【ボッチャ】

           

 

●概要

 ボッチャ(Boccia)はローン・ボウリング(bowls)に類似したスポーツ競技である。

障害者、とりわけ脳性麻痺などの運動能力に障害がある競技者向けに考案された種目である。

パラリンピックの公式種目となっており、全世界で40カ国以上に普及している。

内容は、個人、ペアないしは3人一組のチームで行う。ゲームの目的は、赤又は青(コイントスでどちらを選ぶか決める。赤ボールチームが先攻)の皮製ボールを投げ、ジャック(jack)と呼ばれる白い的球(まとだま)にどれだけ近づけられるかを競うことである。

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●用具

 ・ボッチャ用ボール13個 (無ければ、テニスボール等で代用する。)
  【白】(ジャックボール):1個
  【青】:6個
  【赤】:6個

メジャー
   採点の際などにボール間の距離を計測する。
 

得点板、またはメモ用紙
   得点を記入、掲示する。

 ・ランプス(例 ベニヤ板・塩ビパイプ)

  ベニヤ板             

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塩ビパイプ

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http://www.asahi-net.or.jp/~pg5k-mbc/b/boccia-new.files/image011.jpg●コート

コート全体6m×12.5m

※すべてのコートのラインは幅2cmと4cmの粘着テープ

を使用します。外側のラインは4cmテープ、内側のライン

は2cmテープを使用します。

 

スローイングボックス1m×2.5m(×6ボックス)

(投球エリアは6つのスローイングボックスに分けられます)

 

無効ゾーン6m×(最長3m・最短1.5m)         

V型ラインはジャックボールが無効である場所を示します)

※中央の+はジャックボールが再び置かれる場所を示す。

 

外側のラインの測定は内側の関連したラインに合わせて測ります。コート内のラインは中心部より測定します。

 

●得点の数え方

得点は、ペナルティーボールを含め両チームが全てボールを投げ終わった後に数えられます。

ジャックボールに一番近い相手のカラーボールよりも、さらに近い位置にある自分のボールが、

それぞれのボールにつき1点の得点が与えられます。

異なった色の2個以上のカラーボールがジャックボールから等距離にあった場合は、各ボールに1点ずつが与え

られます。

 ゲーム成立の祭、各ラウンドで得点が加算され、合計得点の多いチームが勝者になります。

 

●ゲーム上での注意点

・投球はプレイヤーがスローイングボックスから出ない限り、どんな方法でも良い。

(投げる・転がす・勾配器を使うなど)

・ビリヤードのようなボールの打ち出しは、行っても良い。

・コート外に出されたボールは「デッドボール」(アウト)とし、得点対象のボールには含まない。

  「デッドボール」は直ちに除去し、1カ所にまとめておく。

・ゲーム中、【白】がコート外にはじき出た場合、クロス(中央)に置き直し、プレイを続行する。

・審判の判定に不服な点などがある場合は、抗議できる。

 

●練習

     【新聞紙に乗せる練習】               

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      【缶の間を通す練習】

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ボッチャのルール

1.開始時間

両チームに開始時間が知らされます。選手は開始15分前には招集場所にいなければなりません。開始時間に現れないチームはその試合の権利を失います。

 

2.ボッチャボールの審査

前の試合のボールの審査をすることができ、もし異議があれば、違うボールに変更できます。試合中に審判の判断でボールが変わることもあります。

 

3.コイントス

レフェリーがコインを投げ、先攻、後攻を決めます。(先攻は3番ボックス赤ボール、後攻は4番ボックス青ボール)

 

4.ウォームアップボール

選手は決められたボックスに位置し、各選手2つのウォームアップボールを2分以内に投げます。

2分を経過したら審判は試合を始めます。

 

5.ジャックボールの投球

※レフェリーがスタートの合図をするか、投げるかを指示するまで、ジャックボールを投げてはいけません。

①レフェリーはジャックボールを先攻の選手に渡し、試合開始を指示する。

②選手はジャックボールをコート内の有効なエリアに投げ入れます。

 

6.ファールのジャックボール

①ジャックボールラインを越えなかった。

②コート外に投げられた。

③ジャックボールを投げた選手が反則を犯した。

 

   ジャックボールがファウルになったら、次に相手の選手(4番ボックス青ボール)がジャックボールを投球します。ジャックボールはコート内に投げられるまで、順番に投げ続けられます。

次の回で、ジャックボールは通常の競技順番の選手で投球されます。

 

