第4話 宇宙サファリ1

CM間に出されたクイズ

Q1 地球外生物を信じるのはただの夢物語でしょうか?

Q2 国際土星探査計画での欧州宇宙機関の役割は?

Q3 木星の衛星エウロパの氷の下にある物は?

  宇宙にいる生物はどんな姿をしているのでしょう。地球では目に見える生物の他に胞子状の物やもっと小さなバクテリアもいます。宇宙にある元素も地球にある物ばかりです。意外に宇宙生物も地球生物も似通った姿かもしれません。象や深海魚も環境に適した進化の結果、今の姿になりました。他の惑星でも環境により色々な姿の生物がいる事でしょう。
 地表が9割以上海の惑星があるとします。浅瀬もその分少ないのでエサを求めて遠距離を泳ぐ必要があり、効率的な2対のヒレをもっていて、補食にはコウモリのように超音波を使っているかもしれません。地球上の環境と進化を知る事により、その惑星の環境から進化を推測する事が可能になるのです。
 生命が発生するのには何が必要なのでしょうか。ある科学者は水と有機化合物が「エネルギー」を触媒にして発生したと考えています。原始の地球ではいたる所で火山の噴火や稲妻の発生、また隕石が絶え間なく地表に落ちていました。環境は想像もつかない位過酷でしたが、その分エネルギーはありました。地球が誕生した瞬間から今の姿だったら生命は発生しなかったかもしれません。
 近くの火星には生物はいるのでしょうか。原始火星は地球と同じように水や大気があったと考えられますが、重力が小さいので軽い空気は宇宙に逃げていってしまいました。現在の環境では存在は難しいですが生命のいた痕跡、すなわち「化石」の期待はされています。南極で発見された火星からの隕石から生物の化石と思われる物が発見されました。結果は鉱物の堆積だったようですが、この方面からも地球外生物の研究は進められています。
 太陽系内で他には木星の衛星エウロパが有力です。観測により表面に氷の筋がある事が判ってます。これは内部には凍っていない海があり、その動きにより表面にヒビが入っていると考えられます。内部では原始的な生物がいて、10億年後には氷を破って表面に出てくるかもしれません。地球の南極の氷に下にあるボストーク湖では、多細胞生物が存在しているかの調査観測が続けられています。もし発見されれば同じような環境のエウロパにも生物の可能性があるのです。

クイズの答え

A1 30年前は夢物語でしたが、今では多くの人がその存在を信じています。

A2 土星の衛星観測の為、大型観測機械を開発しています。

A3 エウロパオービターによる着陸が予定されており、氷の下も観測する予定です。

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