貴方がいるから 今日は三月二日・・・俺の可愛いマイハニィ〜のバースデーだ。 俺の永遠の心のアイドル、サンジさん。 嗚呼、今日は何て素敵な日なんだ、神様よありがとう・・・ 透き通るような白い肌、流れるようなプラチナブロンドヘアー、巻いてる眉毛・・・ 顎に生えた髭、う、うなじ・・・・煙草をくわえるその唇。長すぎる足。そして、その笑顔と料理の腕といったらもう・・・ ちょっときつい性格だって貴方の一部だと思うとこんなにも愛しい・・・だって、サンジさんのその全てに俺は惚れているから・・・ しかし、困ったぞ・・・、なんでこの船はんなに大してデカくもねえのに毎晩毎晩見張りがついてんだ!? これじゃあ、サンジさんに夜這いの一つも出来やしねえじゃねえか・・・ でも、まあいつの時代も恋に障害はつき物、その方が燃えるってもんだろう? どっちにしろ、俺は例えどんな障害でもサンジさん、貴方の為であればくぐり抜ける自身はあります。 ・・・が、 これはどうしたものでしょうか・・・今俺は両手両足を縛られて貴方方に囲まれています。 こんな再会の仕方ですが、俺はサンジさんに会えて幸せです。 「…なぁ、ギン…何でお前がここにいんだ?お前等はイーストブルーの海賊なんじゃ…」 サンジさん。そんなの決まっているじゃないですか、貴方の為なら例えグランドラインにだって、いつでも俺は貴方に会いに行きますよ。 「おお!!ギン!!そっかー、お前はギンかぁ!!!」 言うとルフィが歯茎をむき出して笑う。 いきなり何なんだこの人は… ああそうか、この人がモンキー・D・ルフィ… サンジさんをイーストブルーから連れ去った男…(憎しみの炎) 「おう、カビ頭。お目覚めかい?」 「ああ?…サンジ、そいつあ客人か?」 昼寝から目覚め、キッチンに入ってきたゾロがギンの存在に気付きサンジに訪ねた。 な、何!?何なんだこいつは、サンジさんと良い雰囲気じゃねえか!! 冗談じゃねぇ… サンジさんがこんな奴の事を好きなわけがない。 はっ!!そうか、サンジさんはこいつに何か弱みでも握られてんだな? この野郎…俺のサンジさんに…!!! また何やら大きな勘違いを犯したギンはゾロをサンジを苦しめる悪者だと決めつけると、ゾロに嫌悪の眼差しを向けた。 勘違いといってもギンの考えが全く違うわけでもない。 ゾロがサンジを苦しめているのには変わりない。しかし、それは180度関係が違うのだが、今のギンがそんな事に気付く事は無い。 「で?今日は何の用?」 イスの方向を変えながらナミがギンに尋ねる。 「え?えっと…その…サンジさんの…誕生日…」 さっきまでの強気はどこへいったのやら、最後の言葉が消え入ってしまうほどの音量でギンがナミの問いに答えた。 「へぇ…誕生日…そうなんだ、サンジくん?」 「え?」 「え?ってサンジ自分の誕生日も覚えていないのか?」 「んな事言ったってよぉ、ウソップ。俺は生まれてこのかた誕生日を祝ったことなんてねぇんだよ」 そ、そうだったのか!!!なんて可愛そうなんだ。 でも大丈夫。今年からは俺がこうして祝いに来ますから。 「サンジさん」 「あ?何だ?」 「最後に、これをもらってくれ」 「何なんだ?これ」 そう言ってギンはサンジに小箱を渡すとさっさと自分の筏に乗り去っていった。 「…一体何だったんだ」 (後日談) ギンにもらったプレゼントを開けたサンジは箱の中を見るなり海に投げ捨ててしまった。 その時、隣にいたロロノア氏の話によるとどうやら箱には指輪が入っていたらしい… そして、ギンがなぜ当人も知らない誕生日を知っていたのかは未だに判明していない。 FIN ご、ごめんなさい!!ギンファンの方。私もギン好きなのに気付けばいつもなぜかサンジのストーカーなんです(死) この小説は私が今までに書いた小説の中では最速で仕上がりました。 30分かかっていないなんて!!まぁ、詩は抜いてですが… とにかく、ごめんなさい… BACK TOP |