コンドン委員会
1960年台、ソコロの事件に代表されるUFO目撃が頻発し、これに対処する為にアメリカ空軍は科学者または学術機関によるUFO調査の提案をした。ロバートソン委員会と違う所は、国家機関(CIA)がこっそり開いた物ではなく、「開かれたプロジェクト」を目指しての物だった。UFOの公式調査を引き受けてくれる学術機関は、なかなか現れなかったが、ついにコロラド大学がいくつかの条件付き(どんな結果が出ても、その後の大学の活動に支障をきたさない事など)ながら引き受ける事となった。
設立は1966年の10月。責任者はエドワード・コンドン博士。その名前を取って「コンドン委員会」と呼ばれるようになった。ロバートソン委員会が「国防」を主題に検討していたのに対し、コンドン委員会は未確認飛行物体、現象そのものを科学的に検
討していた。これにより、ほとんどの事例には科学的な説明がつけられていき、最終的には「未確認物体に関する学術的最終報告」という形で空軍に報告された。この報告書は通称「コンドン報告」と呼ばれ、その厚さは1000ページを超える物であった。気になる
内容は一言でいえば「空飛ぶ円盤は存在しない」という物だった。これにより空軍のUFO調査も幕を下ろし、プロジェクトブルーブックも1969年12月17日に閉鎖されたのであった。