有機物

 炭素を含んだ複雑な化合物。アミノ酸、ブドウ糖、淡白質などが代表として上げられる。一番単純な作りはブドウ糖で化学式はC6−H12−O6である。
(注:メタンC
H4を有機物とする資料もある。これらより簡単な二酸化炭素CO2は無機物とされる。)
 最近、隕石や彗星にアミノ酸などが確認されると地球の生物は宇宙から来た、という説も出てきている。しかし炭素は化学的に4本の手を持っており他の元素とくっつき易い構造になっている。宇宙からの飛来がなくも水、大気、そして雷や火山活動によるエネルギーのあった原始地球には有機物ができる要素は充分だったと考えられる。
 また、有機物はそれだけでは生命にはならない。自己保全と自己増殖の機能を持って始めて有機体(生命体)となる。残念ながら化合物の有機物から生命体の有機体になったプロセスはまだ解明されていない。このプロセスが判って、それが比較的簡単ならば宇宙には生命があふれているだろうし、もし本当に偶然の産物だったら地球の生物は宇宙にとって貴重な存在である。恒星間航行技術を持った宇宙人ならば知っているかもしれない。「有機物のアミノ酸」ではなく「本物の宇宙人」と出会えるのはいつの日になるのだろうか。

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