【クロッケー】

                     

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●概要

クロッケーマレットと呼ばれる木槌でボールを打ち、いくつかのフープ()を規程の順路に従って通過させ、最後のペグ()に先に当てたほうが勝ちとなるゲームです。自分の打ったボールが他のボールに当たったときに追加打が打て、ゲームを有利に進めることができます。日本のゲートボールのルーツで、どちらかというと「芝生の上のビリヤード」と考えた方が近く、歴史的にも由緒あるスポーツです。昭和記念公園には、スポーツエリアに2面の専用コートがあります。

 

●歴史

木槌でボールを打つ遊びは、1314世紀頃南フランスで「ペル・メル」という名称で行われていましたが、これは農民が羊飼いに使う杖でボールを打ち、柳で作った門を通過させる素朴なゲームでした。その後、現在のような形式になり、17世紀にはフランスとイタリアの宮廷貴族の間で広まり、フランスのルイ14世が好んでいたことは有名です。19世紀後半になって、イギリスでクロッケーという名称のもとに組織的に行われるようになりました。げんざいは世界各国の愛好者の社交スポーツとして親しまれ、毎年「世界クロッケー選手権大会」がイギリスで開催されています。

 

●用具

マレット 1本 (ボールを打つ木槌)

ボール 4個 (青・黒・黄・赤の4色に色分けされている) 

 

●人数

1人対1人  (1人は青・黒、もう1人は赤・黄のボールを持ちます)

2人対2人  (1チームは青・黒、もう1チームは赤・黄のボールを持ちます)

 

 

●ボールの打ち方

ボールが体の正面にくるように立ち、マレットを正面に構えて(センタースタンス)打つのが最も多く使われている打ち方です。

 

マレットは、利き手でグリップの少し下の方を手の平が前方を向くように持ち、体の正面に構えます。

 

目標位置が、マレットとボールの延長線上にくるように構えます。

 

力むくことなく、マレットを振り子のように自然に振り、ボールに当たる瞬間をよく見て打ちます。

 

コート、ショットコート、ショット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●ゲームの進め方

①ジャンケンで先攻・後攻を決めます。(先攻が青・黒、後攻が赤・黄のボールを使用)

 

②先攻が青ボールをスタートライン上の好きな位置から打ちます。

 

③次に赤・黒・黄の順に先攻・後攻が交互に打ちます。

 

④2順目からは先攻チームは青・黒、後攻チームは赤・黄のどちらを打っても構いません。

 

⑤自分のボールを打ち、他の3つのボールのいずれかに当てる(ロッケー)と2打追加打ができます。

 

⑥1打は、自分のボールを当てたボールに付けて打ち(クロッケーショット)、その後更に1打打つことができます。しかし、1度当てたボールには、フープを通過するか、次の順番がくるまで当てても追加打は認められません。

 

⑦また、フープを通過させると1点となり、1打追加打が打てます。

 

⑧図の様に規程のフープの順に通過させていき、最後に2つのボールともセンターペグに当てると勝ちとなります。

 

 

 

●得点の決め方

 規程のフープの順に通過させるごとに1点、そしてセンターペグに当てると更に1点となります。

 

 

●勝敗の決め方

① 正式には、2つのボールとも全てのフープを通過させ、センターペグに当て26点を先に上げた方が勝ち。

 

② 1の方法だと非常に時間がかかるので、以下のような方法も用いられています。

・フープを1順だけしてセンターペグに当て14点先に上げた方が勝ち。

・あらかじめ定めた時間内で多くの得点を上げた方が勝ち。

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