第5話 宇宙サファリ2

CM間に出されたクイズ

Q1 惑星探査とインターネットの関係は?

Q2 異性人と対話する方法とは?

Q3 宇宙の天気予報とは?

  私たちの住む地球上には想像を超えた色々な生物がいます。宇宙にも様々な生物はいるのでしょうか?太陽系内の惑星にも可能性はありますが、高等な生命体はいないと考えられています。しかし宇宙には多くの星があります。その中には地球と似た環境の惑星や逆に厳しい条件の惑星もあるでしょう。地球の1000倍の質量を持つ惑星があるとします。ここの生物は強い重力の為、地面を這う動きしかできません。また動くのは捕食行動の時だけと考えられます。この生物は強い圧力に耐えられる構造をしていますが、実は地球上にもこういった生物は存在します。水深1500mの日の光が当たらない海底にも様々な生物が暮らしています。150気圧の世界の生物ですが、面白い事に地上に引き上げても生きています。この生物にとって圧力は関係の無い条件かもしれません。質量の大きな惑星は大気が濃く、液体のようになっているとも考えられます。そうすると「空を飛ぶ」ではなく「空を泳ぐ」生物がいる可能性もあります。
 地球上のように炭素主体では無く、ケイ素主体の生物はどうでしょうか。炭素は比較的小さなエネルギーで他の分子と結合しているので柔らかい生物ができます。ケイ素は強い結合力なので硬い生物になるでしょう。ケイ素主体でできた木は硬く風が吹いても揺れません。葉っぱは氷柱のようになるでしょう。こんな生物と出会った時、ただの結晶とみなしてしまうでしょう。それが生物と判った時、生物の定義自体が変わってしまいます。
 しかし私たちがもっとも期待して探しているのは交信可能な高等生物です。映画の中には多数の想像上の高等生物が出ていますが「観客を怖がらせる」要素が盛り込まれているので、純粋に科学的な姿とは言えません。それでも舞台となる惑星の環境より進化した姿を考え、観客な納得するようにスクリーンに登場させています。
 実際の高等生物の探索は電波を使って行われています。自然の出す電波と人工的な電波には違いがあり、それを見つけだそうとしているのです。30年前のTVの電波は30光年先に達しています。あと30年したら異性人より返事が来るかもしれません。地球は誕生してから45億年経っていますが、宇宙は100億年経っています。地球より10億年進化した星からコンタクトがある可能性もあります。



クイズの答え

A1 インターネットの技術が探査機にも応用され、コスト削減にもなっています。

A2 数学を利用して対話する方法が考えられています。

A3 太陽からの強い電磁場の予測です。

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