FBIが宇宙人の死体を隠している?


 この事件は「アズテック事件」として知られている。1948年2月13日、ニューメキシコ州アズテック村の近くに空飛ぶ円盤が墜落。大きさは直径約30m、乗っていたと思われる宇宙人の死体が十数体回収された。宇宙人の身長は90cmから105cmくらい。円盤自体は非常に軽く、硬い金属でできており、調査の結果「磁気推進装置」を使い飛行する事が分かった。その他に象形文字の様なもので書かれた本らしき物も見つかっている。どれをとっても当時の常識とはかけ離れた物体であった。
 この事件に関しては、1978年の情報自由化法によって明らかにされたFBIの内部文書に出ており、(資料の宛先はFBI長官、日付は1950年3月22日)国家が関与している事は間違いない。


真相

 この話は1950年に出された、「空飛ぶ円盤の背後で」(フランク・スカリー著、原題:BEHIND THE FLYING SAUCERS)
に出てきた記事である。スカリーはこの話をサイラス・M・ニュートンという「テキサスの石油業者」と「磁気学の専門家であるドクターG」(本名レオ・ゲバウワー)から聞いたという。ではこの2人はどこからこの話を仕入れたのか?
 実は1948〜49年頃、アラスカを基地とするUFO映画の企画があった。この話に注目を集める為に、この映画には本物のUFOが写っているとか、FBI(役の宣伝マン)がそのフィルムはFBIから出てきた、といった作り話を新聞に流していた。この話を元にしてニュートンとゲバウワーはアズテック事件を作り、スカリーに話したようだ。
 ではなぜ「石油業者」と「磁気学博士」が作り話を広める必要があったのか?実はこの2人は前科のある詐欺師で、UFOの超テクノロジーにより作られた「地下資源を探す装置」を作りこの「装置」により只の土地を「資源の豊富な土地」として金儲けをしようとしていたのだ。FBIの公式文書は詐欺師達がFBIの名前を出しながら話を広めている事に対しての、長官あてに送った報告書だった。
 さらにこれら映画や詐欺師の作り話の元になった話が存在する。1948年、アズテック村の新聞「インディペンデンス・レビュー」紙が金星人の円盤が近くに墜落したという娯楽記事を掲載していたのだった。
 ところでこの話に出てくる「ニューメキシコに円盤墜落」「非常に軽く硬い金属」「象形文字」「宇宙人の死体」といった言葉に思いあたる事はないだろうか?そう、あの「ロズウェル事件」と非常に似ている。このアズテック事件は、多くの人の思惑が絡んでいるが、実は単なるロズウェル事件の焼き直しだったのではないだろうか。


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