第2話 真実を求めて:その生態

CM間に出されたクイズ

Q1 これまで目撃されている宇宙人の特徴は?

Q2 火星の人面岩は本物?光と影のトリック?

Q3 太陽系に地球以外に生物のいる可能性は?

  人類のエイリアンへの夢は、我々自身が孤独でない事を願っている事かもしれません。実際に証明されてはいませんが、すでに接触したと言う人々と、またそれを研究する人もおり、多くの人の体験談は無視できないと考えています。昔は人魚、妖精といった物に会ったという体験談がありました。それらも多くの民話として残っています。宇宙人と遭遇したという話は1950年代以降から始まります。この頃、米ソの宇宙開発競争が行われていました。超常現象の中身も世相を反映しているようです。
 研究家は証拠を持ち出します。宇宙人に会った、誘拐されたという人は親子に渡ってだったり、特定の人に繰り返してだったりします。これは遺伝学的な実験をしているからと推測します。また、誘拐された人は体に何らかの傷が残っている事もあります。傷の種類は縫い合わせた形だったり、皮膚の一部が陥没していたりと、種類はありますが何人もの人に共通です。心理学者はこれを否定します。身に覚えの無い傷跡は誰でもある事で、朝起きたらカサブタがあった、だけでは宇宙人がいる証拠とはならないと言います。
 NASAでは継続的に地球外生命の探査を行っています。月や火星に宇宙船を着陸させて観測をしてきました。最近では木星の衛星「エウロパ」が有力です。氷の表面に何本もの裂け目が見られ、火山の跡らしき地形もあります。エウロパは木星の朝夕力を受け、内部は比較的温度が高いと推測されています。観測機ガリレオは計画を2年延長してエウロパの観測を続ける事になりました。また、着陸船を送る計画もあります。氷の層を突き抜け内部の海にプローブを送り内部の探査をするのです。海洋学者もこの計画には大きな関心を持っています。エウロパの海は原始の地球に似ていると思われるので、原始的な生命が発生しているかもしれません。地球外に生物が発見されれば地球は特別な存在ではなく、また他の太陽系にも可能性がある事になります。
 2010年に寿命がくるハッブル宇宙望遠鏡に代わる望遠鏡が開発されています。これらは2000年代に次々打ち上げられる予定です。特に惑星探査のTPF望遠鏡衛星は、恒星の光にフィルタを掛ける事により、周囲の惑星を浮かび上がらせ探査します。今までは集光する望遠鏡だったのが技術の進歩と逆転の発想で惑星探査ができるようになったのです。観測データは現在の物理学、生物学、化学、地学等が結集して分析を行います。他星系の生命体の存在は、人類の一致した願いかもしれません。

クイズの答え

A1 グレイタイプと呼ばれる大きな頭とつり上がった目の宇宙人です。

A2 地形に光が当たり、顔の様に見えるだけです。

A3 火星、エウロパ、タイタンなどが有力です。

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