第7話 エイリアンはどこにいる?

CM間に出されたクイズ

Q1 光は1秒に30万Km進みます。1光年とはどんな距離?

Q2 米国はSETIの支援を1993年に打ち切りました。その後の状況は?

Q3 生命が存在するには日光、水、酸素は必ず必要?

 他の惑星に住むエイリアン達はどんな姿をしているのでしょうか。映画の都ハリウッドでは気候、土壌などを考慮して水棲エイリアン、甲殻エイリアンなどが考え出されてます。微生物学者も外見は環境により進化し、場合によっては放射能の充満した星でも固い殻で守られた生物の可能性を考えます。
 惑星の条件だけで無く、偶然の出来事で進化のルートが変わる事の指摘もあります。地球では約7000万年前までは恐竜が世界の主でした。それが隕石の衝突などの外的要因で環境が激変し、絶滅したのです。以後はホ乳類が栄える事になりましたが、気候が温暖なままでしたら人類の発祥は無く、今でも4本足のホ乳類しかいなかったかもしれません。
 環境に次に決定されるのは「実用性」です。主に補食、自己防衛の為に体の一部は形成されます。しかし文明が発達するとこれらは意味をなしません。科学技術によりある器官は退化し、ある器官は人工の物になります。科学技術の発達したエイリアンは体を改造した「超人」かもしれません。
 銀河には無数の星がありますが、生命の発達の可能性はあるのでしょうか。恒星は大き過ぎると早く燃え尽きてしまいます。また小さ過ぎると十分なエネルギーを放出しません。恒星の200個に1個は生命の発達に適している、とする学者もいます。この中で地球程度の温暖な惑星の可能性は1万分の1としますと、100光年に1つは地球型惑星があると考えられます。
 数学の計算だけでは宇宙人は立証できません。化学も必要です。観測により宇宙には地球と同じ物質が確認されてます。この中で重要なのは「炭素」です。他の元素と結びつき易く、有機物の元になります。「水」も重要です。違う性質の元素が水を仲介としてくっつく事もあります。こうして元素から分子、化合物が生まれます。ただし生命を誕生させるには大量の水が必要です。月にも水がありますが、岩石中に「水分」としてあるだけです。固体中では生命は発生しないと考えられてます。水中でないと細胞膜形成が出来ないからです。固体中では「有機物」ではなく単なる「化合物」が出来てしまいます。
 この炭素化合物が有機物になり、自己増殖機能を持つに至った過程はなお解き明かされていません。条件の揃った惑星上で生命が発生したのが本当の偶然ならば私たちは宇宙唯一の存在でしょう。しかし地球と同じ事が起こっているならば、宇宙は生命で満ちあふれているはずです。

A1 10兆Kmです。

A2 インターネットを通して全世界から解析の支援があります。

A3 地下の岩石に地熱で生きているバクテリアが確認されました。

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