【ティーボール】
●ゲームの概要
ティーボールとは、野球やソフトボールに極めて似たゲームで、
投球者なしで止まったボールを打つゲームである。
すなわち本塁プレートの後方に置いたバッティングティーにボールを載せ、
その止まったボールを打者が打つゲームである。
●施設と用具
バッターズサークル:本塁プレートの角を中心として、半径3mの円を描く。打者はこのサークル内で打撃を行う。
バッティングティー:バッティングティーは、本塁プレートの後方50cm以上1m以内の間に置く。
●人数、ゲームの種類
1.チーム10名~15名で、両チームが同数であればよい。
守備者は10名で、他の選手はエキストラヒッター(打つだけの選手)となる。
原則として3通りであるが、ここでは一般的なゲーム方法を紹介する。
2.チームが攻撃と守備に分かれ、第3アウトが成立することによって攻守を交代し、規定の回数(イニング)を終えたとき得点の多いチームが勝者となる。
攻守の決定は、試合前に行われる審判員のコインのトスによる。
※幼児や小学生低学年の児童がゲームを行うときは、下記の規定を適用することが望ましい。
1.2チームが攻撃と守備に分かれ、攻撃側の全打者が打撃を完了した時点で攻守を交代し、
規定の回数(イニング) を終えたとき得点の多いチームが勝者となる。残塁の走者は次回に受け継ぐ。最終回の残塁者はこの限りではない。
2.2チームが攻撃と守備に分かれ、攻撃側の7名の打撃を完了した時点で攻守を交代し、
規定の回数(イニング)を終えたとき得点の多いチームが勝者となる。残塁の走者は次回に受け継ぐ。最終回の走者はこの限りではない。
●ゲーム
(1)ゲームの進め方
1.球審によって「プレイボール」が宣告されると、試合は開始される。
2.フェアボールとファウルボールは、野球やソフトボールと同じであるが、バッターズサークル内で野手がボールに触れたり、ボールが止まったときはファウルボールとする。
3.登録された選手は、1試合につき最低1イニング以上プレーするか1度は打席に立たなければならない。
4.正式試合の規定回数は、5回から7回とする。試合時間制限を設けることができるが、この場合上記規定回数を優先する。
5.試合終了時に同点の場合は、試合を延長する。
(2)得点
走者がその回終了までに、正しく1塁・2塁・3塁・本塁の順に触れた場合1点が記録される。
●規程(ルール)
(1)本塁手規程本塁手は打者が打撃を完了するまでは、バッターズサークルの外にいなければならない。
(2)打撃規程
1.審判が「プレイ」と宣告した後、打者はバッティングティーに載ったボールを打つ。
2.打撃時の軸足の移動は1歩までとする。2歩以上動かしたときは、ワンストライクが加えられる。
ツーストライク後からこれを行ったときは、打者は三振である。
3.打者がボールを打たないでティーを打ったときは、空振りでワンストライクが加えられる。
ツーストライクからこれを行ったときは、打者は三振である。
4.ツーストライク後からのファウルは、打者アウトである。
5.バントやプッシュバントは認められない。打者はアウトである。
(3)走塁規程
1.走者は打者が打った後、離塁することができる。打者が打つ前に走者が離塁した場合は、
その走者はアウトになる。
2.盗塁は認められない。
3.スライディングは禁止する。(行うと走者アウト)
4.走者の1塁・2塁・3塁での駆け抜けは認められる。(走者は塁ベースを駆け抜けた後、進塁の意志がない場合には野手にタッチされてもアウトにならない)