今見える彗星

 現在見える彗星は、明るいものがありません。いっかくじゅう座にある103P ハートレー彗星としし座にある 29P シュヴァスマン−ヴァハマン彗星が12等級と13等級で撮影できていますが、103Pは、そろそろ観測終了となりそうです。今年は、27年ぶりに回帰する 27P クロンメリン彗星と45P 本田・ムルコス・パジュサコバ彗星が明るくなると期待されています。
 この他に、C/2009P1 ガラッド彗星や昨年発見された C/2010X1 エレニン彗星が明るくなると予想されています。

103P ハートレー彗星
 600m/m ニッコールレンズF4 絞りf8で撮影
 2010年11月15日 露出3分4枚合成(メトカーフ合成)一番明るい頃の姿
 2011年 1月27日 露出5分4枚合成
       1月30日 露出5分4枚合成
       2月 7日 露出4分4枚合成









 29P シュヴァスマン-ヴァハマン彗星は、しし座にあり夜半過ぎに南中します。光度は、13等級で20cm以上の望遠鏡を使えば、眼視でも確認できるでしょう。時々バーストして10等級で見えることがありますので、常に監視が必要な彗星です。
 2011年 1月27日 露出5分3枚合成
       1月30日 露出5分4枚合成