http://www.incl.ne.jp/isc/new/newsports.files/image003.jpg【ターゲットバードゴルフ】

                                 

 

●概要

 合成樹脂の羽根つきボールを、普通のゴルフクラブで打つミニゴルフの一種です。

 ボールは、バドミントンの羽根をゴルフボールに取りつけたような形状をしています。羽根は飛距離を押さえる働きをし、ピッチングウェッジで打ったとき18m、ドライバーで打ったとき30mが標準と言われています。

 ボールを打つ動作は、ゴルフと変わりはありません。ただし、ボールはパラソルを逆さにした形状なので、ボールをフワリと高く打ち上げる技術が要求されます。

 ボール自体の安全性は高いものの、ゴルフのクラブをフルスイングすることに変わりはないので、その点はゴルフと同じように注意が必要です。

 

●歴史

 ターゲットバードゴルフの考案者である野嶋孝重が、ゴルフを始めたのは1960年(昭和35年)のことです。

当時、ゴルフの練習場は高輪練習場ぐらいしかありませんでした。

 なんとか狭い場所でもゴルフを楽しめないものか、あれこれ工夫をして、ゴルフボールにバドミントンの羽根をつけるアイディアが浮かんだのです。これが、現在のターゲットバードゴルフの原型です。 1969年のアポロ11 号の月面着陸をテレビで見て、「パシッと発進し、フワーリと着地するところは、考案したゴルフボールと同じだ」と野嶋は思いました。ゴルフボールにバドミントンの羽根をネジで取り付け、試作球を友人に配ったことから次第に普及するようになりました。

 ターゲットバードゴルフは、ゴルフのルールに準じているので分かり易く、狭いコースでも思い切りボールが打てる爽快感があり、他のスポーツでは使えない、起伏のある場所を活用することができるメリットもあります。このようなメリットを生かし、地域スポーツとしての村おこし、過疎対策などに活用されています。

 

●用具

 1)ボール

  ゴルフボールに、バドミントンの羽根がついたもの。

 

 2)クラブ

  普通の五フルクラブを使う。

 

 3)スイングマット

  ゴルフ用人工マットを使用。

 

 4)ホール

  上部ホールをアドバンテージホール、下部ホールをセカンドホールという。

  前者は傘を逆さに立てた形、後者はフープ(輪)を地面に置いたもの。

 

 

 

http://www.osaka-c.ed.jp/nozaki/05taiken/taiken_f.jpg用具

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●コース(公認常設コースの場合)

  ホール数 9ホール以上、18ホールが望ましい。

コース  ホール距離 ショート・約3040

ミドル・約4560

ロング・約6080

パー数    ハーフのパーは36を原則とし、

ショート2・ミドル5・ロング2とする。

      9ホールにつき7,000㎡以上、

全長600m以上とする。

 

ティーグラウンド 台地状で、男性用バック・

女性用フロントの2つを設置する。

フェアウェイ  : 36m幅で、芝とする。

境界線砂・溝により明確に区分する。

バンカー等  バンカー・ウオーターハザードの

いずれか2種類以上を設置する。

 

 

 

●ルール

(1) ボールを正しく打とうとしてクラブを振ることをストロークという。

※ボールを打つ意志があれば、空振りになっても1ストロークと数える。

(2) 押し出したり、かき寄せたり、すくいあげたときは、反則として2打を付加する。

(3) 1ストローク中に2回以上ボールがあたった時は、1打付加し合計2打として数える。

(4) コースからボールが出た場合(アウト・オブ・バウンズ:OB)は一打付加し、

ホールに近づかないでOBラインよりクラブ1本分の位置に移動させ次のストロークをする。

(5) セカンドホールに入れた場合は、1打付加しホールアウトとする。

(6) プレースとリプレース

プレースとはボールを拾い上げて、「別の地点」に置くことをいいペナルティーはない。

また、リプレースとは拾い上げたボールを「あった地点」に置き戻すことを言う。

以下の方法に従えば自由にプレース出来る。この際羽根の向きは変えてもかまわない。

 

A スイングマットを使用するとき

1. ボールの真後ろにスイングマットを置く。

2. ボールを拾い上げる。

3. スイングマットの最前方に、ボールを置く。

B スイングマットを使用しないとき

1. マークせずにボールを拾い上げてもかまわないが、拾い上げた後で、位置関係が不明になる恐れがあるときは、マークした方が良い。

2. 拾い上げたボールが「あった地点」より6インチ(18cm)の範囲内で、

しかもホールに近づかない「別の地点」に置くことが出来る。

 

●ゲームの進め方

 

(1)

スタート時のティーショット(第1打)の順番は、くじ引き、ジャンケン、コイントス等で決める。

(2)

第2打からは、ホールから最も遠いボールから先にプレーする。(遠球先打)

(3)

2ホール目以降のティーショットの順番は、前のホールで最も少ないスコアのプレーヤーから行う。

(4)

プレー順を間違えてプレーしても罰はなく、元の位置から打ち直す。