火星に巨大な人面岩が発見された!?


 1976年、火星探査機バイキング1号が送ってきた画像に驚くべき物が写っていた。通称シドニアと呼ばれる地域を撮影した中に、人の顔をした地形または大きな岩石があった。岩石というには縦横1Km以上であり、上空からでしか確認できない。ちなみにバイキング1号のは1800Km上空からのクローズアップ写真だった。一部のUFO研究家はNASAに人面岩の詳細な写真を撮影してくれと嘆願運動も起こしている。これは古代の火星文明の遺跡なのであろうか、あるいは現役の火星人が他の惑星人にあてたメッセージなのであろうか。


真相

 嘆願運動の結果かは判らないが、NASAは2001年5月に新型火星探査機、マース・グローバル・サーベイヤーからの写真を公開した。同じシドニア地域を撮った物であるが解像度は格段に進歩している写真である。この写真を見る限りでは人面岩は単なる「地形」であり高等生物との関係は無さそうだ。バイキング1号との写真を比較してみると、1976年当時の写真もまんざらでもなく、意外によく撮れている。



マース・グローバル・サーベイヤーからの画像




1976年のバイキング1号の写真(左)との比較

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