谷根千(谷中・根津・千駄木) 坂道に囲まれた江戸情緒あふれるまち
谷根千界隈は江戸情緒の残るまち。本郷と上野の台地に挟まれた谷あいのまち。
70を数える寺院と一つひとつ名前の付いた多くの坂道、暮らしが息づく路地裏が訪れる人を魅了します。
かつての質屋や銭湯がギャラリーとして活用されていたり、古い木造住宅に移り住む人が増えていたり。
静かなまち歩きが出来るかなと訪ねた谷根千は、マップを持った人たちが路地裏にまであふれているような
まち歩き人の憧れのまちでした。
JR日暮里駅から御殿坂を下ると、夕やけだんだんと呼ばれる階段があります。その先に谷中銀座、「人にやさしく、来てみて楽しい、ちょっとレトロな」商店街です。ここからの夕日はとてもきれいだそうです。 住民たちの生活密着型の商店街ですが、 外来からの客も多い多いようです。細い通りに軒を連ねる店、どの店も木製の看板を掲げ、谷根千の名所を描いた切り絵を飾り、街への誇りが感じられます。
谷根千には多くの坂道があります。三崎坂と団子坂の谷間にある喫茶店「乱歩」。団子坂は江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」の舞台です。その名にふさわしい不思議な雰囲気の店です。 諏方神社と三崎坂を結ぶ諏方の道には、古い屋並が続きます。昔ながらの板金屋、アートギャラリーになっている江戸時代の質屋の建物、わら工芸の店、美しい練塀など見どころいっぱい。
大きなヒマラヤ杉に抱えられるような古い民家。みかどパンという小さな店。ここが東京の真ん中とは思えない風景です。 地下鉄根津駅近く、しのばず通りから一本路地に入ったところの「曙ハウス」。童話雑誌「金の星」の創始者斎藤佐次郎が建てたものです。まだ現役のアパートのようです。

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