2017) 崇禅寺投句箱

風の向き大きく変はり夏に入る 千  葉 小林 共代
葉桜や手綱しなやか女騎手 京  都 橋添 やよひ
接木せし大輪の薔薇香を放つ 桐  生 梅澤 節子
水に凛と紫きそふ花菖蒲 桐  生 大澤 米子
警策の乾く音して今年竹 太  田 茂木 秀信
日の中を一差舞ひて夏の蝶 桐  生 吉田 敏子
突風の芍薬の香を捉へたり 南  丹 南奉 栄蓮
風そよぐ空の青さとやまぼふし 不  明  氏名無し
現世に穢まとはぬ山法師 桐  生 多胡  操
風薫る木のこゑ水の声すなり 横  浜 中村 洋子
薫風の光にほほゑむ童子かな 不  明  氏名無し
観音堂囲む大樹や木下闇 桐  生 吉岡 米子
一斉に黄昏時の蝉時雨 八王寺 菅野 和子
舌頭に一句をのせて端居かな 川  崎 遠藤逍遥子
単衣着て風の軽さを歩みけり 桐  生  橋本千代子
遺弟なる第二十一世青葉光 桐  生 谷川  巌
方丈の葬列長し薄衣 桐  生  鈴木 石花
バス停の寺町に着く梅雨晴間  桐  生  東都奈緒美
天水桶音立て溢れ梅雨深し 桐  生  中野 由子