【ダーツ】
●ゲームの概要
ダーツボード(的)に向かってダーツ(矢)を投げ、得点を競い合うスポーツである。
広い場所を必要とせず、ゲーム的要素もあるため、年少者から高齢者まで幅広い層の人と共に楽しむ
ことができる。
●用具
-ダーツボード-
1.ブリッスルボード:サイザル麻を使用しており、公式戦で使われる。
少々高価ではあるが耐久性に優れ、ボードに刺さって穴があいても、
ダーツを抜けば自然にその穴はふさがる。
2.ペーパーボード:紙を使用しており、安価であるが、壊れやすい。
-ダーツ-
1.タングステンダーツ:上級プレーヤーが使用
2.ブラスダーツ:真鍮製で一般的
-キャビネット-
戸棚状のもので、これを壁に取り付けてからダーツボードをつり下げる。壁の保護や得点板の役目を果たすので便利である。
その他シャープナー(ダーツの先を砥ぐもの)、スコア表。筆記用具、ベニヤ板(床を保護する)など。
●ダーツボード及び得点
●コート
会議室、大広間、体育館などで行う。一般の家屋ならば6畳間以上の広さがあればよい。
ベニヤ板などで床を保護したり、キャビネットで壁を保護する。ダーツボードの高さは、その中心が床から173cmの位置になるようにしっかり取り付ける。そして、ボード面から237cm離れた位置に、スローイングラインを引く。スローイングラインの上に、一段高い仕切り板を設置してもかまわない。その場合、高さ3.8cm以上、長さ61cm以上のサイズとする。
●人数、ゲームの種類
ダーツゲームの種類は数多くあるので、何人ででも楽しめる。
●ゲーム (ここでは、3種類のゲームを紹介)
(1)「01」(オーワン)ゲーム <公式競技「501」(ファイブオーワン)>
1.勝敗
ゲームの開始前に持ち点を決定する。ふつうは、501点(公式競技)であるが、1001点、あるいは301点でもかまわない。
「スタートの際の持ち点から3本のダーツの合計得点を毎回減点していき、最後に残りの点数をダブルリングもしくはダブルブルに入れて
ジャスト0点にした者が勝者となる。」
2.ゲーム先攻の決め方(ミドルフォーディドル)
正式にはコイントスであるが、ジャンケンで勝った方から先に1本のダーツを投げ、中心に近い方が先攻となる。
(ブルどうし又は、ダブルブルどうしの場合は再投する)
3.スタートストレートスタート
ボードに刺さったダーツの得点を持ち点から無条件に引いて、直ちにスタートする方法
(公式戦の方法)
ダブルスタート・・・・ダブルリングまたはダブルブルにダーツを入れないとスタートできない方法で、
入れた時点から引いていく。(リーグ戦のダブルスはこの方法)
4.ダブルフィニッシュ
残りの持ち点の半分にあたる得点のダブルリング又はダブルブルにダーツを入れなければフィニッシュできない。
5.スコアオーバー
以下の場合はバーストとなり、その回の得点は0(前回のまま)とし、次の番を待つ。
・得点が残りの持ち点より1点でも多くなった時。
・ダブル以外で持ち点を、0点としてしまった時。
・残りの持ち点を、1点としてしまった時。
(2)チェイスゲーム (チェイスとは「追いかける」という意味。)
1.スコアボードに10~20までの数字を書く。
ブルは◎と表示する。1~9までの数字は記入しない。
例えば20のシングルに1つ刺さったら、スコアボードの横(自分の側)にx印を1つ記入する。
20のダブルリングならx印を2つ、20のトリプルリングならx印を3つ記入する。
2.x印が3つになったとき、アライブしたという。
アライブした番号は、その次から得点できる。
アライブした数字に入れるたびにその数字が得点になる。
3.相手がアライブしたら、こちらはその数字で得点することはできないが、追加点を阻止できる。
例えば相手が15でアライブしていたら、自分も15をアライブすればキルとなり、両者15では得点できなくなる。
4.アライブ、キルを繰り返し、お互いに得点できなくなったり、一方に得点チャンスがなく、
もう一方が得点をリードしているときにゲーム終了。
(3)ラウンド・ザ・クロック(初心者向けのゲーム)「時計をまわる」という意味。
1. 何人ででもプレーできる。
2.1の番号から2・3・4・・・20と順番に投げていく。
1に1本のダーツが刺さったら2に進み、いち早く20に刺さったら勝ちである。
3. フィニッシュを20とせず、ブルとすれば少し難しいゲームとなり、逆転もある。
4. このゲームでは、ダブルやトリプルはなく、その数字のどのエリアに入ってもかまわない。