ガーネットのレパートリーにさせていただいた次第です。「空っ風」「浅間のけむり」みかぼの「三束雨(さんぞくあめ。実は昔から「山賊」雨だとばかり思っていたので今回勉強になりました)」。雷が来るたびに祖母が唱えてたおまじない「とおくのくわばら」がなつかしいなあ。
ヨイトマケの唄
(詞曲:美輪明宏)
環境・平和・生命・・・に関する歌を三本柱に歌っているガーネットですが、「生命」の括りの中でどうしてもこの歌を歌いたくてレパートリーに取り入れていた曲のひとつです。私たちが最初にこの歌をフルコーラス聴いたのは1997〜98年頃だったでしょうか。大胡町であった「なぎら健壱」さんのライブで、でした。その後2002年、30数年ぶりに再結成された「フォーククルセダーズ」の新作CDにもこの曲が収録されていて、この曲の持つパワーに感服してレパートリーにさせてもらいました。実は本家本元の美輪明宏さんの歌は未だに聞いたことがありません。自分なりの「ヨイトマケの唄」の節回しなどがオリジナルと違ってしまっている部分がたぶんあると思うので、それに気づかされるのが怖いということで(苦笑)。
ジュ・トゥ・ヴ
(詞:EPO)
(曲:エリック・サティー)
誰もがみんな耳にしたことがあるはずのサティのこのメロディ。私のフェバリットアーティストのひとりEPOさんがこのメロディにステキな詞を乗せて、アコーディオン1本の伴奏で歌っているCDを持っておりまして、いつかこの曲をギターでアレンジしてガーネットで歌いたいと思っていました。が・・・アレンジは固まったものの、間違わずに演奏しきるのは私にとっては至難のわざで、レパートリーにしようと思い立ってから実際にライブで発表するに至るまで約3年を要してしまいました。録音となるとライブ以上に緊張もするので今回のCDに収録するのは無理かな、と思っていたのですが、CD全体の構成を考える中でどうしてもこの曲はアクセントとして必要だと思い、ボーカリストキーコともども頑張ってみました。
日の丸の戦闘機
(物語:小林 喬)
(詞:川島裕次郎・加藤和広)
(曲:加藤和広)
群馬県立女子大教授で独語を教えていらっしゃる小林喬先生は、川島裕次郎さんのお知り合い。実はたまたまなのですが、私自身も高崎経済大に在学中、非常勤講師で見えていた小林先生に2年間独語を教わっておりまして、密かに教え子のひとりなのであります。が、不出来な教え子につき、教わった独語は残念ながら今では殆ど夢の彼方に行ってしまっておりまして、小林先生には会わす顔がないという(苦笑)。それはさておき・・・日頃その小林先生からいろんなお話を聞いていらした川島さんが、聞いていたある実話を歌にしてみようと思い立ち、私にこの曲の原詞を送ってくれました。その詞を基に、言葉の枝葉をつけさせてもらって・・・ちょうど倍くらいの長さになったかな・・・仕上がったのがこの曲です。特攻隊員は何を思い何を守ろうとして戦地に突進したのか。見送る側は何を思ってバンザイを叫んでいたのか。よくわからないまま、ともかくも戦闘機を興奮して見送った少年たちが、泣いている女の子の存在にふっと気づき我に帰り、死に向かおうとする特攻隊員の存在を自分自身が直面する事柄として捉えなおした、その瞬間の歌・・・。・・・次代を担う子供たちに、上の世代から伝え残していかなければいけない物語を歌にすることが出来て、よかったと思っています。小林先生、川島さんには心から御礼を申し上げます。
桜ちるちる
(詞:中林三恵)
(曲:加藤和広)
 「日の丸の戦闘機」に続くこの曲は中林さん作詞。「日の丸の戦闘機」を受け、兵隊さんに行ってしまった大切な人を待っている歌、というつながりでこの順番に収録してみたのですが実は・・・外国に行ってしまった大切な人を、待つしか出来ないという、現実。2004年の我が国にも、こういう状況のニュースがあふれていたように思います。イラクに行った自衛隊員を待つ家族。やはりイラクで人質にとられてしまった我が子をバッシングの中で待つしかなかったご両親たち。あるいは、北朝鮮にいるかもしれない、いるにちがいない子供や兄弟を、自分たちでは直接手のくだしようのない状態の中でじりじりと待つことを強いられている家族。スマトラ沖地震の津波で行方不明になってしまった家族や従業員の捜索や安否情報を待つしかないでいた状況・・・。
8月15日の空
(詞:りすにゃ)
(曲:加藤和広)
2004年5月、「りすにゃ」さんという方が開いている「月姫亭」とうWEBサイトで、どうしても歌いたい詞にめぐり会いました。題は「8月15日の空」。終戦記念日その日に、先の大戦で亡くなった人たちを思う詞。昭和が遠くなり、実体験としてあの頃を過ごしていた世代の方も、逆らえない順番として、だんだん少なくなってしまう。そういう世代の方からのバトンを受け、私たちには次の世代へと繋いで行く義務があると考えます。そんな思いで「日の丸の戦闘機」「桜ちるちる」との三部作扱いでどうしてもこの歌を歌いたくなり、りすにゃさんにご許可をいただきました。・・・りすにゃさんの詩が、ガーネットの世界に、またひとつ奥行きをもたらせてくださり、本当に感謝しています。それから、りすにゃさんと私を仲介してくださったネット仲間の夢有民氏にも、感謝!
まつり
(詞曲:後藤悦治郎)
「夕空詩集」の最後を、ほっとした気持ちで締めくくりたいと思い、今回一番最後に録音したのがこの曲です。この歌もやはり夕空の歌。この曲は「竹田の子守唄(1stCD「子守唄のように」に収録)」「赤い花白い花(2ndCD「風に歌う」に収録)」に続く、私たちにとって3曲目の「赤い鳥」のカバーです。赤い鳥、大好きでした。