7.コート内に最初のボールの投げ入れ

 

※投球の際、選手はコートマーキングや選手のスローイングボックス以外の表面のいかなる部分にも触れてはいけません。これは身体の部分、車椅子、補助具、介助者も含まれています。また、投球するときに、座面からでん部が離れてはいけません。

①ジャックボールを投げた競技者が、最初に投げます。

②ボールがコート外に投げられたり、反則でやり直しになったりしたら、コート内の有効エリアにボールが投げ入れられるまでボールを投げ続けます。ペアや団体の場合、投球指示された選手が2番目のボールをコートに投げ入れます。これはキャプテンが決めます。

 

※アウトしたボールはデッドボールとなり、デッドボール容器に入れられます。レフェリーが決定者です。

※ゲーム中ジャックボールがコートから出たら、クロスの位置(コート図参照)に戻されます。

 

8.相手選手の最初のボールの投げ入れ

①相手の選手がボールを投げ入れます。

②上記7.②と同じ

 

9.残っているボールの投球

①次に投げるチームはジャックボールに近くないボールの選手です。相手チームが次に投げるボールを全て投げてしまったという場合以外、その次にボールを投げる選手はジャックボールに近くないボールのチームです。

②9.1の手順で両サイドが全てのボールを投げるまで続けます。

 

※次にどちらのチームが投球するかを決める時、異なったカラーボールがジャックから等距離にある場合は、後に投球した選手が再び投球します。等距離でなくなるか、1選手が全てのボールを投げ終えるまで交互に投球します。

※同時に1つ以上投球したら、両方のボールともプレーしたとみなされ、コート内に残しておきます。

※もし選手が偶発的にボールを落としてしまったら、レフェリーはその行為が故意的か無意識かを判断し、そのボールで再びプレーすることを認めることが出来ます。

※レフェリーのミスで違ったチームが投球したら、ボールは戻されます。

 

10.ゲーム成立

各チームペナルティボールを含め全てのボールが投げられたら、レフェリーはゲームの得点をつけます。

それから口頭でゲームの終了を宣言します。

 

11.次のゲームの準

次のゲームの開始のため、全てのボールはレフェリーが回収します。

レフェリーはジャックボールを次に投球する選手に与え、試合を開始します。

 

12.ペナルティ

①反則には3つの場合があります。

・ペナルティ

ペナルティは2つのボールが相手チームに与えられ、ゲームの最後に投球されます。

ペナルティボールを与えられたチームは、デッドボールを使用します。

デッドボールがなければ、ジャックボールから遠いボールを使用します。

両チームが反則を犯したら、お互いに取り消しが出来ます。

 

※次の行動はペナルティボールを受けます

・許可を得ずスローイングボックスを動く。

・レフェリーが介助者に手助けするよう指示する前や、BC.1やペアの介助者が試合中プレーを見るためコートに入る。

・コミュニケーションが選手同志や介助者、監督でなされた場合。

除去

ボールを取り除かれるペナルティは投球中に起こった反則に対してのみ与えられます。

除去する反則が起こったら、レフェリーは他のボールに触れる前にボールを取ります。

他のボールに触れる前にボールを止めなかった場合は、そのゲームは無効試合となります。

 

※次の行動はペナルティボールと投球ボールの除去を受けます。

・ボールを投げる際、選手の身体や車椅子、補助具や介助者がコートマーキングに触れたり、

選手のスローイングボックス以外の部分に触れる。

・投球後、はっきりと補助具の移動をしなかった。

・投球の際、補助具がスローイングラインから出た。

・座面からでん部を離して投球した。

・レフェリーが指示する前や、指示していない選手が投球した。

・警告と資格剥奪

警告を2回受けた競技者は、そのゲームの出場資格を剥奪されます。

 

※次の行為はペナルティボールと警告を受けます

・他の競技者の集中力や投球を故意に邪魔したり、気を散らした。

・故意にゲームを中断させた。

・理由なく試合を遅らせた。

・レフェリーの決定に従わない。相手チーム、競技委員に迷惑を及ぼした。

・ジャックボール投球時に反則が行われたら、ファウルとなり、相手選手が投球する。

 

13.補助具の基準、規則

①補助具は横に倒した際に、2.5m×1mの区域に入るサイズ。

②選手はボールをコートに投げる直前に直接身体が触れなければいけません。

これは頭に直接つけられる補助具を使う選手も含まれます。

③投球後、選手の補助具ははっきりと動かさなければいけません。