サイボーグ

 恒星間航行するには長期の旅に備え食料、酸素等消費物資も大量に必要になる。また無重力に体が慣れると筋肉が衰える事も確認されている。今の宇宙ステーションでは運動器具を持ち込んで解決しているが、運動すればその分酸素消費量も増えてしまう。こういった事を多少なりとも解決するに人体の一部を機械化、すなわちサイボーグ化する事も考えられる。体の細胞数が少なくなれば食料や酸素消費量は少なくなり、排泄物もその分減る。また筋力の衰えも心配しないで済む。
 ただし、例えば腕だけ1tの物を持ち上げる能力をつけても足腰が1tには耐えられないので、首から下をすべてサイボーグ化する必要がある。宇宙戦艦ヤマトに出てきた暗黒星団帝国人は正にこれに該当する。戦争好きな種族でもあるらしいので負傷時の治療は必要無く、部位の交換でOKという星間戦争国家としては最適な種族かもしれない。しかしアルフォン少尉は森雪に「ぼくの愛を受け入れてくれ」と迫って、恋人(古代進)の存在を理由に断られた。機械の体を見られた後「あたし器具じゃだめなのよ」と断られるより良かったかもしれない。


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