第1話 エイリアンはもう来ている

  異星人に誘拐されたと話す人は数多くいます。証言の内容もエイリアンと会話した、体が浮遊した、母船に連れていかれたなどと具体的です。こういった人たちは年間に数百人以上現れます。またこれらの人々の話を聞き、エイリアンの目的を研究する人もいます。証言の共通する部分によりエイリアンは遺伝子研究をしているとも考えています。
 誘拐現場を実際に見た人もいます。1989年ニューヨークで要人警護官のリチャードとダンは走行中の車が急にストップしてしまいました。なぜか携帯電話も通じません。その時、建物から空中のUFOに吸い込まれる女性を目撃しました。この女性はリンダという名前で、その後詳細な証言をしています。この事件は本にされベストセラーになりました。
 こういった話を疑問視する人もいます。上空には地上を監視する人工衛星が多数あり、自動車くらいの大きさなら簡単に識別できます。地上にあるレーダーも野球のボールほどの大きさの物体を感知でき、スペースシャトルがそれらと衝突しないように見守っています。これらのレーダーがUFOを捕捉したという話はありません。軍は何かを隠しているのでしょうか。現実にはエリア51という秘密の施設があり、そこには生きた宇宙人がいると思っている人もいます。
 誘拐されたとしている人の体の一部に傷や異物が埋まっている事もあります。これは地球上の物質ではないと言う医者、学者もいますが一方ではどこにでもある物だと分析する専門家もいます。そして患者は自分の信頼する専門家の言う事を信じます。明確な答えが出るまでは自分の心の問題でもあるのです。


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