第3話 円盤のテクノロジー

CM間に出されたクイズ

Q1 最近の世論調査でUFOを信じる人の割合は?

Q2 惑星間通信の構想とはどんなもの?

Q3 小惑星エロスを回る人工衛星の目的は?

  第3話は1997年、アリゾナに出現したブーメラン型の巨大UFOの映像から始まります。音も立てずに空中を浮遊している姿はある意味神秘的に見えます。フェニックス・ライトと呼ばれるこの現象には目撃者も大勢いました。また近くの空軍基地から戦闘機が飛び立つのが目撃され、軍との関係を考える人もいます。
 NASAでは恒星間航行用の技術が開発中です。現在の技術では月まで行くのに一週間、近くの恒星となると7万年かかると言われてます。その宇宙船に積む燃料も膨大な量になります。そこで動力源を恒星の光に求める「ソーラーセイル」と呼ばれる方式が考えられています。しかし光の力は微弱なので、幅が100kmの宇宙船になるされています。
 別の方法として核分裂のエネルギーを利用したイオン・エンジンも考えられています。試作機の「ディープ・スペース・ワン」は既に打ち上げられ、小惑星を目指して航行しています。イオンエンジンは従来のエンジンと比べ10倍の効率を持っていますが
推力は非常に小さいです。加速を長時間に渡って行う事によって最終的に目的のスピードに達する事になります。
 ある調査では科学者の80%がUFOに興味を持っています。円盤その物よりは恒星間航行の技術に関心があるようです。学者の1人は「真空」に目を向けます。量子論からすると空間から空気、熱などを取り除けば「零点エネルギー」が存在すると考えられます。そうすると真空の宇宙ではエネルギーが満ちあふれています。これを宇宙船のエネルギーにしようというのです。
 地球に落ちた円盤の存在はロズウェル事件が有名ですが、これは軍事観測用のモーグル気球との発表がありました。あくまで当局の隠蔽工作の結果だという人もいますが、あるジャーナリストは、政府は核兵器の秘密も大統領の私生活も隠蔽できた試しはない、と言います。隠蔽しているのは円盤ではなく新兵器だとする意見もあります。開発中の機体には三角形、円盤型など普通の人が見たらUFOと間違うような物があり、実際に飛行実験も行われてました。特にステルス戦闘機、爆撃機は実用化された事もあり、頻繁に飛行実験をしていました。それらをごまかすのに民間のUFO話を利用していた事もあります。
 機体ではなく、重力や空間を操作する方法も考えられてます。相対性理論によると空間を光速以上で航行は出来ませんが、空間自体を歪めれば可能ではないかとの考えです。宇宙全体を歪めなくも、宇宙船の前後だけ操作する事により恒星間航行をします。今日の技術では不可能ですが、未来の技術ではどうでしょう?人類の技術と想像力の試される世紀が待っています。

クイズの答え

A1 ある雑誌の調査では61%だそうです。

A2 惑星と惑星、太陽系と太陽系を繋ぐ「銀河インターネット」の構想があります。

A3 地球に衝突するかどうかの観測を続けています。

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