第2話 エイリアンはもう来ている2

  第2話は異星人に誘拐されたと証言する人の話で始まります。ローブのような服を着て金の十字架を持った異星人が、寝ている時に部屋に現れ自分を連れ去ったというのです。こういった話を否定する専門家もいます。自我の弱い人はリアルな夢と現実の区別がつかない、子供がヒーローや怪獣が本当にいると思っているのと同じだとの意見です。
 夢とはそもそも何でしょうか?医学的には脳幹からの刺激を脳が合理的に解釈する現象とされています。現実に起きた事は外部から刺激を受けますが、睡眠中は内部からの刺激です。そしてどちらも「脳」にすれば実際の出来事なのです。身体は眠っているのに脳が覚めている時もあります。この場合、意識ははっきりしているのに体は動きません。この状態は睡眠麻痺(金縛り)と言われます。脳が覚めている分、夢もリアルに感じられます。
 睡眠中では説明のつかない事件もあります。車を運転中に誘拐された人の証言も数多くあります。しかしこれも専門家は同じ現象と考えます。長時間運転すると居眠りをする事があります。通常は一瞬でハッとしますが、ぼーっとした状態が1時間近く続く事もあります。この時、脳幹から刺激があると実際の体験と思い込むのです。また実際に運転しているので夢の出来事ではないと合理的に理解します。
 睡眠中でなくも起きる現象もあります。比較的強い電磁場の影響を受けるとめまい、発熱、悪寒などが起きます。これは異星人と接触した時の感じに似ていると分析されています。夢や妄想はその人にとって一瞬の出来事です。しかしそれを間違った解釈すると一生の不幸につながります。

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