ニューメキシコ州で宇宙人の死体が回収された!?


 1947年のロズウェル事件に絡み、「宇宙人の死体」に関していくつか証言がある。UFOの落ちた場所、発見された死体の数などは証言者によってはバラツキがあるが、「頭が異様に大きい」「耳と鼻は穴だけ」「背は子供、または小さな大人くらい」「グレイのスーツを着ていた」「作業部隊は通常の部隊には見えなかった」など、共通点も多い。しかも目撃者のほとんどはニューメキシコ州、ロズウェル近郊で見たという。やはり宇宙人の死体は存在するのであろうか。


真相

 米軍はこの事件に関して詳細な調査を行い、1997年に報告書を出している。その結果は「宇宙人の死体は無かった」というものだった。ニューメキシコ州は軍事施設、実験場などが多数あり、当時ここではダミー人形の降下実験が行われていた。このダミー人形は最初は「デクの坊」だったが、後期には平均的なアメリカ人の体型で作られている。しかし耳、鼻などは少し盛り上がっているだけで「きちんとした形」はしておらず、そこには内部の計測器用コードを出す穴は確かに開いていた。また回数をこなすうちに指は折れて少なくなり、膝から下も破損するようになった。予算の関係で新品はなかなか調達されず、このような壊れかけの物でも繰り返し実験に使われた。膝から下が破損して無くなると頭が大きく、背が小さい大人に見える。ダミー人形は素っ裸ではなく、グレーのフライトスーツをしばしば着せていた。
 また証言者は回収部隊の描写もしているが、「クレーン車」「C−47輸送機」「特殊な軍用救急車」など確かに当時はこの様な車両等で、ダミー回収部隊を編成していた。「特殊な軍用救急車」はM−43型救急車を通信車両に改造した物だった。冷戦中にあっては前線の部隊以外は中古や改造品を使っており、「異様な編成の部隊」に見えた事も事実である。ただ、証言者とダミー実験があった時期は異なっており、この点については「証言者の思い違い」とされている。

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