青梅(東京都青梅市) 映画看板とノコギリ屋根の残るまち

東京都青梅市は、人口13万9千人、青梅街道の宿場町として古くから栄えてきた。旧街道沿いには古い屋並が残り、
街道と平行して流れる多摩川に向かって歩くと、路地が縦横に入り込み、坂道が連続する。多くの民家の庭には、
青梅という名前の通り梅の木がつつましく大切に植えられている。小路の途中で世間話をするお年寄り、道から
窓越しに家の中の人と話すおばあさん、道行く子どもたちに自然と声をかける大人たち。そんな風景が懐かしく
感じられる暮らしの息づくまちである。



まちのあちこちの商店の軒先に掲げられている映画看板。映画館は一館もないまちだが、最後の看板絵師・久保板観氏が描いた看板に多くの人が、ここに訪れる。 昭和レトロ商品博物館の内部、昭和30年代の暮らしを彩った懐かしい商品の数々が見学者を魅了する。
昭和レトロ商品博物館の外観。町家風の建物が趣きを感じさせる。 大谷石の織物倉庫をリニューアルし、自然食品を主体のレストランとして営業している「繭蔵」。

4連1棟のノコギリ屋根工場。「サクラ・ファクトリー」として、自由な発想でギャラリーなどに使用できるアートスペースに変身している。 「サクラ・ファクトリー」の外観。端正な姿が美しい。

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