【ショートテニス】
●概要
ショートテニスの誕生の地は北欧スウェーデンです。
スポンジボール、小さなコート、軽いラケットを使用するショートテニスは1970年代にテニス指導のために考案され、その後スウェーデンが世界的なテニス強国になる基礎を作りました。そして、ショートテニスを本格的にルールまで確立して普及に努めたのは英国テニス協会(LTA)です。今では世界各国でより簡単にテニスの醍醐味を習得できるショートテニスを盛んに導入しています。
我が国では85年にショートテニス振興会が発足し、普及を開始しました。その後、LTAと提携し、スウェーデンテニス界や国内関係者の協力を得て国内で講習会や海外での指導者研修、小学生による全国大会の開催、等を重ねながら今日まで盛況のうちに推移しています。
●用具
ボール
プレイボール(スポンジボール) ST・ボール(飛びを押さえたボール)
ラケット
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●コート
試合はショートテニスコート13.4m×6.1mの面積、または同じ大きさのバドミントンコートで行ないます。
●ネット
高さは中央部で80cm、支柱(サイドポスト)で85cmなければいけません。
(ただし、年少者の場合、低くすることがあります)
●得点(スコアリング)
シングルス:「11点先取」の基本に基づきます。
得点が10対10になった場合、試合はどちらかの選手が2点リード(すなわち13対11)
になるまで続行します。
※零点・ゼロの言葉は使わずに(ラブ)、得点は1,2,3と数を呼びます。
11点は個々の状況に応じて9点に訂正することもできます。
●サービス
・サービスは相手コートの対角線半分内に落とします。
※適切な領域内におとせなかったサービスの場合、2回目のサービスを行えますがこれも失敗すると、
サーバーが得点を失います。
・サービスはベースライン後方から行なって、右の場所から左の順になります。
・サービスはオーバーハンドまたはアンダーハンドで行えますがボールを打つ前にバウンドすることは許されません。
・サービスしたボールは一度バウンドさせてから打たなくていけません。
もし、レシーバーがボールをバウンドしないうちに打つとレシーバーは得点を失います。
・サービスはプレーヤー同士2点ごとに交代して行ないます。
万一、サービスしたボールがネットにあたって「相手のサービスエリアに落ちた」ならば、
もう一度サービスを行なうことができます。
●プレイ
サービスを受ける時以外、プレイの間競技者はボールのバウンドする前後にボールを打つことができます。
競技者は合計8倍数ごとに交代します。(コートチェンジ)
●ダブルスのサービスとコートチェンジ
サービス権は2点ごとに相手チームと交代する。
4人のプレーヤーは、2点ごとに順番にサービスを行う。コートチェンジは、全得点が8の倍数で行う。(8、16、・・・