(東京中央区) 再開発ビルの谷間に残る江戸情緒
隅田川をはさんで築地と相対する佃島。
戦後しばらくの間は渡船が通っていましたが、昭和39年の佃大橋の完成で、この界隈は大きく変貌しました。
かつて佃の漁師たちが使った舟溜り、住民の信仰を集めた住吉神社、湊稲荷・・・
今もそれらは残され、訪れる人たちに江戸情緒を感じさせてくれますが、巨大な再開発ビルの狭間で、
苦しい息遣いが聞こえてくるようです。
再開発が街の暮らしや景観をいかに変えてしまうかを感じさせます。
月島の西仲通り商店街、真っ直ぐ整然とした通りです。もんじゃストリートと呼ばれ、両側に約70件のもんじゃ焼きの店があります。バスで観光客も訪れるほどです。 佃小橋から見た佃堀。堀を巡って公園化されており、左の建物は尾崎波除稲、近くに佃天台子育地蔵尊があります。ゆったりとした水辺の空間です。
舟溜りから佃小橋です。背後の巨大ビル群は「大川端リバーシティ21」とよばれる再開発ビル。すさまじい風景です。 ひっそりと息づく佃の屋並。巨大ビル群はそんな暮らしを押しつぶすかのように迫って来ます。
再建された石川島灯台。中には入れませんが、地階部分はトイレになっています。左側は隅田川、川縁はリバーシティまで遊歩道が整備されています。 佃煮の発祥地、今も3件の佃煮屋が営業しています。これは天保8年(1837)創業の天安、老舗の店構えを保っています。

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