秩 父 武甲山を望む絹の町
12月2、3日の秩父夜祭で知られる埼玉県秩父市。
武甲山を望む盆地のまちは、古くから絹織物で栄えました。
良質の秩父絹を求めて、全国から仲買の商人が集まりました。
その経済力が文化を生み、日本三大曳山祭として知られる秩父夜祭を育みました。
産業、文化、まつりと、桐生に似た風土が秩父にはあります。
秩父鉄道の秩父駅ターミナルと一体となっているじばさんセンター物産館。秩父の土産物が揃っています。観光案内所、商工会議所もここにあります。 秩父神社前の細い路地は「買継商通り」です。かつて絹の買継商や織物工場の出張所が集まっていました。雰囲気あふれる静かな通りです。
「買継」という言葉は桐生では、普通に使われますが、外の人には理解しにくいようです。通りの名前になっているのも織物のまちならではでしょう。 昔日の繁栄を偲ばせる建物があちこちに見られます。看板の一部が剥がれ落ちた食堂パリー。懐かしい味に出会えそうです。
番場通りは不思議なまちです。裏道から斜めに表に出られたり、突然、横丁から現れた人がすぐに別の横丁に消えていってしまったりと、旅人には迷路のようです。 秩父まつり会館の笠鉾と屋台。平日でも大勢の観光客が訪れていました。

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